昔と比べて、技術などが進歩し、現在のゲーム業界については

娯楽という産業ながらも、非常にお金と時間が開発にかかるようになっている。

映像技術の進歩によって、かつてはスタンダードなものからハイビジョン。

そして現在はハイビジョンよりもさらに綺麗な4Kや8Kといった繊細な

映像をテレビで映すことが出来るようになってきている。

4Kや8Kは当然まだまだ普及しているとは言えないものの、テレビ業界などでは

映像においての熾烈な争いが始まろうとしている。


こうなってくると、ゲームもより実写に近いような映像美を求めてくるゲームが増えてくる。

映像もそうだが、メディアの大容量化に伴い、ゲームの開発費はどんどん上がっている。

開発に人員と時間がよりかかるようになり、ゲーム会社としても開発に数百人規模というのは

もはや現在では珍しくはない。


こうなってくると、ソフトリリースのタイミングというのがなかなか難しくなってくる。

誰もが望むAAAタイトルの続編といったものは、ユーザーからの熱い期待が自然と高まり

開発会社側も、その要望になんとか答えようとはする。

しかし、AAAタイトルと言った者は生半可なものを出せない。ソフトを開発しながらも

どこで折り合いをつけて、発売にこぎつけるか。時間もお金も有限だ。


ソフトメーカーはなるべく早く、ユーザーからの失望を買わないようにタイトルの

発売日や発売時期を早めに決める。あるいは、開発していますよとポーズを取る。

そうなると、ユーザーの関心は最新作を開発しているということから継続される。

実際にPVなどがなくても、開発しているという状況さえわかればユーザーはある程度は待ってくれるだろう。


しかし、開発を匂わせてからあまりに時間が経ちすぎるのは問題だ。

ある程度報告などがあればいいが、音沙汰がしばらく無くなればユーザーとしても不安だし

最悪の場合は、そのゲームへの関心すら薄れてしまう場合もある。


こういった開発の長期化は、一度ならまだ許されるかもしれないが

二度・三度と続いてくると、ユーザーも不信感を持つようになる。

個人的なイメージとしては、特にPS関連でこの早すぎる開発宣言は

多いように思っていたが、どうやらその事実を公式でも認めているようである。


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新作発表が早すぎたことが時々あったとプレイステーションエグセクティブが語る。

プレイステーション関連では、延期や延々と続く開発期間というのは半ば恒例化していたところがある。

すぐに思いつくだけでも、ヴェルサスというタイトルから始まってゲームが出るまでに10年近くかかった

FF15や、当初はPS3で出す予定だったという

コエテクの仁王やファーストの人喰いの大鷲トリコ

最近では開発がやはり延びに延びた、GTSportsなどといった作品が簡単に思い浮かぶ。



こういう例が度々起こるプレイステーション界隈だが、その発表について過去

早く発表しすぎたということが時々あったことを、プレイステーションの

エグセクティブが海外メディアに語ったようである。

“In the past, I think it’s fair to say sometimes we announced games too early. And this is such a great project for Sucker Punch. It’s a game they’ve always really wanted to make themselves. And I think it’s the right time to announce that, and they’ve been working on that game for a long time now. There is great [playable version of the game] already. So we’re just excited to let everybody know about it.”

プレイステーション・ワールドワイド・スタジオのSVP(=senior vice-president)の

Michael Denny氏が語ったところによれば、過去不意打ちのような形で発表したタイトルの中には

早く発表しすぎたものがあったということ。まぁ今までのゲームの発表があってから

リリースまでの間の期間を見れば、むべなるかなと別に驚くような話ではない。

ただ、こういったあまりにも早すぎる開発発表については、競合他社の

有力情報にぶつけるためとか、そんな所もおそらくあるのだろうなと思う。

ゲームは最終的に発売されているが、やはり発表されてからいつ出るかが不確定なのが

多いのはユーザーにとっては大問題である。特にトリコのためにPS3を購入した人などは

PS4を購入するか、諦めるかしかなかったわけで、随分と信用を失いかねないような

安易な売り方をしているように見える。個人的にはやり方が汚いなと思う次第である。


なお、6月に開かれたE3だが、個人的な確定のソースは見つけていないが

もともとその年の年末商戦に向けた小売向け商談会という位置づけのE3において

あまりにもPVだけを流して、全く発売日未定というゲームがプレイステーションに特に多かったため

(印象的なのは二年前のFF7Rだろうか。)今年のE3は二年以内(あるいは二回までしか出展できないのいずれか)と

いった制限がかけられていたとか?そうなると、PS関連の発表があまりにもお粗末だったのは

その制限をクリアできるタイトルが殆どなかったということになる。

この話が本当であるのならば、なんとかユーザーをつなぎとめるために、半ば反則気味な

情報展開を行ったプレイステーションにおいては、自業自得という話になるのだが

SIEは今後はこういった早すぎる発表を少しは控えることになるのだろうか?


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