いつでもどこでも誰とでも
が、ハードのキャッチコピーとなっているニンテンドースイッチ。
据え置き機と携帯機のハイブリッドハードであるスイッチは、予め
本体に2つ備え付けられたジョイコンにより、本体が一台あれば
家でも外でも、2人プレイをいつでもどこでも楽しむことが出来るハードとなっている。
ゲームをあくまで娯楽として捉える任天堂らしいコンセプトのハードといえ
実際、このコンセプトが大成功しているのは、現状の世界での売上を見れば自明の理であるだろう。
極端なスペックを要求するゲーム以外は、もはやスイッチで遊ぶのが最適解と言えるほどの
利便性を備えており、今後もこの勢いは続いていくのだと思う。
ニンテンドースイッチは、ファーストの任天堂が得意とするマルチプレイのパーティゲームが多く揃っている。
マリオカート8DXや、大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALはそういったタイトルの最たるものと言え
子供層に強く訴求できるのが、任天堂の強みであり、唯一無二といえるストロングポイントである。
ゲーム好きの子供が集まれば、スイッチがあればまさに、いつでもどこでも誰とでもと言った
コンセプト通りの楽しみ方が出来るというものであろう。子どもたちの心の大きな楽しみになるのは間違いない。
そして今回、ニンテンドースイッチの持つ携帯性と、任天堂タイトルの持つパーティーゲームの
相性の良さを活かした支援が、日本を襲った大きな災害で被災した子供たちへの大きな支えになっていることが報じられている。
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台風19号で被災した子どもたちのストレス軽減のため、NTT東日本長野支店が『スマブラSP』を遊べる場所を提供へ！
先々週の週末である10月12日～13日にかけて主に東日本に大きな水害をもたらした台風19号。
長野・福島・宮城などで大きな水害が報じられており、今も尚被災した人々は不便な生活を余儀なくされている。
家が被災し、今もなお帰宅できず避難所暮らしをしている被災者も多い中、避難所ぐらしで
ストレスを抱える子どもたちのために、ニンテンドースイッチを遊べる場所を避難所に
NTT東日本長野支店の担当者が設置し、ストレス軽減に一役買っていることが報じられている。
子どものストレス緩和、ニンテンドースイッチ投入
被災した子どもたちのストレスを和らげようという試みもある。
「めっちゃ強いじゃん！」「次は俺の番！」
長野市の避難所になっているスポーツ施設に１７日、子どもの歓声が響いた。目線の先にはテレビ画面。一角に設けられたニンテンドースイッチの人気ゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ ＳＰＥＣＩＡＬ」などで遊べるコーナーだ。
ＮＴＴ東日本長野支店が１６日から設置した。社員が県内の避難所を回り、復興支援の一環で公衆無線ＬＡＮの設置を進める中、「子どものストレスを減らす環境がほしい」「子どもが暇を持て余している」という住民の声を聞き、試みを始めたという。
支店の担当者は「これまでの生活に似た環境で過ごすことで、非日常が続く子どもたちにリラックスしてほしい」と話す。
避難所生活は、大の大人でもストレスがたまる厳しい環境にあるのは間違いない。
子どもたちが抱えるストレスは更に大きなものになるとも思われ、そういった子どもたちの
ストレスを軽減させるためにスイッチが一役買っているということになる。
娯楽は普段は、決して生きることに必要なものではないが、過酷な環境にある場においては
人々のストレスを軽減するのに一役買うのは間違いないだろう。
かつて、東日本大震災があった時、CEDECの場においてゲーム機（当時は主にニンテンドーDS）の
可能性について、専門家から語られると言った講演もあった。
また，海外の研究で指摘されているとおり，精神的なダメージをケアするにはデジタルゲームが有効だというデータを提示。事実，被災地からもニンテンドーDSやPSPがほしいという声が届いたそうだ。
震災直後，馬場氏は任天堂とCESAにゲームによる支援を提案。任天堂は社員による特別チームを編成して被災地へ向かい，避難所にニンテンドーDSと「ワンセグ受信アダプタ DSテレビ」を提供した。避難所では子供達がニンテンドーDSに番号をつけ，順番に貸し出すというルールを自分達で作っていたそうだ。
ゲームの社会的な影響は計り知れないものがあり，マイナスもあるがプラス面も大きい。私達はゲームの「ちから」を信じなければならない，と教授は訴えた。
引用元: ［CEDEC 2011］ゲームには“ちから”がある。災害に立ち向かうゲームとは。「震災復興支援特別セッション」レポート
過酷な環境に今もさらされている多くの被災者にとって、ストレス解消の場を設けるというのは重要なものだと考える。
何かと普段は悪者にされることも多いゲームだが、こういった活用は有効であるのは間違いないし、スイッチの地位の向上にも一役買うだろう。
スイッチというハードが持つポテンシャルは、こんなところにも現れているのかもしれない。
