●コーエーテクモHDから見るゲームビジネスの問題

 コーエーテクモホールディングス(コーエーテクモHD) <3635>の2024年3月期決算は増収、営業減益となった。ゲームビジネスは前期からヒット作に恵まれておらず、23年3月期に発売した「ワイルドハーツ」、「ウォーロン フォールン ダイナスティ」、24年3月期に発売した「フェイト・サムライレムナント」、開発担当した「ライズオブローニン」すべてが計画未達だった。特に「フェイト」は200万本級タイトル(ライフサイクル全体なので24年3月期の計画は不明)と説明を受けていたので、大幅未達だったと推測している。

 同社は開発費を資産計上していないので、業績への影響は販売本数未達による利益減にとどまるのだが、2期連続での未達は大きな失望を生む結果になってしまった。株価はこれを受けて大幅に下落したのだ。

 同社のタイトルは、遊んだ人の評価は非常に高いのだが、そもそも買ってもらえていない。特に500万本級タイトルとして開発された「ライズオブローニン」は計画を大幅に下回った。PS5(プレイステーション5)ユーザーにもヒアリングしたのだが、何のゲームか情報が無さ過ぎて手を出しづらいとの意見が多かった。

というわけで、ゲーム業界界隈ではもっとも有名かつ割と的確な分析をする

東洋証券の安田氏によって、コエテクのタイトルであった『Fateサムライレムナント』の

販売目標数が200万本であったということが暴露されております…。

また、日本市場ではまぁ…ジワ売れしていると言えるRoninについても

目標500万本タイトルであるということが、同じく触れられております。

はっきり言って…いずれも目標が無謀すぎるかと…。


Fateは全世界で見た時に、そこまで人気ではないとは思われますし

日本国内でも6桁すらもいかないと言う状況ですし、RoninもPS界隈では

という枕詞をつけてのジワ売れですが、それでもパッケージでは13万本弱程度ということで

海外で残りの480万本ぐらい(国内はDL含んでも20万本は行っていないと思いますが)が

売れるわけもないと思いますので、まぁ大幅未達というのは納得しか無いかなと…。

それにしても、コエテクもここのところ計画通りの数を売っているソフトはほとんどないと思われ

昔からやっていて、一定の固定ファンがついている歴史SLGやウイニングポストのような

定番タイトルぐらいしか、ある程度の売上見込が立たないのではないかとも思われますね。


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