ただし来年度以降、販売台数の緩やかに減少すると予想している。20年11月に発売したPS5は、来年度には発売から5年目を迎える。ゲームコンソールの商品サイクルとしては後半となり、値下げや廉価版の登場も期待される時期だ。

 会見では記者やアナリストから値下げや廉価版に関する質問もあった。しかしソニーグループの社長兼COO兼CFOで、23年10月からはソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の会長も務めている十時裕樹氏は「難しい」と繰り返す。

 理由の1つは「PS5は、最初からシングルナノ(プロセスルールの)のチップを採用しており、チップシュリンクによる恩恵を受けにくい」こと。プロセスルールの微細化によるコストダウン効果が期待できないという。

 さらに「以前に比べるとチップやメモリも値上がりした。“体験”を作るためのコストが上昇している」としている。

 このため今後の販売戦略は値下げではなく、より収益性やユーザーエンゲージメントとのバランスをとる方向を検討しているという。

スリムが値上がりしていた時点で知ってた。

十時氏としては、偽らざる本音が出たと言ったところでしょうか。

PS2以降、PSの型番変更でスリム化するときは、漏れなく販売時のものより値段が

下がった形で販売されるのが通例でしたが、今回のPS5は周知の通り

初期型と比べて、値段が上がったということが確認されています。

スリム化して軽量になれば、通常であれば値段が下がるはずですが、上がった時点で

今回の十時氏の触れている通りの、厳しい状況であるのは間違いないでしょう。

PSは初期型を主にゲーム好きに売り込み、廉価となるスリム型で再ブーストをかける販売戦略になっていたわけですが

今回は値上がりしているということもあって、今後は売上が鈍化していくことが予想されます。

既に日本市場では、その傾向が現れ始めており、ソフトも今後有力ソフトの予定が

現時点では、殆どない時点で、今の状況のままではしぼんでいく状況になるのは間違いないでしょう。

ニンテンドースイッチが値下げをせずに、8年目を迎えようとしている状況ですが

それと対比すると、確実に明暗が分かれている印象がある今回の十時氏の発言。

現在は4年目を迎えているPS5ですが、これから浮上の目はあるのでしょうか?