昨年の11月に、およそ10年の開発期間を経て、ようやく陽の目を見ることが出来た

かつての日本の2大RPG巨頭の一つの最新作、ファイナルファンタジー15


PS3時代に、FF13ヴェルサスというタイトルで、最初は開発されていたタイトルも

開発がグダグダとなり、最終的に取りまとめていたはずの野村哲也が制作の中枢から降板。

その後、田畑端が後を引き継ぎ、ようやく完成にこぎつけた非常に難産なタイトルとなった。


しかし、途中で制作陣が変わったことによる弊害は確実にゲームの出来に表れ

新たに変わった田畑ディレクターが、大口を叩いた割には、内容は尻切れトンボの

酷い出来となってしまい、ゲーム序盤はそれなりの評価を得るも、ストーリーの後半の

明らかに作品としては、駄作なレベルのお粗末なやらかしをしてしまった。


評判も悪く、そしてファイナルファンタジーといえば、かつてはナンバリングタイトルであれば

発売したその週にミリオンを達成できるようなソフトであったにもかかわらず

販売初週の売り上げは、メインのPS4版だけでは69万本(DL版などは集計外)にとどまってしまった。

その前のFF13ですら、初週にミリオンを達成していたことを考えると、ファイナルファンタジーという

ブランドの求心力は大きく下がってしまったということを、まざまざと見せつけられる結果となってしまった。


スクウェア・エニックスは、発売後少しして、全世界で600万本の出荷(売り上げではない)を

達成したと大々的に喧伝したが、日本では昨日までのファミ通で累計売り上げ数が

99万5009本となっている(メディクリは20位圏内に入らないため現在の総売上数不明)

出典:ファミ通の販売本数ランキング TOP30の集計期間: 2017年7月17日~2017年7月23日分より


発売から、すでに8ヶ月が経とうとしているにもかかわらず

まだパッケージ版だけでミリオンに到達していない状況については

もはや、かつてのファイナルファンタジーの面影を見ることが出来ない

悲惨な状況となっているが、ミリオンは達成できそうだ。

しかし、このミリオン間近の売り上げについても正直褒められたものでは無いのである。


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現在も初回生産限定が簡単に買えてしまう現実。セブンイレブンでは定価からは80%オフ状態に!

10年ぶりのファイナルファンタジー最新作とあって、全国の小売はこぞって

この注目タイトルを揃えたかったことだろう。利益率が低いゲームソフト販売においては

やはり、こういった目玉タイトルは、小売としてもゲーム本体を牽引したりもする

重要な商材になることは間違いない。FF15も当然、過去のFFのように売れるだろうと

皮算用をした小売が全国各地にあったであろうことは、想像に難くない。


しかし、蓋を開けてみれば先にも書いたとおりほぼメインのPS4版が初週69万本(Xbox版もあったが日本では空気で殆ど売れていない)という

あまりにも過去のシリーズと比べると寂しい売り上げになってしまった。


RPGは発売日に買って、買取値が高いうちに、即売ってしまうようなユーザーも一定数いるが

そういったユーザーからの低評価が大きく知れ渡ることとなり、PS界隈には良くある初週だけ

ドカっと売れて、その後は鳴かず飛ばずになるという現象に、今回のFF15も当てはまってしまった。


その結果、青ざめたのは当然ある程度の販売を見込んで、大量入荷を行った小売である。

この不良在庫(あえてそう断言する)を、一刻も早く捌こうと

発売後一ヶ月にあった、年始の商戦で福袋に早々と入れてしまったり、定価から一気に値段を

下げて販売する小売が多く現れた。まさに小売からすれば地獄絵図である。


早くに売り抜けられた小売は良かったが、その中で独自の特典も用意して

FF15というタイトルを売ろうとしていたセブンイレブン(オムニ7)

状況が、あまりにも笑えない状況になっている。なんと、現時点でも初回版が余裕で購入できるほど

在庫が余っており、その販売価格は定価から大幅に割り引かれて80%オフという有様になっているのである。

1 : 名無しさん必死だな@\(^o^)/[] 投稿日:2017/07/26(水) 21:08:32.92 ID:97n3Rshh0.net [1/1回]
・通常版
メーカー希望小売価格
8,800円 (税込:9,504円)
販売価格
1,760円 (税込:1,901円)
80%(7,040円)OFF
※お一人様3点限り
http://7net.omni7.jp/detail/2110586360

・FF15デラックス版
メーカー希望小売価格
12,960円 (税込:13,997円)
販売価格
2,592円 (税込:2,799円)
80%(10,368円)OFF
http://7net.omni7.jp/detail/2110586362


これはひどい…

そして、初回版においてはお一人様3点までの表示も哀愁を誘う。

誰も1人で3本なんて買わねぇよ…。


ちなみに、セブンネットは、少し前にもこれほどの割引は行わなかったものの

定価を大幅に割る、割引を行って販売していた(この時も1人3点まで)。ということは、その時の割引ですら

売れずに、今回の80%オフというとんでもない割引を行っているということになる。

正直、セブンイレブンが受けた打撃がどれくらいになるのか計り知れない。

大きな会社ではあるが、やはりかなりの痛手を負っているのではないだろうか。


唯一救いがあるとするならば、先日ニンテンドースイッチで発売された

スプラトゥーン2が好調であるという点だろうか。

セブン購入限定のギアがもらえるDLカードは各地で売れたようであるし

一番くじも瞬殺。関連のお菓子なども売れている状況のようで、こちらは

セブンとしてはありがたい商材になっていると思われる。

少しでも、スプラトゥーン2の売り上げでダメージを受けた部分を補填してもらいたいところである。

それにしても、かつては余裕でミリオンを売り上げたタイトルが、こんな形でようやくミリオンに

到達するかしないかの状況というのは、あまりにもひどすぎるとしか言いようがない。


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