当ブログでも少し話題にした、iPhoneやiPadを軸として

世界でスマホ・PC製品の販売を行うAppleが発表した

今秋から、ユーザーを対象に月額定額制のゲーム配信サービスを行うという

サービスであるApple Arcade


【巨大企業続々】Appleがゲームし放題サービスの『Apple Arcade』を発表!今年の秋からサービス開始予定!


今年の後半から先進国などで、いよいよ次世代通信網の5Gのサービスインが

続々と開始されることから、こういったクラウドゲームやスマホでのゲーム配信が

加熱しそうな傾向があり、同じくIT企業大手のGoogleもこれから

クラウドゲームサービスを大規模に行う予定にもなっている。


今まで任天堂・SIE・MSが競ってきたCSハード市場とは異なるアプローチを

世界に名だたる大手企業が行おうと、続々と新たなサービスを打ち立ててきているわけだが

現時点では、ソフトが揃うのかと言った部分での不透明な部分もあり、個人的には

いかにGoogleやAppleが、その資金力に任せてすごいと思わせる発表をしてきたとしても

スイッチで強力なIPを持つ任天堂や、既にCSゲーム業界に参入して20年近く経ち

自社のWindowsとの連携も強めているMSの牙城を崩すのは難しいと見ている。

もちろん、何が起こるかわからないので、あくまで現時点でのイメージではあるが。


ゲームハードを流行らすのは、高性能のハイクオリティのハードの力ではなく

ソフトが大事であるということを、既にCSゲーム業界の前例から我々は知っているわけだが

ここに来て、Appleがゲーム会社を囲い込むべく凄まじい手を打ってくるようである。


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海外メディアがAppleの『Apple Arcade』へのメーカー誘致の戦略を暴露!『Apple Arcade』にゲームを作ると少なくとも1億はもらえる?

アメリカの巨大IT企業の頭文字を取って、GAFAなどと呼ばれる企業の内

Gの地位にあるGoogleと一つのAの地位にあるApple(もう一つのAはアマゾン)

まさに豊富な資金力と、サービスコンテンツを持つ圧倒的な企業であるのは間違いない。

Googleの今後提供していくStadiaと、AppleのApple Arcadeはそれぞれ違う系統の

サービスとなっているが、Apple ArcadeはAppleもそれなりにやる気があるのだろう。

以下のようなプロモーション動画を、発表と同時に公開している。



FFの生みの親で有名な、ミストウォーカーの坂口氏も出演しており

独占タイトルと思しきタイトルの、制作シーンを少し公開している。

結構な金額を投資するように見える、このApple Arcadeだが

海外のメディアが報じたところによると、このApple Arcadeにおいて

ゲームを制作したメーカーには、少なくとも100万ドル程度の援助金のようなものが

Appleより実際に支給され、更にApple Arcadeに独占タイトルを供給した場合

更にその金額にインセンティブが上乗せされる…そんな報道がされている。

(ブルームバーグ): アップルは、新たな定額制ゲームサービス「アップルアーケード」で提供するビデオゲームの新作確保を目指し、「数億ドル」を投資する計画だ。事情に詳しい複数の関係者を引用し、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、オンライン版)が報じた。

同紙によると、アップルがゲームを定額制サービスの新たな収入源にしようと本腰を入れる状況を示す動きであり、ゲームプラットフォームのグーグルやテンセント・ホールディングス(騰訊)のほか、コンソールメーカーの任天堂やソニー、マイクロソフトとの間でもコンテンツ独占権の獲得競争が激しさを増す現状も浮き彫りにする。

同紙によれば、アップルはアップルアーケードでの提供を目指す100作強のビデオゲームの大部分に対し、1作当たり数百万ドル支払う予定であり、予算総額は5億ドルを上回る可能性が高い。

事情に詳しい関係者数人からの情報をFTが引用したところでは、ゲーム開発業者がグーグルプレイのアプリストアなどで販売せず、アップルアーケードで独占販売することに同意した場合、さらなるインセンティブをアップルは支払う用意がある。数カ月の独占期間を経過すれば、任天堂の「スイッチ」やソニーの「プレイステーション」といったコンソール向けの販売も可能になるという。

FT紙の取材に対しアップルはコメントを控えている。

原題:Apple Spends ‘Hundreds of Millions’ on Arcade Game Service: FT(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

まさしく、札束での殴り合い…

5億ドル以上の予算を費やして、Appleはソフトの囲い込みを行うようだ。

記事の書き方からして、時限独占でもOKだが、Apple Arcade完全独占にしておけば

更にインセンティブがもらえる…という解釈で間違いはないと思う。

世界に名だたる大企業だけに、資金力は豊富にある…自社でのソフトコンテンツの

制作が難しくなるのであれば、サードに頑張ってもらうということ。あれ?どこかのやり口と似てる…。


こうなってくると、ソフト資産の奪い合い…ということになるのだろう。

Appleは豊富な資金力で、様々な会社を買ってソフトの充実を図るということ。

しかし、ファーストタイトルで、任天堂タイトルがあるから…という理由でハードを買わせるほどに

強力なIPを持つ任天堂としては、あまり問題は無いものだし、既に幾つもの有力な海外のスタジオを買収し

抱き込みつつあるMSも、ファーストタイトルで勝負できるから、この場合一番影響がCSハードで大きいのは

常日頃から、ハードの展開をサード任せであることを隠さないSIEであるということになる。

ソニーもそれなりの企業だが、正直相手がAppleであれば、これは分が悪い…というどころの話ではなく

今後の展開次第では、CSハードでは一番割を食う可能性が高い。Googleの動向次第だが

Googleも同じような形でソフトの囲い込みをしてくるのであれば、ますますソニーは分が悪い状況に陥る。

正直、ソフトが大事なゲーム業界ではこれだけの囲い込みを行ってもGoogleやAppleがCSハード業界に大きな穴を開けるのは

難しいと今の時点では個人的に予想しているが、もし彼らが想像以上に本気でゲーム業界に殴り込みをかけてきた場合

最初にまずい状況になるのは、SIEになると思われる。果たして、今後AppleやGoogleの動向がどうなっていくか?

そして、ゲームディベロッパーはどのような決断を下すのか?にわかに騒がしい状況になっていくのは間違いなさそうだ。


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