今現在、CSゲームハードについて据え置き機では

任天堂・SIE(ソニー)・マイクロソフトが、それぞれのハードを出して市場で競争をしている。

しかし、もう一つの携帯機…いわゆるハンドヘルドなどと呼ばれるコンソールについては

マイクロソフトは販売を行っておらず、任天堂の3DSとSIEのPS Vitaの2大ハードとなっている。



携帯機は日本では強いが、海外では基本的に立場が弱く、日本市場以外の

海外市場のほうが、当然市場規模は大きいため、海外では特に携帯機はそこまで注目されない傾向にある。

マイクロソフトが携帯ハードを作っていないのは、任天堂の存在があるからで

マイクロソフト曰く「任天堂に携帯機で挑むことは、任天堂がマイクロソフトにPCで挑むようなもの」と

いう認識になっていて、それでマイクロソフトは携帯機に手を出さないという状況である。


任天堂は、ポケモンやどうぶつの森など、携帯機向けの世界でも人気のあるIPがあるわけで

海外という携帯機の影が薄い市場でも、ニンテンドー3DSは一定の存在感を持っている。


しかし、PS Vitaについては、そういったソフトが全くない。

要は、ソニーを代表する顔が無いのだ。その結果、PS Vitaは歴史的惨敗状態である。

前世代のPSPはそれでも、モンハン効果などがあったため、日本ではかなり売れた。

しかし、やはり海外ではPSPの存在感は圧倒的に薄く、日本でしか売れないハードにPSPはなっていた。


その状況を引きずったまま、PS Vitaを出すに至ったが、つけた機能はことごとく空回りする

虚しい結果となり、最終的に初回限定盤すらいつまで経っても捌けないような不人気ハードになってしまった。

PSPですら存在感が薄かったのが、ますます薄くなり、海外では全く売れず、携帯機が強い日本ですら

Newニンテンドー3DSだけに絞った累計販売台数よりも、売れていないことが明らかになっている。


【ウッソだろ!?】PS Vita、3年後発のNew 3DSシリーズに売り上げを抜かれる。【悲報】


国内累計販売台数は550万台程度で、ミリオンを売ったタイトルが現在は

他ならぬマイクロソフトのIPとなっているマインクラフトのみというズタボロな状況である。


ネットのゲーム関連のニュースブログなどでは、このPS Vitaは流石にきついという状況にあることを理由に

PS Vitaの後継機が作られている…と言った言説が飛び交っていたが、先日のPSカンファレンスや

TGSなどでも、新型携帯機と言った話は影も形もなかった。

とある、個人ブログがやけに推していたこのPS Vita後継機説だが、どうやら流言飛語…すなわちデマの類になりそうだ。


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SIE社長・アンドリュー・ハウス氏が白旗。ブルームバーグのインタビューに答える。

事実上の白旗宣言をしたと思われるのは、他ならぬSIEの社長である

アンドリュー・ハウス氏である。

ゲームメディアではなく、経済系のニュースを取り扱うブルームバーグ

インタビューに答えた内容が、翻訳され記事にされている。

ソニーのゲーム事業子会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のアンドリュー・ハウス社長は先週のインタビューで、スマートフォンが普及している時代に携帯型ゲーム機の魅力は欧州など一部地域で限定的であることから、現時点で任天堂の新型ゲーム機「スイッチ」に対抗する機器を開発する計画はないことを明らかにした。

  スイッチは家庭の大画面テレビなどにつないで据え置き型ゲーム機として複数人で遊べるだけでなく、携帯型ゲーム機として屋外などに持ち出すことも可能。ハウス氏は「スイッチはハイブリッドデバイスでプレイステーション(PS)とは異なった手法や戦略」との認識を示した。

  ハウス氏は「現在はリビングルームで遊べるような製品に注力している」として、自社の携帯型ゲーム機「PSVita」の後継機投入時期などの詳細については言及を避けた。PSVitaは現在、日本・アジア地域以外では販売されておらず、携帯型ゲーム機については「大きなチャンスのある市場だとは見ていない」とした。

重要な事なので、再度書くが、ブルームバーグはゲームメディアではなく

金融・経済のことを扱うサイトである。また、今回インタビューしているのは

SIEの中で、最も立場が上の人間であるハウス氏である。

この発言は、ニンテンドー3DSの前に完膚なきまでに叩きのめされてしまった

現在の状況を、負け惜しみに近い形で言っているように見える。

そもそも、日本のSIEの責任者である盛田氏はほんの3ヶ月前ほどに

日本のメディアに対して、PS Vitaに力を置きたいと答えていたはずなのだが…。

――携帯ゲーム機「PSVita」の戦略は?

 戦略は答えられない。PSVitaは、「マインクラフト」や「ドラゴンクエストビルダーズ」のおかげで、(ソニーのゲーム機が弱いとされる)子供への拡大はできた。子供へリーチする重要なプラットフォームで、今年は力を置いてやっていきたい。

人気コンテンツであったマイクラ部を終了させたり、マイクラエディションを今更発売したり

今思えば、これがPS Vitaの最後の花火という可能性もある。在庫を売るためにマイクラエディションを出した…

と考えるのは、流石に意地が悪すぎだろうか。


こういった弱気な発言は、ソニー的には絶対にしたがらないはずなので

携帯機に関しては、もう八方塞がりという状況になっている可能性が高いと個人的には考える。

まぁ、ファーストであるソニーがサードに全てを丸投げした時点で、この結末は容易に想像できたし

同情とか、そういった念も全くわかない。全てが自業自得で当然の結果だと言えよう。


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