インディーゲーム開発者の樹ひかり氏は、自身が手がけたゲーム『マジックポーション・ミリオネア』のNintendo Switch版が「びっくりするくらい売れた」と報告した。詳細な話を聞いていくと、樹氏の最新作はNintendo Switchと任天堂に結構助けられたようである。

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まずはSteam版の売上について聞いたところ、「時々バイトしながらならゲーム制作を続けられる程度の売上」だったとのこと。一方でNintendo Switch版の売上は、Steamと比べると初動で10倍ほど差があったとのこと。またリリース後1か月で、開発元の過去3年分の総売上に匹敵する売上が出たという。また、発売後の売り上げは下火にならず、長期的にぼちぼち売れているそうだ。

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なおNintendo Switch版の売り上げ以外についても、樹氏は任天堂に感謝しているという。同氏はゲームイベントで出展している際に、任天堂のスタッフに声をかけられたという。その際に任天堂が個人開発者との関わりを模索していると感じ、思い切ってNintendo Switchリリースにむけて問い合わせしたという。パブリッシャーもない状態でのリリース問い合わせであったが、審査などはあったものの、個人相手にも親切丁寧にコミュニケーションしてもらい、発売までサポートしてもらったそうだ。そうした点に、任天堂の懐の深さを感じたようである。

ここの所ご無沙汰であった、ニンテンドースイッチでのインディーズ成功談の一つですね。

過去の記事で何度も触れてきたように、テレビにもつなげるのと同時に、携帯機にもなる

ハイブリッドハードであるスイッチは、極端なスペックを求めるタイトル以外は

まず全てのゲームが相性が良いと断言して過言ではないハイブリッドハードです。

当然ながら、大作思考の大手サードよりも、インディーズタイトルが非常に出しやすく

また遊ばれやすい土壌があるということで、今まで当ブログでも数々の

有名無名の多くのインディーズ成功タイトルの例を紹介してきました。


今回の樹ひかり氏の『マジックポーション・ミリオネア』もその恩恵を大きく受けたということが

一番最初に貼った記事にて、色々と触れられているということです。

ニンテンドースイッチはゲームが多数発売されて、かなりの激戦区になっているのも間違いないですが

このタイトルについては、最初のプロモーションに力を入れてうまく訴求を行ったことが

功を奏して、樹氏もびっくりするぐらいに売れたということが明らかにされています。

このタイトルは別にe-shopランキングの上位に入ることは無かったようですが

なにせ日本だけにすら2500万近くのユーザーが居るスイッチ市場ですから

(複数台購入を考えても2000万人ぐらいの市場は余裕であるでしょう)

そのうちの0.1%が買ってくれるだけでも2万本は売れるというわけで…。

そう考えると、やはり夢のある市場がスイッチ市場なんだろうなと思います。


また個人で出すことで、ゲームをリリースすることについてのわからないことも

あったようですが、任天堂からの厚いサポートもあったようで、樹氏は

安心してゲームをe-shopにリリースすることができたようです。

なにせWiiの頃からインディーズに力を入れている任天堂ですから

長年のサポートノウハウがあるのでしょうね。

やはりこの辺りの展開のさせ方が任天堂はうまいのだろうなと思います。

きっと表に出ていないだけで、このような話は結構あるのではないかと思います。

ゲームが多数リリースされることで、ユーザーとしては素晴らしい市場であるのとともに

開発者にとっても、大きな可能性を秘めたスイッチは素晴らしい市場なのだろうなと思います。


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