
『ファイナルファンタジーXV』のディレクターとして知られる田畑端氏が、JP GAMESの代表から退任し、新会社「JP UNIVERSE」を設立した…という話題が、ゲーム系掲示板などで盛り上がっています。
気になって両社の公式サイトを確認してみたところ、JP GAMESの代表が別の方に代わっているのは事実でした。ただし、JP UNIVERSEは「新会社」ではなく、2022年2月に設立済みの会社です。何が本当で、何が噂なのか、分かる範囲で整理してみます。
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掲示板で話題になった内容
発端は、ゲハ系掲示板のスレッドです。ゲハを斬る!のまとめによると、
- 田畑氏の名前が、いつの間にかJP GAMESの代表から消えている
- 代わりに「JP UNIVERSE」という会社の代表として表に出ている
- しかもJP GAMESとJP UNIVERSEは住所が同じ
といった点が指摘されていて、「ひっそり退任して新会社を作ったのでは?」という流れになっていました。
JP GAMESの代表は「五十峯 誠」氏に
実際にJP GAMESの公式サイトの会社情報を見ると、代表取締役の欄には五十峯 誠氏の名前が載っていて、田畑氏の名前はありませんでした。所在地は「東京都千代田区九段北1-14-16 PILE KUDAN 101-201」です。
ただし、いつ代表が交代したのか、田畑氏がJP GAMESの役員として残っているのかどうかは、私が調べた範囲では公式な発表が見つかりませんでした。「ひっそり」と言われているのは、まさにこのお知らせが無いからでしょうね。
JP GAMESのサイトには、ほかにも大人向けの新作RPGプロジェクト『SHALLAH(仮称)』の開発開始や、2024年5月の台湾NADA HOLDINGS・Cyltekとの3Dモデリング自動生成での協業といった話題が並んでいます。会社として活動が止まっている、という雰囲気ではなさそうです。
公式情報で分かること:JP UNIVERSEは2022年設立
JP UNIVERSEの公式サイトの会社概要を見ると、こう書かれています。
- 会社名:JP UNIVERSE株式会社
- 設立:2022年2月
- 代表取締役:田畑 端
- 所在地:東京都千代田区九段北一丁目14番16号
- 主要株主:TOPPAN、NECネッツエスアイ、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほイノベーション・フロンティア
沿革にも「2018年11月 JP GAMES設立」「2022年2月 JP UNIVERSE設立(自社IP・プラットフォーム事業を展開するゲームパブリッシャーとして)」と明記されています。
住所は、先ほどのJP GAMESと確かに同じ九段北1-14-16でした。ただ、これはもともと開発会社(JP GAMES)とパブリッシャー(JP UNIVERSE)という役割分担のグループ会社なので、同じ場所にあること自体は不自然ではないと思います。
つまり、「ひっそり新会社を作った」というよりは、開発会社のJP GAMESは別の方に任せて、田畑氏自身は4年前からあるJP UNIVERSEのほうに軸足を移した、というのが実態に近いのではないでしょうか。
JP UNIVERSEは今なにをしているの?
公式サイトや各種報道から、主な動きを並べてみます。
- 竜宮国:47の国が覇を競う“ファンタジー日本”を舞台に、ヴィランとして生きて英雄を目指すオンラインRPG。日経トレンディの「2026年ヒット予測」で23位に選ばれています
- OwnWorld:RPGの世界を「つくる・蓄積する・動かす」ための基盤。AIを使って世界を動かす構想だそうです
- 2025年9月:サウジアラビア投資省と業務提携
- 2026年3月:JR西日本と戦略的アライアンスを締結、9月には「FANTASY TOTTORI PROJECT」を発表
そして意外だったのが、TGS2026で発表された完全新作『ロリポップチェーンソー 2 Back2Back』(PS5・2027年発売予定)。PlayStation.Blogによると、本作のゲーム開発は「田畑端氏が2022年に設立したRPGプラットフォームカンパニー“JP UNIVERSE Inc.”」が担当とのことです。
RPGプラットフォームの会社が、女子高生ゾンビハンターのアクションを作る…というのは、掲示板でも「すごいRPG作るみたいに謳ってて、ロリポップチェーンソー作るのは意味わかんねえ」とツッコまれていました。まあ、正直ちょっと分かります(笑)
個人的な考察
田畑氏といえば、『FF零式』『FF15』のディレクター。FF15は紆余曲折あったものの、公式プロフィールでは全世界1000万本超のセールスとされています。2018年末にスクエニを離れてからは、パラリンピック公式ゲーム『The Pegasus Dream Tour』などを手掛けてきました。ただ、こちらは2021年6月の配信開始から、IPCとの契約満了により2022年1月31日でサービスを終えていて、独立後に“これぞ田畑作品”と言える大型タイトルはまだ出ていない…というのが正直な印象です。
その一方で、主要株主にはTOPPANやメガバンク系が並び、JR西日本やサウジ政府とも組んでいるので、資金集めや提携の手腕は相当なものなのでしょう。ゲームを作る人というより、事業を作る人になりつつあるのかもしれません。
同じタイミングで名越スタジオの件も話題になっているので、どうしても比べてしまうのですが…大手を離れた“大物クリエイター”のその後は、本当に人それぞれですね。田畑氏の場合は、まず『竜宮国』と『ロリポップチェーンソー2』をちゃんと世に出せるか、そこが最初の試金石になりそうです。
まとめ
「田畑端氏がJP GAMES代表をひっそり退任し、新会社JP UNIVERSEを設立」と話題になっています。公式サイトを見ると、JP GAMESの代表取締役は五十峯 誠氏に代わっていましたが、交代の時期などの発表は見当たりません。一方のJP UNIVERSEは2022年2月設立の既存の会社で、田畑氏が代表取締役を務めています。現在は『竜宮国』の開発や、PS5『ロリポップチェーンソー 2 Back2Back』の開発を手掛けています。
・JP UNIVERSE 会社概要(公式)
・JP GAMES 公式サイト(会社概要)
・パラリンピック公式ゲーム「THE PEGASUS DREAM TOUR」がIPCとの契約満了につき2022年1月31日にサービス終了(4Gamer)
・完全新作『ロリポップチェーンソー 2 Back2Back』がPS5で2027年発売!(PlayStation.Blog)
・田畑端氏率いるJP UNIVERSEが、サウジアラビア投資省との業務提携を発表(電ファミニコゲーマー)
・元スクエニの田畑氏が「JPGAMES」の代表からひっそりと退任して新会社「JP-UNIVERSE」を設立!!(ゲハを斬る!)





