初代Nintendo Switchが、とんでもない記録更新に王手をかけています。
元ネタはForbes JAPANの記事で、なんと歴代ゲーム機販売台数No.1のPS2に、あとほんの少しのところまで迫っているとのことでした。
発売から9年以上経った”型落ちハード”が、まだこんな戦いをしているとは正直驚きです。
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現在地: 1億5669万台、PS2まであとわずか
2026年6月末時点で初代Switchの世界累計販売台数は1億5669万台に到達し、歴代最多とされるPS2の1億6000万台まで残りわずか331万台まで迫っていることが、任天堂の最新決算資料で明らかになりました。
ちょうど直近の第1四半期だけでも66万台を売り上げているそうで、後継機のSwitch2が発売されて1年以上経っているにもかかわらず、まだこれだけの勢いが残っているというのが素直にすごいところです。
任天堂は今年度中にさらに200万台の販売を見込んでいるそうで、これを反映すると累計は1億5869万台となり、PS2との差はわずか150万台にまで縮まる計算になります。
Forbesの記事では「あと1〜2年でソニーの記録を上回る可能性は十分にある」と分析されていて、個人的にもこれは時間の問題だろうなと感じています。
ただし、こちらの記事で触れていますが欧州ではバッテリーの関係で販売が終了というのもありますので、最後までどうなるかはわからないかも知れませんとも思ったりしています(どっちだよ
そもそもPS2の「1億6000万台」の中身とは
ここでちょっと余談を挟みますが…実はPS2の「1億6000万台」という数字、掘り下げてみるとなかなか面白い経緯があります。
ソニーが四半期決算でPS2単体の出荷台数を開示していたのは2012年3月末時点の1億5,500万台までで、そこから先はPS2とPS3の合算値のみが発表されるようになり、監査を経た決算数値としてのPS2単体の数字はそこで途絶えているそうです。
「1億6,000万台」という数字自体は、2024年にプレイステーションの当時のCEOだったジム・ライアン氏の発言をきっかけに、プレイステーション公式サイトが追認する形で広まったもので、決算資料そのものというよりは、広報・マーケティング寄りの発表に近いようです。
ちなみにギネス世界記録が認定している数値は約1億5,768万台で、これが第三者機関による認定値としては一番”堅い”数字ということになります。
つまり見方によっては、決算ベースの最終値(1億5,500万台)やギネス認定値(1億5,768万台)を基準にした場合、初代Switchはすでに上回っている可能性すらあるわけです。
もちろんソニー側が公式に掲げる「1億6,000万台」を正式な記録として見るなら、まだ届いていないというのが正確なところですが…どの数字を採用するかで結論が変わってしまうというのは、なかなか興味深い話だと思います。
まぁ、3回目の累計販売台数が増えるというウルトラCも可能性としてはあるような気がしますが…w
PS2という金字塔がここまで積み上がった歩み
話のついでに、PS2がどうやってここまでの台数を積み上げてきたのかも振り返ってみたいと思います。2000年3月4日に発売されたPS2は、2005年11月に世界累計1億台を突破。
翌2006年11月には後継機のPS3が発売されているにもかかわらず、2007年3月末に1億1,700万台、2008年6月に1億3,000万台、2011年2月に1億5,000万台…と、後継機が出た後もかなり息の長い売れ方をしていたようです。
このあたりの粘り強さは、当時PS2が「安価なDVDプレイヤー」としても家庭に広く浸透したことが大きかったと言われています。
ゲーム専用機としての需要だけでなく、DVD再生機としての需要も取り込んで積み上がった台数…という点では、純粋にゲーム機としての需要だけでここまで積み上げてきた初代Switchとは、記録の”中身”がそもそも違うとも言えそうです。そう考えると、Switchの1億5,669万台という数字の重みが、また少し違って見えてきますね。
日本国内だけで見ると、実はもう大差がついている
ちなみに世界累計ではまだ僅差の争いですが、日本国内だけで見ると初代Switchは3,855万台(直近の当ブログでの更新では3,890万台を超えいよいよ3,900万台が見えています)、PS2は2,198万台と、すでに1,600万台以上もの大差をつけて上回っています。
PS2は海外(特にDVDプレイヤー需要が強かった地域)でとにかく強かったハードだったのに対して、Switchは国内市場での浸透力がそれだけ突出しているということなのだと思います。
任天堂ハードらしい“お茶の間への浸透力”が、この数字にはっきり表れているように感じます。
なぜ発売9年目のハードがまだこんなに売れているのか
Switch(初代)は2017年3月の発売なので、もう9年目に突入しているハードです。
普通であれば後継機のSwitch2への買い替えが進んで、とっくに勢いが落ち着いていてもおかしくない時期ですが、Forbesの記事では「世界的なインフレや物価高が続く現在の経済情勢において、比較的抑えられた価格設定が追い風になっている」と分析されていました。
これは個人的にもかなり納得感があります。Switch2はまだそれなりの価格帯ですし、初代Switchなら手頃な価格でNintendo Switchのソフトが遊べる…という選択をする層が、今もそれなりにいるということなのでしょう。(それでも1万円値上げになりましたけどね…)
任天堂の「驚異的なロングテール」という表現がありましたが、まさにそれを地で行く数字だと思います。
Switch2との対比で見える”継承の重み”
面白いのが、Switch2との対比です。Switch2の現在の販売台数は2,368万台で、初代Switchの本体販売台数はSwitch2の約6.6倍。
一方でソフトの販売本数を見ると、初代Switchの累計15億6,195万本に対してSwitch2は5,817万本と、その差はなんと約26倍にまで開いています。
もちろんSwitch2はまだ発売から日が浅いので当然ではあるのですが、これだけ差があると「今のSwitch2のキラータイトル不足」を指摘する声が出てくるのも分かる気がします。
とはいえ記事内でも触れられていた通り、『ぽこ あ ポケモン』は今年もっとも評価の高いゲームのひとつに数えられていますし、これから『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のリメイクや、新世代の3Dマリオもまだ控えています。
ここからソフトのラインアップが厚みを増していけば、この差の縮まり方にも十分に注目していきたいところです。
まとめ
発売から9年以上経ってなお、歴代最多のPS2にあと一歩まで迫っている初代Nintendo Switch…これはもう単なる「よく売れたハード」の域を超えた記録だと思います。
決算ベースやギネス認定値で見ればすでに並んでいるとも言える状況ですし、ソニー側の公式な「1億6,000万台」という数字も、この調子ならそう遠くないうちに塗り替えられることになりそうです。
次の決算でどこまで数字が伸びるか、今後も引き続きチェックしていきたいと思います。





