任天堂は、欧州で施行されるバッテリー規制への対応として、初代Nintendo Switchの欧州での販売を終了することを明らかにしました。
あわせてSwitch 2やJoy-Conについても、ユーザー自身でバッテリー交換ができる新設計へと切り替えられることが分かりました。
ハードのスペックにも関わる大きな変更なので、今回はその詳細と背景を整理してお伝えします。
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欧州のバッテリー規制が背景に
今回の措置の背景にあるのは、2027年2月中旬に施行される欧州のバッテリー規制です。
この規制では、スマートフォンやゲーム機など携帯機器に搭載するバッテリーについて、ユーザー自身が特別な工具を使わずに交換できる設計にすることが求められています。
これまでのゲーム機の多くは、分解を前提としない内蔵バッテリー方式が主流でしたが、今後は欧州で販売する製品についてはこの規制に適合させる必要があります。
任天堂はこの規制施行に先立ち、対象となる旧型のNintendo Switchを欧州市場から段階的に終売とする方針を打ち出しました。
Switch 2・Proコントローラーの仕様はどう変わる?
規制対応にあたり、Switch 2本体およびSwitch 2 Proコントローラーは、バッテリーを交換しやすい構造へと設計が見直されます。
あわせて公表されたスペック変更は以下の通りです。
Nintendo Switch 2本体
- バッテリー容量: 5220mAh → 5172mAh(約1%減)
- 重量: Joy-Con 2装着時で約548g(現行比で約14g増)
Nintendo Switch 2 Proコントローラー
- バッテリー容量: 1070mAh → 897mAh(約16%減)
- 重量: 約228g(現行比で約7g軽量化)
バッテリー容量はわずかに減少するものの、交換式になることで長期的にバッテリーを気にせず使い続けられるのは、ユーザーにとって嬉しいポイントと言えそうです。
特に本体側は着脱機構を新たに設ける関係で重量が増加する一方、Proコントローラー側はむしろ軽量化されている点も興味深いところです。
設計上のトレードオフをどう振り分けたのか、実機での使用感が気になります。
対象地域と販売スケジュール
バッテリー交換式モデルは、2026年夏から2027年初頭にかけて順次販売が開始される予定です。
対象となるのは、オーストリア・ベルギー・フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・英国など、欧州の34の国・地域となっています。
なお、旧型のNintendo Switchについては、2027年2月をもって欧州での販売が完全に終了する見込みです。
すでに欧州で初代Switchを所有しているユーザーへのサポートやバッテリー供給が続くのかどうかは、現時点では明言されていませんが、今後の続報が待たれるところです。
なぜ今のタイミングでの発表なのか
Switch 2は発売からまだ日が浅いハードですが、今回のような仕様変更が比較的早い段階でアナウンスされた背景には、規制施行までの準備期間の短さがあります。
バッテリー交換式への設計変更は、単に部品を差し替えるだけでなく、本体の耐久性・防水性・安全性の再検証も必要になる、決して小さくない開発工程です。
任天堂としても、規制のギリギリで対応するのではなく、余裕を持ったスケジュールで欧州市場への供給を継続する狙いがあると考えられます。
他社ハードへの波及にも注目
今回の規制は任天堂に限った話ではなく、欧州で販売される携帯型ゲーム機やスマートフォン全般が対象です。
PlayStation PortalやSteam Deckなど、他社の携帯型・据置型ハードも同様の対応を迫られる可能性があり、今後は業界全体でバッテリー交換式への移行が進んでいくことが予想されます。
ゲーム機のロングライフ化・修理のしやすさという観点では、ユーザーにとってもプラスに働きそうな流れです。
日本国内への影響は?
今回発表されているのはあくまで欧州向けの対応であり、日本国内でのNintendo Switch・Switch 2の販売や仕様については、現時点で変更のアナウンスはありません。
ただし、部品設計やサプライチェーンが共通化される可能性を考えると、将来的に日本を含む他地域でもバッテリー交換式モデルが展開される可能性はゼロではないでしょう。
長く同じハードを使い続けたいというユーザーの声も多いだけに、今後の任天堂の対応には注目しておきたいところです。
まとめ
今回の変更は欧州の規制対応が主な理由ではあるものの、バッテリーを自分で交換できるようになる点は、長く本体を使い続けたいゲーマーにとってメリットの大きい仕様変更です。
今後、日本や他地域でも同様の交換式モデルが展開されるのか、そして他社ハードにも同様の流れが波及していくのか、任天堂および業界全体の続報に注目したいところです。






