旧スクウェアが、1991年にゲームボーイにオリジナルのアクションRPGとして

発売し、そのシリーズが始まったタイトルである聖剣伝説シリーズ。

初代タイトルは、ファイナルファンタジー外伝というサブタイトルが冠され

個人的には好きなゲーム音楽作曲家の一人である、イトケンこと伊藤賢治氏の

単独作曲デビュータイトル(スタッフクレジットで初めて出たのはGBサガ2が初)となった

タイトルでもあり、個人的にもかなり遊んだ思い入れのあるタイトルの一つである。

1が好評であったため、その後1993年にSFCで2が発売、更にその2年後の1995年に

同じくSFCで聖剣伝説3が発売された。

SFC全盛期タイトルで、当時FFを始めとする多数の高クオリティのRPGを

断続的にリリースしていたスクウェアの、力が入った一作とあって

日本ではおよそ80万本の売り上げを記録している。

しかし、海外では発売が無く、2がSecret of Manaというタイトルで

国外で展開されたのに対し、3の立ち位置は若干不遇なタイトルとなった。

その後、聖剣シリーズはPSにプラットフォームを移し、外伝シリーズとなるレジェンドオブマナや

今ではファンから無かったこと扱いとなっているPS2の4など、スクウェアが持っていた

他のブランドに比べると、その衰退の速度は凄まじく、その後初代をリメイクした作品や

別の外伝作品などが、任天堂の携帯機やスマホゲーで発売されていたが、その人気は凋落の一途であった。


そんな聖剣伝説シリーズはIP自体はしぶとく生き残っており、2017年のニンテンドースイッチの

初期の段階で、1・2・3をカップリングした聖剣伝説コレクションが発売された。



こちらのタイトルは、当初日本でのみ発売となっていたが、後に海外でも発売されることとなる。

2019年のE3時期に発表されその海外版聖剣伝説コレクションの発表と同時に情報が出たのが

聖剣伝説3のリメイク版となる聖剣伝説3 TRIALS of MANAであった。



発表から10ヶ月後となる、2020年4月にスイッチとPS4で発売され

なかなかの良リメイクであることが話題になった。それ以前にVitaとPS4で

リメイクされた2があまりにもアレな出来であったことから、発売前の精神的ハードルは

ある意味では高く、またゲームの出来としてのハードルは低くなっていた状況にあるが

プレイヤーからは概ね好評を得て、ここ最近のスクエニのリメイク作品では

もっとも出来が良い一つとして、認知されるタイトルとなった。

日本でも週販を見る限りでは、かなり売れたのは間違いなく、特にスイッチ版は

初期に品切れを起こしており、機会損失が起こってしまう状況でもあった。

個人的にもDL版をプレイしているのだが、確かに最近のスクエニの中では

良い出来であるという評価は間違いなく、人にオススメすることも出来るタイトルとなっている。

そして何より今回は、海外で聖剣コレクションが発売されたことによって

24年越しにオリジナルの聖剣3を初めてプレイできるようになった海外でも

このゲームは販売が行われており、永らく日本国内だけの販売だった聖剣3とは

最初から売り方が違ったタイトルとなっている。オリジナルの日本での売り上げは前述の通り

約80万本であったが、今回は海外分があることもあって好調な売上を維持していたようで

全世界での累計販売数が100万本を越えたことが公式より報告されている。


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『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』が全世界で100万本販売を突破!

昨年4月に発売され、日本では最初の数週でかなり売れていた聖剣伝説3 TRIALS of MANA。

途中からはランキングに顔を出さなくはなったものの、前述の通り、最近のスクエニでは…

という枕詞が付くものの、原作の雰囲気を損ねないリメイクとなっていて好評であった。

海外での販売実績などは追っていなかったが、発売からおよそ10ヶ月。

その販売本数が全世界ミリオンとなっていたことが判明している。



これは素直に良い結果だと言える。DL版は定期的なセールが行われていて

管理人もそのセール中に買ったが、値段分は楽しめている。

スイッチマルチで発売していることが良い結果を生んだ一つの要因であるということと

やはりゲームが面白ければ、ちゃんと結果は帰ってくるという当たり前の事実が

改めて確認できたということではないだろうか。恐らくスクエニ的には

このタイトルよりも、前月に発売されていたFF7Rのほうが目玉であっただろうが

ゲームの評判的には、聖剣3のほうが好評であったのではないかと思う。

FF7Rに比べれば開発費もそれほどかかってないと思われる(発表から発売まで1年経っていない)

このタイトルがこの結果を残したことは、スクエニにとってもありがたい売上だったのではないだろうか。

スクエニはこれから、スイッチ独占でブレイブリーデフォルトIIを発売する。

ブレイブリーデフォルトIIもゲームメディアのレビューでは、なかなか作り込まれている?

ようなので、スイッチで発売されているタイトルとして一定の成功を収めてもらいたいものだ。


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