管理人が当ブログを更新する際に、バックグラウンドで流している
ゲーム音楽を紹介するだけのコンテンツの第74弾。
今回は先月の9月30日に死去されていたことが明らかになった
すぎやまこういち氏の追悼企画としての更新となる。
前置きはせずに、早速紹介へ。
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FC/GBC/SFC ドラゴンクエストIII おおぞらをとぶ
今回すぎやま氏の訃報を聞いた時に、個人的に頭の中で最初に浮かんだ
すぎやま氏の代表曲の一つを、そのままメドレーにした動画を貼る。
というわけで、ドラゴンクエストのロトシリーズ最終作である
ドラゴンクエスト3より、ゲームの中盤で手に入る、表の世界の
どこでも飛んで行けるようになる乗り物である、不死鳥ラーミアに
乗った時に流れるおおぞらをとぶの、オリジナルのファミコン版
そして、ゲームボーイカラー版、最後にスーパーファミコン版の音源を
それぞれ30分耐久にした動画となっている。ゲーム内では6つのオーブを集めると
復活させることが出来るラーミアは、全ての地形を無視して大空を飛ぶことが出来る。
このラーミアを手に入れると、ついにバラモス城に突入できるようになる。
オーブ集めはなかなか過酷で、最後のシルバーオーブを、シリーズでも最難関の洞窟の一つである
ネクロゴンドの洞窟を抜けた先でもらうと、このラーミアを復活させることが出来るようになる。
苦労して復活させたラーミアに乗った時に、流れたこの曲を初めて聴いた時の衝撃は今でも覚えている。
すぎやま氏が亡くなり、今後新たに楽曲が作られることは無くなっても
すぎやま氏が35年間ドラクエで残してきた楽曲は、無くなることは無い。
まさにラーミアの如く、すぎやま氏の音楽は不滅ということで、そういう意味でも
この音楽が最初に頭に浮かんだのは必然だったのかもしれない。
すぎやま氏が残した名曲群は、ゲーマーたちの間で決して色褪せることはないはずだ。
改めて90歳の天寿を全うされたすぎやま氏に合掌。
ドラクエシリーズの中でも内容・音楽共に群を抜いた傑作である3において、やはり最も印象的な曲として多くの人が挙げているのではないかと思われます。
開発段階ではラーミアは(移動の便利さを考慮して)もっとスピード感のある設定だった所を、この曲のデモを聞いたスタッフが感銘を受けて現在の形にした‥‥‥というのは、音楽の力を如実に示すエピソード。
オーケストラ版ではとても味わい深い中間部が存在し(FC&GB版ではカットされていますがSFC版は忠実に再現)、特に弦のピチカートが印象的な最後の部分(1時間1分32秒辺り~)は、人々の生活感を感じさせるすぎやま氏独特の長閑な情緒で、大好きです(5の空飛ぶ絨毯 の途中でも同じ手法が採られています)。
ラーミアに乗りこの曲が流れだすと、(目先の目的地は忘れて)昼夜の移り変わる雄大な世界を眺めながら、いつまでもゆったりと身を委ねていたくなります‥‥‥
(アレフガルドのフィールド曲と共に、敵を倒しに行く勇ましさより広大な世界での孤独感を表現した本曲は、シリーズ全体の空気感に今なお影響を及ぼしているのでは)
‥‥‥今はただ、素晴らしい音楽を残してくれたことにただ感謝を捧げたい、との思いです。
苦労して6つのオーブを集めて、復活するラーミアは、ドラクエ3の象徴の一つだと思いますね。
上の世界では、このラーミアが手に入れば実質いけないところが無くなるということで、これに乗れるようになった時の感動はひとしおですし、この音楽が乗った時に流れればそりゃ虜になるしかないという話であります。
スピードをこの曲のために落としたというエピソードは初めて知りました。開発者GJですね!
オーケストラ版はなんというか、優雅とかそういう言葉で片づけてもいけないような
一種の神々しさというか、不死鳥という気高き存在を表すに負けない音楽であるなと個人的にも思います。SFC版は夜に飛ぶとさらにその雰囲気を感じられるんですよね。
この曲を聴いてずっと飛んでいたいという気持ちは誰しもが抱いたのではないかと思います。
のちのシリーズにもちょくちょくアレンジされたものが出たりする曲でもあるので、すぎやま氏としても気に入っていた楽曲だったのかもしれませんね。
素晴らしい音楽を作ってくださったことに本当に感謝しかありませんね。