品薄が続き、需要に供給が全く追いついていない状況であるニンテンドースイッチ。



確実に、任天堂の今の状況としては、完全に需要を見誤った状況であり

一刻も早く、欲しい人の元に全て届くようにしたいのが任天堂の本音だろう。


その結果が、実際に計画台数よりも1.4倍の出荷をした3月の販売台数だったり

任天堂が公式に明言したわけでもないが、様々な場所から漏れ聞こえてくる

増産計画があることのニュースだったりするのだろう。


【噂】ニンテンドースイッチ、年末に向けて1800万台へ更に増産か?


上記の記事は、フィナンシャル・タイムズが報じた

あくまで現時点では噂の記事であり、まだ確定した話ではない。

増産が実際に行われれば、未だ手に入れられない消費者は

非常に嬉しい話であるが、この増産を否定するような話も

別の方面で報じられている。いや、直接任天堂が否定をしたわけではない。

もっと、どうしようもない理由で増産が無理なのではないか?という推測なのだ。

だが、この話は非常に信憑性があるとも言える。


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ライバル会社はapple!?製造部品の取り合いが激化か?

日本版のWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)が、今日報じたところによれば

ニンテンドースイッチの増産について、暗雲が立ち込めている可能性があるという。

その理由としては、appleなどが大きく関わっている…とのことだ。

任天堂のゲームでのライバル会社は、ソニーやMSになるはずだが

どうして、appleがここで出てくるのか?それは、appleが主力商品として

製造・販売しているスマホであるiPhoneと、ニンテンドースイッチの部品の一部の

製造場所が被ってしまっているということだ。iPhoneは言わずと知れた人気スマホである。


今年シリーズ10周年を迎えるiPhoneは節目の年を、大きく売りたいという思惑は当然あるだろう。

それと、強い需要によりどうしても部品が居る任天堂の需要が、もろにバッティングしてしまうのだ。

製造工場はappleと任天堂からの強い要請にそれぞれ答えなければならない。

しかし、当然ながら工場を建ててすぐ増産しますというわけにはいかないので

どうしても、両社での折り合いが必要になるということになる。

 【東京】業界関係者によると、 任天堂 にとってこのところ最大のライバルとなっているのは他のゲームメーカーでなく、同社の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」と同じ部品を大量に購入しているアップルなどの企業だ。

 協議内容に詳しい関係者によれば、任天堂は部品メーカーや組み立てメーカーに対し、2018年3月期に「スイッチ」を2000万台近く生産することは可能か打診した。任天堂は「スイッチ」について18年3月期の公式販売目標を1000万台としているが、需要の強さを考えると、増産さえできれば販売の上積みは可能とみられる。

 問題は、スマートフォンやコンピューターサーバー、各種デジタル端末に使用される部品の生産能力が業界全体で逼迫(ひっぱく)していることだ。そうした部品には、データストレージ用のNAND型フラッシュメモリーチップ、液晶ディスプレー、さらに、ニンテンドースイッチのコントローラーに搭載され、グラスの中で氷が揺れる感覚を再現する小型モーターなどがある。

 東芝の広報担当によると、同社のNAND型フラッシュメモリーの「需給は非常に逼迫している状況で、その状況は少なくとも今年いっぱいは続く見通し」。具体的には、スマホメーカー(東芝の顧客であるアップルや中国企業)やデータセンターからの引き合いが強いという。

 業界関係者によると、ウェブベースの法人向けサービスが急拡大した影響で、フラッシュメモリーを使うコンピューターサーバーの需要が高まった。アップルのスマホ「iPhone 7(アイフォーン7)」の人気は根強く、今年はiPhone 10周年モデルの発売を控えていることもあって、部品メーカーはフル生産が続く。

 任天堂とアップルの担当者はサプライチェーンに関する問題についてコメントを控えた。

 通常、玩具メーカーは年末商戦期の需要に対処するため数か月前から在庫を積み増すが、任天堂は足元の需要に対応するのに精一杯の状況。部品調達での苦労もあり、「スイッチ」は年内は入手しづらい状況が続きそうだ。

 アナリストらによると、部品調達で競合している企業は任天堂よりも好条件を提示していることが多い。任天堂と比較した場合、データセンター用サーバーメーカーは(部品メーカーにとって)利益率の高い新製品を採用することが多く、スマホメーカーは発注量で上回る。

 任天堂が自らの条件を部品調達のために上げれば、コストが大幅に膨み、「スイッチ」の生産コストは小売価格の299ドルを上回りかねない。任天堂の君島達己社長はこれまでに、「スイッチ」を赤字では売らない方針を示している。

当ブログで何度も触れている通り、任天堂は自社工場を持たないファブレス企業である。

なので、こういった部品調達に関する融通は自分のさじ加減でという訳にはいかない。

それぞれの、部品調達先に折り合いをつけてコストと相談しながらやりくりするしか無いのである。

上記記事で触れられている通り、スマホメーカーの需要のほうが多く、また製造条件も

好条件になっているだろうから、任天堂としてはコスト増を承知の上で交渉するか

現状で、上手くやりくりしていくかの二択しか取れないということになる。

任天堂の当初の見通しよりも、ずっと需要が増えたという見通しの甘さはあったが

このような状況になるのであれば、ある程度の台数を見越して強気に販売計画を建てたとしたとしても

それでも、品薄になった可能性もある。結果論にはなるがスイッチというハードが持つ

ポテンシャルが、誰の予測よりも上回っていたというのが正しいのだろう。


もちろん、赤字覚悟で交渉に出るという手段もあるが、Wii Uで苦しんだ経験を持つことから

やはり、赤字での逆ざや販売というのは任天堂としても避けたいところだろう。

これだけの勢いがある状態で、逆ざや販売は、やはり会社にかなりのダメージが行くのは間違いない。

いずれにせよ、スイッチの今後の安定供給について暗雲が立ち込めるような話。

今後の、計画は一体どのようになっていくのだろうか。任天堂の動きに注目が集まりそうだ。


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