10月8日に、新型有機ELモデルのスイッチと共に発売された

同ジャンルのシリーズとしては、本当に久々の完全新作となったメトロイド ドレッド



ゲームボーイアドバンスのメトロイドフュージョン以来、完全新作からは

長い間離れていた2Dメトロイドシリーズの最新作として、メトロイドの産みの親である

坂本賀勇氏の中にはずっと前から構想はあったものの、それを実現できる環境がなかったとの理由で

実に15年ほど寝かされていたタイトルが、Mercury Steam Entertainmentというスペインの

ゲームデベロッパーとの出会いで、ついに完成にこぎつけた大作である。


3Dのメトロイドプライム4の開発が遅れてしまっている状況で

その繋ぎのようにして発売された本作であるが、そこはさすがの任天堂。

このゲームも相当の作り込みがなされていることが確認されており

熱心なメトロイドファンからも、本家メトロイドが復活したと好意的な反応が返ってきている。

日本でも、かつてのシリーズと比べると大きな売上を初週に記録しており

これからのジワ売れも期待できる一作となっている。


プレイした人からは高評価のこのメトロイド ドレッドであるが

メトロイド ドレッドが評価されたことで、任天堂ではよくある現象が起こっていることが確認されている。


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海外で『メトロイド ドレッド』好評につき、過去作メトロイドも売れていることが確認される!

メトロイド ドレッドは2Dメトロイドの新作としては、2003年にGBAで発売された

メトロイドフュージョン以来となる。サムスリターンズなどのリメイク作品はその間に出ているが

完全新作という意味では、それだけ期間が空いたということになる。


つまり、2Dメトロイドにおいては、その年に生まれた子が

成人間近になるときまで、完全新作が出なかったということにもなるが

今回メトロイド ドレッドが好評なのを受けて、特にメトロイド人気が高い海外では

そのドレッドの出来の良さに引っ張られる形で、Wii UのVCなどで過去作を

購入する動きが見られているということが報じられている。

売上も上々なようで、UKIE/GfKによる10月9日付けのイギリスのパッケージ版チャートでは、『メトロイド ドレッド』が3位にランクイン。『メトロイド』シリーズとしては、ゲームキューブで発売された『メトロイドプライム』に次ぐ売上本数だという。利益という点では、『メトロイド ドレッド』がシリーズ最高の出足とのこと。なお前作『メトロイド サムスリターンズ』と比較すると、3.5倍売れているそうだ(GamesIndustry.biz)。まだ公式の数字こそ出ていないものの、全世界280万本以上を販売した『メトロイドプライム』を、イギリスのパッケージのみで肉薄しているというだけでも、本作の勢いがわかる。そのほか、各国のニンテンドーeショップのランキングで同作が首位もしくは上位になっており、かなり売れていることが推察できる。

そしてその勢いは、過去作をも動かしているようだ。TwitterユーザーのShinesparkers氏によると、イギリスのWii U/ニンテンドー3DS向けeショップにて、『メトロイド』シリーズ作品が上位にあがっているという。Wii Uのeショップでは1位に『メトロイド フュージョン』、2位に『メトロイド ゼロミッション』、7位に『メトロイドプライム トリロジー』、9位に『スーパーメトロイド』がランクイン。Wii U自体が完全に旧世代ハードであり、ほかにライバルも少ないという事情はあるものの、『メトロイド』シリーズ作品群が圧倒的な存在感を見せている。なおニンテンドー3DS向けのeショップでも、『メトロイド サムスリターンズ』が2位にランクインしているようだ。

『メトロイド ドレッド』で初めてシリーズを遊んだユーザーが、過去シリーズも遊びたいと思ったのかもしれない。あるいは、既存のファンが、改めてシリーズを遊び直したいと思った可能性もありそうだ。というのも、前述のイギリスWii Uのeショップで1位に輝く『メトロイド フュージョン』は、物語時系列的には『メトロイド ドレッド』の直前の作品なのだ。最新作ではサムスは歴戦の戦士として描かれ、ストーリーもシリーズとしての核心に迫るもの。過去作とのつながりもあり、本作のストーリーが気に入れば、自然と過去作の物語が気になる構造になっている。ゲームとしてだけでなく、ストーリーとしても関連作を遊びたくなる作品なのである。

そうした意味では、近年ではやや存在感が薄かった『メトロイド』シリーズは、本作をもって完全に復活したといえるだろう。具体的にどれほど売れたのか、任天堂からの数字報告にも注目が集まる。また過去作のニーズが高まり、シリーズ作品が“現行ハード”で遊びやすくなることにも期待したい。いずれにせよ、『メトロイド』シリーズの未来は光り輝いている。

というわけで、任天堂タイトルにはよくある、新作が出ると過去作が引っ張られる現象。

これがメトロイド ドレッドの好調により、海外で顕著に起きているという話である。

元々Wii Uは全世界でも大きな売上にはなっていなかったので、今前世代のWii Uが稼働したとしても

そのアクティブな稼働数は大きくないのかもしれないが、それでも過去タイトルがこぞって

DL販売売上が上位に来るのは、間違いなくメトロイド ドレッド効果である。

また、9位に入ったというスーパーメトロイドはニンテンドースイッチオンラインに

加入していればプレイできるタイトルでもあるのだが、それでも上位にランクインしているという結果を見せている。

3Dのゲームに比べて、洗練されたドット絵の2Dアクションゲーは、今やっても

そこまで古臭さを感じさせないというのも強みかもしれない。

もっとも、3Dのメトロイドプライムトリロジー(日本未発売)もランクインしているが。


AUTOMATONの記事にもあるように、今までシリーズが他の任天堂IPに比べて

数が少なく、近年では存在感が薄れていたメトロイドシリーズが、ここに来て

ドレッドの高評価で、改めてメトロイドシリーズが評価され、また人気が再燃したという話は

今後のメトロイドシリーズにとって、大きな光明であるのは間違いない。

間違いなく、メトロイドプライム4が満を持して発売されれば、特に海外での反響は

凄まじいものになることが予想される。あとはレトロスタジオが仕事をして

高品質なメトロイドプライム4を発売することができれば、今年ゼルダと同じく

発売から35年を迎えたメトロイドシリーズも再飛躍することが出来るだろう。

つくづく、ゲームの作り込みと、そしてそれを活かすタイトルを

発売できる技術は、少なくとも国内では任天堂以外に見当たらないと改めて感じる

今回のメトロイド完全復活のニュースである。


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