唐突にこの日がやって来ました。

恐らくファンは期待しつつも、しかし復活はもう無いだろうな…と、半ば諦めの気持ちで長年待ち望んでいたシリーズタイトル…クレイジータクシーの最新作「クレイジータクシー ワールドツアー」が25年ぶりに復活します。

【Ya-Ya-Ya-Ya-Ya!!!】『クレイジータクシー ワールドツアー』が2027年に発売決定!

このニュースを耳にした瞬間、そして公開されたファーストPVで流れたオフスプリングの “All I Want” を聴いた瞬間、かつてあのゲームに夢中になったファンとして胸が震えました。

この記事では、シリーズの歴史や開発者インタビューを紐解きながら、ワールドツアーがなぜこれほどまでに期待されているのかを熱く語ります。


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伝説の始まり:アーケード生まれのクレイジータクシー

クレイジータクシーはセガのアーケードゲームとして1999年に登場しました。

座席のないアップライト筐体にスポーツカーのハンドルが付いた大胆な設計(上記リンク記事画像参照)で、広い街を自由に走り回って乗客を送り届けるという独創的なゲームはアーケードゲーマーの間で瞬く間に話題となります。

港町と坂道を繋いだ西海岸風の街並み、The OffspringBad ReligionなどのパンクロックがBGMに流れるという斬新な演出は、「採点方式ではなく遊び方を自由に評価する」ことを重視したクリエイターのこだわりから生まれました。

この「好きなように暴走しても褒められる」という思想こそが、クレイジータクシーの突き抜けたバカゲー感を生み出したのです。

アーケード版の人気に応える形で、2000年にはドリームキャスト版、2001年以降はPS2、ゲームキューブ、Windows版などが発売され、世界中の家庭にクレタク旋風が巻き起こりました。

プレイヤーは制限時間内にできるだけ多くのお客を目的地へ送り届けながら、ドリフト・ジャンプ・裏路地ショートカットを駆使して荒稼ぎする喜びに酔いしれました

私自身、学生時代にゲームセンターで何百円とつぎ込みながら西海岸のダウンタウンを走り回り、家ではドリキャスで練習を重ねていたものです。

シリーズ拡大:クレイジータクシー 2と3

2001年にはクレイジータクシー 2がドリームキャストでリリースされ、ニューヨーク風のステージに「クレイジーホップ」と呼ばれるジャンプアクションが追加されました。

複数のお客さんを同時に乗せて回るシステムやダウンロードマップなど、よりダイナミックなゲームデザインが盛り込まれています。

続く2003年にはアーケード・Xbox向けにクレイジータクシー 3 ハイローラーが登場。

ラスベガス風の「グリッターオアシス」やニューヨーク風「スモールアップル」など3つの大規模コースが用意され、ジャンプとホップを使い分けて華麗に街を駆け抜ける興奮が味わえました。

シリーズは短期間で3作を重ねながら徐々にスケールアップし、世界中のプレイヤーを虜にしました。

しかしそれ以降、長らく新作が発売されず、ファンは「もっとクレタクを!」と叫び続けるしかありませんでした。

24年…実に、長い暗黒期だったということです。

復活の狼煙:なぜ今なのか?

セガは近年、名作IPを再生させるプロジェクトを進めており、その中で海外ファンからの強い要望を受けてクレイジータクシーを復活させることを決断しました。

2023年末に開催されたゲームアワードではかつての名作タイトルのIP復活の一貫として、新作ティザー映像が公開され、海外メディアの反響は絶大。

ファンがSNSで熱狂的にコメントする様子を見て、「このIPは本当に愛されている!」と実感したとプロデューサーの菅野顕二氏は語っています。

菅野氏のインタビューによると、本作では従来の時間制限式プレイだけでなく、新たにストーリーモードが用意され、主人公のアクセルが5都市を旅しながら自身のタクシーを取り戻すという物語が展開します。

世界観は広がり、プレイヤーは目的地へ乗客を送るだけでなく、街中のサイドアクティビティに挑戦したり、ボス的な組織と戦ったりと、PVにも出ていた釣りなど、自由度とやり込み要素が格段に増えているそうです。

さらに、オンラインで最大6人が参加できるマルチプレイモードや、シリーズならではのアクションとカスタマイズ要素が導入され、現代的な進化を遂げたことが報じられています。

ファーストPVを観た感想:胸が熱くなる瞬間

私が初めてPVを観たとき、一番鳥肌が立ったのはやはり冒頭で流れたオフスプリングの “All I Want”です。

この曲は初代クレタクの象徴であり、ドラムとギターが鳴り響いた瞬間に当時の興奮がフラッシュバックしました。

PVではアクセルが他の車、人々が行き交う街を軽快に走り抜け、派手なドリフトやジャンプなどのアクションを決めるシーンが次々と映し出されます。

街並みのディテールが格段に美しく、視覚的にも非常に魅力的でした。

あの頃のセガの色使いが戻ってきたと個人的には強く感じましたし、他にもそのように感じている方は多かったように思えます。

インタビューによると、菅野氏は「プレイヤーの運転スタイルをポジティブに評価する」という基本理念を守りながら、新しいブーストやニトロなどの仕掛けを盛り込み、誰もが自由に遊べるように心がけていると語っています。

PVでも、ジャンプからのドリフト着地など、クレタクらしい「いい意味でバカバカしい」演出が満載で、観るだけで笑みがこぼれました。

プレイヤーの中には長年新作を待ち望んできた熱心なファンもいます。

某ブログでは、PSP版でシリーズを知って以来「この狂ったゲームの続編を何年も待ち続けてきた」と叫び、GBA版までも遊びつくしたという熱い声が寄せられています。

また、別の音楽ファンのブログでは、オフスプリングバッド・レリジョンの音楽がクレタクの爽快感を支えていると絶賛し、“All I Want”を聴くだけでゲームの風景がよみがえると綴っています

。今回のPVで原曲が使われたことは、そうしたファンへの最高のサプライズだったと言えるでしょう。

プレイヤーの思い出:アーケードと家庭用での狂騒

ここからは個人的な話をさせてください。

私がクレタクと出会ったのは高校を卒業したばかりのとき、地元のゲームセンターでした。

黄色いタクシーに乗り込み、行き交う車をすり抜けながら「GO! GO! GO!」と叫ぶ乗客をひたすら運び続けるあの快感。

行列ができるほど人気で、100円玉を握りしめて順番を待っていたのを覚えています。

ゲームオーバーになっても悔しさより「もう一回!」という気持ちが勝り、帰り道でも頭の中では”All I Want”が鳴り続けていました。

家ではドリームキャスト版を何度も何度もプレイし、タイムアタックとイタズラ運転の記録を更新することに熱中しました。

あまりにプレイし過ぎて、コントローラーのアナログスティックが摩耗してしまうほどです。

『2』ではニューヨークのビル群をジャンプで渡り、『3』ではラスベガスのネオンを背景に長距離ジャンプを決めるなど、シリーズごとに違う舞台とギミックを楽しんだことは忘れられません。

当時友人と集まって得点を競ったり、BGMのCDを買ってウォークマンで聴いたり、クレタクはただのゲーム以上の存在となっていました。

ワールドツアーの詳細:5都市を巡る旅と新要素

新作「クレイジータクシー ワールドツアー」は、単なる懐古ではなく、大胆な進化を遂げています。明らかになっているポイントをまとめると以下の通りです:

  • 5つの都市を舞台にしたストーリーモード:アクセルがタクシーを奪った謎の組織を追いかけながら各地の街を走り回ります。各都市には固有の地形や文化が存在し、イベントやミッションも多彩に用意されているそうです。
  • クラシックモード:従来の時間制限式のゲームプレイを忠実に再現し、現代のグラフィックで楽しめるモードが用意されています。
  • オンラインマルチプレイ:シリーズ初となる最大6人の同時プレイに対応。他のプレイヤーと順位や稼ぎを競い合いながらカオスな街を駆け回れます。
  • 乗り物やキャラクターのカスタマイズ:稼いだお金で車や衣装を買い、自分だけのタクシーを作れるとのこと。これはシリーズファンにとって新鮮な要素です。
  • パンクロックの復活:ファンからの熱い要望に応え、The OffspringBad Religionの楽曲が再び収録されることが明らかにされています。

これらの新要素を見る限り、ワールドツアーは原点の精神を守りながら現代のゲームデザインを取り込んだ意欲的な作品です。

菅野氏は、「評価が減点方式にならないようプレイスタイルの多様さを重視する」「プレイヤーが思い思いに街を駆け回るだけで楽しいと感じてもらえるよう、サイドアクティビティや探索要素を豊富に用意した」と語っています。

このコンセプトは、自由奔放なプレイこそが醍醐味であるクレタクと見事に合致しており、ファンも安心して新作を迎えられるでしょう。

コミュニティの反応と議論

ここ数年、ゲーム開発ではAI技術の活用が話題になっていますが、ワールドツアーの開発でも一部の背景制作に生成系AIが使われたことが報じられました。

これに対して、開発チームは「AIは背景アセットを効率化するサポートツールとして用いただけで、キャラクターなどクリエイティブな部分は人間の手で作り込んでいる」と説明しています。

この発表に対し、時間節約を評価する意見と、クリエイターの雇用を懸念する意見の双方が見られましたが、いずれにせよワールドツアーの完成度や遊び心が最終的に評価の焦点になるでしょう。

なぜクレタクはここまで愛されるのか

シリーズが長く愛される理由は、「何をしても許される爽快感」にあります。

むしろ、積極的におバカなことをすると客からの評価も高くなるという実にイカれ…斬新なシステムであるということです。

インタビューでも菅野氏が「プレイヤーを罰しない設計」を強調しているように、クレタクでは歩道を走ろうが車とぶつかろうが、むしろ大胆な運転こそ高く評価されます。

この自由さが当時のゲーマーにとって斬新であり、ストレス発散の場としても機能しました。

さらに、The OffspringBad Religionの疾走感あふれる楽曲が体験を何倍にも引き立て、ワンプレイごとにテンションが上がる演出として記憶に刻まれています。

もう一つの魅力は、そのバカバカしさが逆に本格的なゲームデザインに裏打ちされている点です。

見た目は破天荒でも、客を効率よく拾い、ショートカットやブーストを覚えてタイムを縮めるというスコアアタック性は非常に奥深い

それがユーザーコミュニティで攻略法が共有されたり、ランキングが熱く盛り上がったりする要因でした。

今回のワールドツアーでもオンラインランキングや対戦が導入されることで、こうした競技性が再燃するに違いありません。

最後に:ワールドツアーへの期待とこれから

「クレイジータクシー ワールドツアー」は2027年の発売を予定しており、PC、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2などのプラットフォームに向けて開発中です。

シリーズ初のオンラインマルチプレイ、ストーリーとクラシックモードの共存、懐かしのBGMの復活…。

PVからは「クレタクらしさ」と新しさが絶妙に融合した映像が確認でき、長年のファンである私は本作が単なる懐古作ではなく、新たなステージに進んだ真の続編であると確信しています。

25年もの空白期間を経て復活するこの作品は、単なるゲーム以上の象徴的な存在です。

あの頃ゲームセンターで大騒ぎしていたプレイヤーも、今回初めてクレイジータクシーを知る若い世代も、一緒に世界中の街を暴走できる日が待ちきれません。

発売までの間、オフスプリングを聴きながらドリキャス版で腕を磨きつつ、ワールドツアーの続報を心待ちにしたいと思います。

セガが誇る愛されるバカゲーの完全復活が成功することを願って、最後にこの言葉で締めたいと思います――

Let’s make some crazy money!