今年も無事、その全日程を消化した
アメリカ・ロサンゼルスで開かれた、世界最大のゲーム見本市であるE3。
個人的には、現時点で持っているハードがそれしかないからというのもあるが
任天堂の発表のみを心待ちにしていて、概ね内容には満足できるものであった。
特にスーパーマリオオデッセイは、その意外にも早い発売日の告知と相まって
期待度が一気に上がったといったところである。
しかし、今回のE3についてはNOAのCEOであるレジナルド・フィサメィが
ビッグなE3になると、開催前から鼻息が荒かったこともあって
多少、肩透かし感があったのも否定は出来ない。
特に、サードパーティの発表に於いて、個人的にはそれを強く感じた。
以前から告知されていた、FIFAの他に、ラビッツとマリオのコラボや
ロケットリーグがクロスプラットフォームで出来るというのは、興奮したが
それ以外では、特に大きなサードタイトルと言うのは発表が無かった。
ツリーハウスである程度公表されるという噂もあっただけに
その点では、やはり期待外れな部分はあった。
サードパーティについては、日本を含め海外でも様々な大手メーカーが
スイッチにゲームを作るということを公言はしているが、やはり
具体的なタイトルも知りたいというのが、正直なところ。
そんな些か寂しかったサードパーティのタイトルについて
レジナルド・フィサメィが、今後サードパーティの新作を
発表する場を設けるということを発言しているようだ。
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新たなダイレクト枠が、サードパーティの新作発表会の可能性も?
任天堂ハードは、今までの…特にWiiやWii Uでサード離れと呼ばれる現象を引き起こしていた。
要は、サードパーティが任天堂機にゲームを出すことに乗り気ではない状態であったということ。
この要因は幾つか考えられていて、任天堂ハードは任天堂のソフトが売れまくるので
サードパーティは及び腰になるだとか、他の二社と比べるとスペック勝負をしないので
高性能をフルに活かしたゲームを作りたい開発者は敬遠するだとか、それぞれの独自のギミックを
各社が活かしきれないのに、それらの機能を使うゲームを求められるからだとか。
複数の要因が重なって、サード離れが深刻化したきらいは確かにある。
ただ、最初の説は3DSなどでミリオンを売っているサードがいくつもあるので
これは、論拠としては説得力に欠けるが…。
と、幾つかの仮説を紹介したが、WiiやWii Uではサードパーティタイトルが
他二社に比べれば少なかったのは間違いない事実である。
この点は、任天堂も恐らく反省点として十分認識していると思われる。
その結果が、開発しやすい環境が整っているスイッチというハードになる。
ゲームエンジンに対応させるのも比較的容易であるし、開発機材も5万程度の格安提供。
更には、タッチモード専用のゲームなど、開発者の選択肢がいくつもあるハードになっている。
インディーズの開発規模が小さいところでも、結構手軽にゲームが作れるため
インディーズゲームも今後続々リリースが予定されている。
日本でも幾つかの有力なサードやディベロッパーが
ゲームを制作していることが明らかになっているが
今回のE3では、殆ど新情報は無かった。
そのサードパーティタイトルを、レジナルド・フィサメィが
今後、サードパーティのニンテンドースイッチ専用ソフトを
紹介する機会を設けると語っているとのこと。
それがメジャーなサードパーティタイトルやプレイヤーに望まれるようなフランチャイズであるなら、任天堂は全てNintendo Switchに欲しいと考えている。
「我々は、全ての高品質なゲームにNintendo Switchでプレイされる機会があって欲しいと考えています」と米任天堂のレジナルド・フィサメィ社長はIGNのインタビューで話している。「一つ残らず、です。サードパーティタイトルの空白を埋める、高品質なゲームを本当に求めています。答えはイエスです」
フィサメィ社長によれば、任天堂はファーストパーティタイトルの勢いを維持するだけでなく、素晴らしいサードパーテイタイトルもSwitchソフトの発売スケジュールに加えたいと考えているという。
中略
任天堂は今年のE3で「Mario + Rabbids Kingdom Battle」やSwitch向けの「The Elder Scrolls V: Skyrim for Nintendo Switch」など、様々なサードパーティとのコラボレーションを発表した。フィサメィ社長は今回のインタビューで、さらなるサードパーティタイトルがSwitch向けに近いうちに発表される予定だとも話している。
やはり、任天堂としてはサードパーティを上手く誘致できなかったところに
非常に強い後悔があったということなのだろう。レジーの言動はややもすれば
傲慢と感じる部分もあるかもしれないが、任天堂は基本的にゲーム人口の拡大を
目指している企業であり、その旗振り役をスイッチという一般層にも強く訴求する
ハードで行おうという算段なのかもしれない。
可能性は低いが、近いうちに発表があるということで、ひょっとしたらニンテンドーダイレクトで…
という可能性もわずかながらあるかもしれない。もっとも、この話は欧米向けではあり
日本は日本で、今後TGS(東京ゲームショウ・9月開催)もあるので、そちらで色々と発表する
可能性もあるが…。いずれにせよ、サードパーティソフトもゲームに多様性を持たせるには
必須になるので、こちらの発表も今後期待したいところである。