今や、コンシューマーゲーム機といえど、ネット対応になることは当たり前の

時代になってきていて、大体のゲームはオンラインに対応する何かしらのコンテンツを提供している。

基本的に、1人プレイ専用に思えるゲームでもオンラインに繋いで、新たなデータを入手したり

スコアを競い合ったり、変わったマルチプレイを行ったり…

ネットとゲームは、もはや当たり前の相互関係として成り立っている。


そんな中、今までのゲームというのはそれぞれのハード毎のユーザー間でしか

遊べないのが大体当たり前だった。もちろん、複数機種マルチに対応した

ドラゴンクエスト10などのごく一部の例外はあるが、任天堂機は同じ任天堂ユーザーと

PSユーザー、Xboxユーザーはそれぞれの機種のユーザーごとでしか遊べないのが普通だ。


そんな中このE3で、任天堂とマイクロソフトは良好な関係を築き始めたようにみえる。

既報の通り、今はマイクロソフトのIPとなっている、複数機種マルチになっている

マインクラフトや、現時点で3000万以上のユーザーを獲得しているロケットリーグなど

今までは性能の違いなどもあって、難しかったと思われる、他機種間での

いわゆるクロスプラットフォームが出来るようになってきた。


しかし、その輪の中から外れているのがPSである。

先に述べたマインクラフトもロケットリーグも、現時点でクロスプラットフォームの中に

PSは入っていない。ロケットリーグではPCとPSではマルチが出来るが

Xboxとのマルチプレイが出来ないのは変わらずである。


スイッチとXboxでクロスプラットフォームが出来ているのだから

PSが出来ない道理が無いのだが、今回のこの不可解な対応はなぜなのか?

海外メディアのEurogamerがSIEの責任者にインタビューした記事が掲載されている。


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ユーザーを守るため…ともっともらしい理屈だが…

Eurogamerがインタビューした内容を翻訳して掲載している

Choke pointの記事は以下の引用になる。

▼ 『Minecraft』はSwitch、Xbox、PCのクロスプレーに対応しています。そして、『Rocket League』もSwitch、Xbox、PCのクロスプレーに対応することが今日発表されました。そのどちらも、PlayStationとのクロスプレーには対応していません。これはソニーが拒否しているんですか?一体どうなっているんです?

Jim Ryan
何か深遠な理念的立場から反対しているわけでは当然ない。過去に許可してもいるからね。対話を望むなら、あらゆるパブリッシャーやデベロッパーと対話する準備ができているよ。残念ながら、我々自身と他の利害関係者との間の商業上の交渉になるので、この特定の事例に関して詳細を説明することはない。納得していないようだね。

▼ PlayStationユーザーが怒っているのは分かるでしょう。彼らは、この2本の重要なゲームをSwitch、PC、Xbox Oneのユーザーと一緒にプレーしたいと思っているのに、何の説明もなされていないんです。私が言いたいのはそこですよ。

Jim Ryan
我々のインストール・ベースへの責任について留意する必要がある。知っての通り、『Minecraft』はあらゆる年齢層がプレーするゲームだが、小さな子供も非常に多い。我々のオンラインに参加する人たちとの間には、PlayStationが監督するユニバース内にいる彼らの面倒を我々が見るという契約がある。多くの子供たちを、我々の管理の及ばない外部の影響に晒すことに関しては、極めて慎重に検討すべきだということだ。

▼ 子供たちの安全を守ることに関しては、ビデオゲーム会社の中で恐らく最も留意しているであろう任天堂にとっては問題ではないようですが。

Jim Ryan
それは確かにその通りだ。各自がそれぞれ決断を下さなければならない。我々も同じだ。先ほども述べたように、理念的立場からクロスプレーに反対しているわけではないんだよ。

▼ もう決定済みなんでしょうか?可能性は残されている?

Jim Ryan
決定済みなことなど何もないはずだよ。そんな風に独断的な立場を取るのは、バカというものだ。とはいえ、私の知る限り、現時点で何らかの話が進んでいるということはない。

ソース: Eurogamer

ユーザーを守るため…?(困惑)


今までのソニーがしてきたやらかしを考えてみると、ユーザーを守るため…という

言い分に疑問符が付く人も多いのではないだろうか?PS3の頃、世界最大規模の

情報漏えいをやらかしたことがあるソニーだったが、ロクにお詫びもせず

適当な対応でお茶を濁して、そのまましれっとサービスを継続させたことがある。


ユーザーのことを一番考えていないところだと、個人的には捉えていたが

どうやら、ソニーは意外にも?真摯な対応をしている…ようだ?


もっとも、この疑念は引用のインタビュアーも感じたものであったのだろう。

最後の質問に、任天堂は問題を感じていないようだという言及を行うと

どうにも歯切れの悪い回答が返ってきているということになる。

本心でそう思っていたとしても、今までの実績から非常に胡散臭く感じるものであるのは間違いなく

多くのユーザーもそう考えているのではないだろうか?


技術的に問題はないし、将来的に全くクロスプラットフォームが

行われないということは確定事項ではないが、任天堂とマイクロソフトが

既に協同体制にある中で、ソニーだけがその輪の中に入らないのは不自然である。

ユーザーとしても、プレイする人口が増えるのでメリットしかない話なのだが

何故か頑なにクラスプラットフォームに乗り気でないように見えるソニー。

一番不利益を被るのはユーザーであるのは間違いない話で、このことがきっかけで

PSを見限る人は、国内はともかく、海外では一定数出てくるのかもしれない。


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