1991年にアーケードで稼働し、歴史に残るレベルでの大ヒットを飛ばし

対戦格闘ゲームという新たなゲームジャンルを

築き上げた偉大なタイトルであるストリートファイター2


カプコンが発売したこのゲームは、アーケードでの対戦文化というのものを

一気に更新しそれまでは同じ筐体で隣同士で対戦しあっていたものを

向き合わせた2つの筐体を使った対戦台という形のスタイルを生み出し

アーケードでの格ゲー市場というのがしばらく盛り上がることとなる。


その盛り上がりの最中で、ライバル的な存在に合ったSNKが餓狼伝説や

龍虎の拳、サムライスピリッツやKOFなどの2D対戦格闘ゲームを多くリリースし

カプコンも負けじとばかりに、スト2の派生タイトルやサイバーボッツやヴァンパイアシリーズなど

個性的な格闘ゲームを多数リリースしていた。まさに新作の対戦格闘ゲームは

アーケードを大きく賑わすゲームジャンルだった、アーケード全盛期時代である。


カプコンとSNKの二台会社が2D格闘ゲームを多くリリースする中

第三の勢力として、突如現れたのがセガ。3Dポリゴンでキャラクターを表現し

2D格闘ゲームでは表現できない、奥行き・軸ずらしなどの立体的な駆け引きを可能とした

バーチャファイターシリーズが1993年にアーケードで稼働を開始した。


2D格闘ゲームとは違う、一撃が重く一発逆転も油断するとすぐに決められるような

シビアなゲーム性は、マンネリ化の気配も見えつつあった2D格闘ゲームというジャンルに対しての

新たな風となり、多くのゲーマーがこの新しいゲームに飛びつき一大ブームとなった。

(余談ではあるが、管理人はその操作系がどうしても馴染めず2D格闘ばかりやっていた)

バーチャファイターのあまりの人気に、続編の2が1994年11月に早くも投入され

2はシリーズ最大のブームを作り出すことになる。特にアーケード界隈では

バーチャファイターが強いことが一つのステータスになっており

新宿ジャッキー・池袋サラ・ブンブン丸などの名だたるプレイヤーが現れたタイトルでもある。

特に全盛期のアーケードでの過熱ぶりは、スト2ブームにも比肩するほどの熱があり

当時のトゥナイト2などの深夜のサブカル番組にまで取り上げられたこともあるタイトルである。


しかしバーチャファイター3以降は、その人気に翳りが出始める。

バーチャファイター2は、セガサターンで唯一国内ミリオン達成したタイトルであったが

3は2の過熱ぶりを知るものからすればだいぶその熱狂は抑えめとなり

他の3D格闘ゲームの台頭もあって、その人気は徐々に凋落していく。

新作が出ても話題にならなくなり、家庭用版が発売されても空気状態になってしまった。

そして最後に発売されたのは、既に今から14年前の5であり、バージョンアップ版が

その後2作出ているものの、その新作リリースも10年前で全てが途絶えている。

家庭用での展開も、ほとんどなく、なぜか龍が如くのミニゲームで登場したりとか

ほぼ今ではIPとしては一部以外で忘れ去られているタイトルである。しかし、そのタイトルが

ついにe-sportsプロジェクトとして復活。そして新作も…?ということをTGSでセガが発表している。


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セガの新プロジェクト「Virtua Fighter × esports」が発表される。

前述の通り、バーチャファイター2がアーケードを賑わせていたのはもはや25年も前。

管理人も当時中学生だったが、今では40一歩手前…それほどまでに昔のタイトルとなっている←

3以降はゲームとしてもあまり語られることはなく、かつての狂乱を知るゲーマーからすれば

まさに一気に落ちぶれてしまったタイトル…と言っても過言ではないバーチャファイターシリーズ。

そのまさかの新作?がe-sportsと関連付けられて発表されたようだ。

 本日(2020年9月25日)配信されたセガ・アトラスの公式配信番組「セガアトラスTV」のDay1にて,セガの新プロジェクト「Virtua Fighter × esports」が発表された。
 トレイラーが流れたのみで詳細は不明だが,新作の可能性を強く匂わせるものとなっている。続報に期待しよう。


正直…今更?と多くのゲーマーは思うのではないだろうか。

個人的にはいわゆるどん判金ドブ案件にも思える。

正直、バーチャファイター5ァイナルショーダウン自体が今も大会が行われているとはいえ、EVOのような

大型格ゲー大会では完全スルー状況であるし、3D格闘では今は鉄拳がその第一人者であろう。

そんな状況下でのバーチャファイターの新作と言っても、どれほどの人が食いつくだろうか…。

シェンムー3のときと同じように、墓場に眠っていたIPを無理やり叩き起こすような

所業であり、今のセガでは正直かつてのようなゲームとして出来上がるのかという不安も大きい。

昨今の何でもe-sportsと結びつける動きに、たまたま乗っかっただけにも見える有様で

今の時点での期待値は限りなく低いと捉えざるを得ないのが正直なところである。

今後の展開次第だが、結局墓場で眠っているIPを無理やり叩き起こしてまた墓場行きになる…

ということが無いようにあってほしいものだが、今のセガではそれも望み薄ではないだろうか。


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