セガがメガドライブ時代に、マリオに対抗するべく

制作・発売したタイトルで、高速の爽快アクションが売りの

タイトルであったソニック・ザ・ヘッジホッグ



音速のハリネズミとして、日本よりはむしろ海外でそのクールさが

受け入れられ、全盛期はマリオを凌駕するのでは?とまで、海の向こうでは

圧倒的な支持を得たキャラである。この大ヒットがきっかけで

それ以降はセガの顔となったキャラクターでもある。


しかし、近年は低迷が続いており、ソフト自体は開発はされてはいるものの

売上とその出来自体があまり芳しくない状況にあるのも事実である。

最近発売したCSタイトルの中では、セガの今までのスタッフではなく

ソニック好きのいち開発者が手掛けたソニックマニアが一番評価が高いのがなんとも皮肉である。


日本のセガが、龍が如くにご執心であるところを見ると、このソニックが上向く目は

かなり低いと言わざるを得ず、現状マリオとのコラボのマリソニや、スマブラでの出演が

一番知名度を上げているのではないかと本気で思えるところが末期とも思われる様相を呈している。


それでも今年は、これから毎月20日にソニックに関する新情報を

公式サイトにて更新していくという試みが行われる予定でもある。


【今更感】毎月20日にソニックに関する情報を出す『SONIC2020』プロジェクトが始動!


遅きに失した感はあるものの、やらないよりはマシというソニックの現在の展開。

そしてソニックにとってはもう一つ。映画化という

大きな話題が出ていたが、その公開がアメリカで開始されており結果が最高のものになったことが判明した!


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映画『ソニック・ザ・ムービー』が全米初登場で興行収入1位の大ヒットに!

ソニックの映画化については、このブログでも取り上げている。

しかしそれは、キャラデザが不評というネガティブな内容のものであった。


【朗報】実写版ソニック、あまりの不評にソニックのデザインを見直すことを監督が発表。


今回のソニックはアニメ映画ではなく、実写の中にソニックがいるという映画になっている。

奇しくもポケモンのピカチュウがおっさんくさい名探偵に扮する名探偵ピカチュウと同じ

形での制作となり、一足先に世界中でヒットを飛ばした名探偵ピカチュウの後追いという形になっていた。

ピカチュウのデザインが概ね世界中で受け入れられたのに対して

ソニックの初期については、その人気が高いアメリカで特にコレジャナイ的な

反応が返ってきており(日本でも評判は芳しくなかった)最終的に

先にリンクに記事を貼った通り、デザインが見直される形となり

初期型と比較すれば非常に良い感じのデザインに生まれ変わった状況であった。


当初2019年公開予定だったが、このデザイン変更が行われたことによって

今年に公開がずれ込んだソニックの映画だが、デザインを直した甲斐もあって

公開初週の全米映画興行収入ランキングで見事一位を獲得したことが明らかとなっている!

Rank Film (Distributor) Weekend
Gross Total
Gross %
Change Week
#
1 Sonic The Hedgehog
(Paramount) $56.0 M $56.0 M NEW 1
2 Birds of Prey
(Warner Bros.) $20.5 M $62.8 M -38% 2
3 The Photograph
(Universal) $19.0 M $19.0 M NEW 1
4 Blumhouse’s Fantasy Island
(Sony / Columbia) $14.5 M $14.5 M NEW 1
5 Bad Boys for Life
(Sony / Columbia) $12.0 M $181.8 M -0% 5

というわけで、初週は他のタイトルに大差をつけての1位を全米で獲得。

名探偵ピカチュウに肉薄、あるいは抜いている可能性もあるほどの

大ヒットを飛ばしたことが確定となっている。全米での名探偵ピカチュウは

最終的な興行収入がWikiによれば1.44億ドルほどとなっているが

この数字を抜くことが出来るかが注目である。キャラデザイン変更は結果的にみれば大成功ということになる。


ただ全世界での興行収入的には名探偵ピカチュウには及ばないとも予想する。

マリソニやスマブラなどで露出があるとは言え、日本でのソニック人気は現在下火もいいところである。

名探偵ピカチュウは日本でも30億ほどの興行収入を上げているが、ソニックはそれに遠く及ばないのでは?とも思われる。

ちなみに、日本での公開はやや遅れて来月の27日からとなっている。


つくづく、海外でまだこれだけ人気があることを考えれば、ソニックというIPは是が非でも

育てておくべきだった…という現在のセガにおけるソニックの扱いを見ていると思わざるを得ない。

残念ながら、今のセガの方針・やり方を見ているとソニックの復活は程遠いようにも見えてしまう。

朗報であると同時に、そんな複雑なことも思わせる今回の映画の大ヒットである。


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