マーベラスが昨年11月にスイッチとPS4で発売したタイトルで

開発はインディーズのえーでるわいすが行ったゲームである天穂のサクナヒメ



えーでるわいすはメイン開発者は二人という小規模のサークルであり

元々はコミケの会場にて販売する同人ソフトを開発していたインディーズである。

コミケで幾つかのゲームを今までリリースしてきて、今回天穂のサクナヒメが

本来はPS4とSteamで発売される予定として、開発が行われていた。


しかし、そのゲームの出来に目をつけたという任天堂の担当者が

スイッチでのリリースを打診し、えーでるわいす側でも快諾したため

新たなマルチプラットフォームの展開先にスイッチが後で加わることになった。

任天堂はこのインディーズタイトルを、まさかのニンテンドーダイレクトで紹介を行い

その配信でこのゲームが一気に知名度が上がった。ニンテンドーダイレクトのゲーム紹介の

巧さは今更言及するまでもないことであるが、これによって多くのゲーマーからの

注目が集まり、このゲームの期待値は発売前に結構高まっていた状況となっていた。


そして昨年の11月にいざ発売されると、そのゲーム性…特に主人公のサクナヒメを

強くする要素としての農業パート。具体的には稲作が、本物の農家も舌を巻くほどの

本格的な作りだったため、ツイッターなどで話題が拡散。

その2日後に発売されたPS5本体よりも、一時はツイッタートレンドで

関連ワードの順位が上になるなど、大反響を巻き起こした。

既に当ブログでも記事にしているが、ソフトが一時的に品薄な状況となり

何処に行っても買えなかったので、そのことを令和の米騒動などと

言われて、ゲーム業界のみならず日本農業新聞などに取り上げられるなどの反響を見せた。


当ブログで既に記事にしたとおり、このタイトルは今年の3月末時点で

全世界累計出荷本数が95万本を突破していることがマーベラスより報告されていた。


【インディーズドリーム】『天穂のサクナヒメ』の世界出荷本数が95万本突破!


現在はサクナヒメは国内の週販ランキングでTOP30圏内に入ることは

ほとんど無くなってはいるが、全世界出荷累計7桁まであと5万という状況になったことで

いつかは100万という大台に乗ることは確実だろうと個人的に予想していたがその時は案外早く来たようだ。


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『天穂のサクナヒメ』が全世界累計出荷数100万本を達成!えーでるわいすの目標は3万本だった。

というわけで、100万という大台にあと5万本という状況まで

今年の3月末の時点で来ていた天穂のサクナヒメ。

稲作パートが目立ちがちだが、アクションとしても手堅い作りで、概ね好評を得ている。

思いもがけない反響があったものの、やはりゲーム自体の面白さがなければ

ゲームは売れないので、全てが噛み合ってこの好セールスを記録したのがサクナヒメということだろう。

なので、100万本は確実に到達するだろうという見立てが個人的にもあったが

3月末からおよそ2ヶ月強、昨日にマーベラスより、この天穂のサクナヒメが

全世界累計出荷数100万本のミリオンタイトルになったことが発表されている!



これはめでたい!

出荷が100万本で実売にはなっていないが、それでも実売が100万になるのはそう遠くない話だろう。

なにせこのタイトルは、未だに目立ったセールなどを行っていないので

売上が落ち着いたあとは、たまにセールを行えばまた売れると思われるので

この数字はまだまだ伸ばせる余地はあると個人的には考えている。


また今回のサクナヒメであるが、開発元のえーでるわいすによると

このタイトルの目標売上本数は3万本だったそうである。

■100万本突破記念メッセージ

当初の目標は3万本でした。それだってすごい数です。

イベントに行って1本ずつ頒布したら、10秒毎としても2160本なわけですから、1000000本…?って、わけがわからないですね…。

発売後、我々の想像を超えた楽しみ方をされ、それを広げて下さったプレイヤーの皆様に感謝しております。

また、本作は同人サークルの開発であり、我々が表に出がちではありますが、この数字に達したのはマーベラスさんが培ってこられた宣伝、パッケージ制作、販売流通の尽力があったからこそと思います。

この場を借りて御礼申し上げます。

 
えーでるわいす 代表・ディレクター・プログラマー

なる

えーでるわいす グラフィッカー

こいち

単純計算で目標の33倍以上ということで、これであれば開発費ペイどころの話ではなく

ある程度遊んで暮らせるような巨額の収入がえーでるわいすには入っていることだろう。

今後えーでるわいすが、サクナヒメのヒットで得たお金をもとに新たにゲームを作るのかは

今の時点では特に明かされていないが、開発に5年以上かけて世に出したゲームが

これだけの評価を得たこと自体が、やはり開発者にとっては一番嬉しいことなのではないだろうか。


おそらく現状の国内のゲーム市場の動向を見る限り、PS4とSteamだけでの発売では

この半分にも売上が届いたかどうかというのは、厳しかったのではないかと個人的には思う。

つくづく任天堂の担当者の慧眼、えーでるわいすへの働きかけがこのようにうまく行ったのは

えーでるわいすにとっても、まさに僥倖だったと言えるのではないだろうか。

マーベラスもこれからはインディーズの支援に力を入れていくことを表明している。

今後も第二・第三のサクナヒメ的ヒットタイトルが出ることを期待したい。


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