昨年の11月にマーベラスより発売され、一時は令和の米騒動などという

パワーワードを生み出すほど話題になった天穂のサクナヒメ



発売元はマーベラスであるが、ゲームの開発規模的にはいわゆるインディーズタイトルとなり

えーでるわいすという主要メンバーが2人という同人サークルが

最終的にのべ十数人の開発人員を動員して、5年以上かけて作り上げたタイトルとなっている。


元々はコミケの場で発表され、PSに発売される予定になっていたがその時はまだ注目度が低かった。

しかしこのタイトルに光るものを感じたのか、任天堂の担当者がえーでるわいすに声をかけ

このタイトルをスイッチで出すことを提案。その結果、ニンテンドーダイレクトに注目の新作ということで

取り上げられたことから、一気に知名度が上がり、いざ発売されると、本業の農業従事者が驚くほどの

本格的な稲作体験をゲーム内で出来ることが、大きな話題となり、発売してから2日後に発売した

PS5の話題よりも、一時はツイッタートレンドで注目トレンドになると言った事象が確認された。


一般的には知名度が無いインディーズタイトルで、完全新規IPということから

当然ながらパブリッシャーのマーベラスとしても、そこまで売れることを想定していなかったのは

想像に難くなく、案の定パッケージ版の品切れが起こることとなり、どこの小売に行っても

売り切れていて実店舗で手に入れられない…そのことから冒頭の令和の米騒動なるパワーワードが生まれた。


この好調を裏付ける結果として、ファミ通の週販でも非常に好調な売上を記録していて

スイッチとPS4、いずれも消化率は最大となって、マーベラスとしては思いもがけず

ヒットタイトルが生まれたという状況になっている。


稲作、昔の日本風世界観であることから、当然ながら日本で売れるタイトルであるのは

間違いなかったが、海外でも好評を結構得ていたようである。

日本では最近は時折スイッチ版のほうが、ファミ通のTOP30週販でランキング圏内に

ひょっこり顔を出すことがあるが、このタイトルが今年の3月末の時点で

全世界ミリオンに迫る出荷を記録していることがマーベラスより公式で発表されている!


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『天穂のサクナヒメ』の世界出荷本数が95万本突破!

先日は任天堂の異次元の決算を話題にしたが、大手の会社であれば

他の会社も当然ながら、四半期の決算を発表している。

ゲーム業界でも各社が決算を発表しているが、マーベラスが発表した

2020年度4Q決算の短信によれば、今年の3月末までに天穂のサクナヒメの

全世界累計出荷本数が95万本を突破したことを報告している。


出典:https://corp.marv.jp/library/img/tanshin4q2021.pdf


というわけで、発売から4ヶ月半強で全世界の累計出荷本数が95万本という

完全新規IPでインディーズタイトルとしては、凄まじい結果を残している。

日本のインディーズの中では最大級のヒットタイトルになるかもしれない。

当然ながら、4月以降もおそらくじわじわ売れているのは間違いないので

次回の決算発表では、全世界累計100万…ミリオン出荷になる可能性は十分にあると言えよう。

マーベラスがパブリッシャーを務めていることにより、値段もそれなりの価格での販売となっているので

相当儲かっているのは間違いないだろう。開発人員も少数精鋭なのでかなりの利益となっているはずである。

またファミ通のこちらの記事によれば、日本国内での売上は約50万本であるとも。


元々はPS4だけで発売される予定だったこのタイトルだが、間違いなくニンテンドーダイレクトへの

露出によって、ただのインディーゲームが注目のインディーゲームになったのは間違いないだろう。

スイッチ版の方の売れ行きのほうが、PS4版と比較してかなり高いと思われるタイトルであり

今でこそ多数のゲームが発売される中で、注目されること自体が難しくはなっているものの

一度大きな反響をスイッチ市場で生み出せれば、まさしくスイッチドリームとでも言うべき

凄まじい見返りを生み出せる可能性があるのは、開発者側としても夢のある市場と言えるのではないだろうか。


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