昨年、日本のメディアの中で少し話題になった言葉として

一時期テレビで頻繁に言われていたVR元年


それまでは基本的に、ヘッドマウントディスプレイでの高額な機器であった

VR機器の中で、PS4を所持しているという前提はあるものの、その市場価格の

半額程度でVR対応のゲームを出来るという触れ込みのPSVR

発売されたことから、メディアもVR元年という言葉を喧伝したと思われる。



そのPSVRが発売したのは、2016年10月13日

発売日付近はそれなりに売れたが、対応ソフトがまだまだ少ないことと

本体がやけに手に入りにくいことから、今ではVR元年と喧伝していた

去年の熱はどこへやら。ほとんど巷間で話題になることはなくなっている。


SIE自体も、今年の6月の段階で全世界で100万台程度の売り上げと報告していて

先日は、SIEの社長が1000万本対応ソフトが売れていると明言して

好調アピールを行ったが、それは言葉と数字のマジックであったことを先日記事にしたばかりだ。


【数字と表現のマジック】SIE社長「PSVRは全世界で100万台売れ、対応ソフトは1000万本売れていて好調」


どうにもいうほどの反響を得られていないPSVRだが、そのテコ入れなのか

それとも好評だからなのかは不明だが、最新モデルが10月14日という

発売から丸一年経過した日に、発売されることが発表された。


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ソニーお得意の型番商法が周辺機器にまで発動…。

まずはソニーが公表した公式リリースより引用する。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(SIEJA)※1はPlayStationR4(PS4R)の魅力を高め、ゲーム体験をより豊かにするバーチャルリアリティシステムPlayStationRVR(PS VR)の最新モデル(CUH-ZVR2)を、PlayStationRCameraとセットにした「PlayStationRVR PlayStationR Camera同梱版」として、日本国内に向けて2017年10月14日(土)より希望小売価格44,980円+税で発売いたします。

最新モデルPS VR(CUH-ZVR2)は、ユーザーの皆様がより快適にお使いいただけるよう機構の一部を見直し、ユーザビリティの向上を図りました。

VRヘッドセット後部にステレオヘッドホン端子を配置。同梱ステレオヘッドホンの接続でケーブル配線をVRヘッドセットに一体化。
VRヘッドセットとプロセッサーユニットを繋ぐケーブルをよりスリムな一本のケーブルに集約。
プロセッサーユニットがHDR映像のパススルーに対応※2。

また、多くのユーザーの皆様のお手元にお届けするべく最新モデルPS VR(CUH-ZVR2)の発売にあわせて日本国内販売取扱店舗をこれまでの394店舗から913店舗※3に拡大いたします。販売を行う店舗やECサイトにつきましては、PS VR公式サイトの「販売店情報」をご覧ください。販売開始日時や販売方法については、各店舗またはECサイトにてご確認ください。

カメラ付きの同梱版ということで、値段は最初に出たものよりは若干安くなっている。

これから買う人には良いかもしれないが、既に買っている人については、機器の形状の変化になるので

データの更新などで対応できるものではなく、新型が欲しいとなれば当然買い直しになる。


ソニーが得意とする、いわゆる型番商法をPSVRにも

適用してきたことになる。しかも、発売からちょうど1年後に次のモデルを出すのは

いささか早すぎではないか?と個人的には感じるがどうだろうか。

モーションコントローラーも改良を加えたものが出るというが、こちらは最初に発売したのが

だいぶ前なので、まだ良いかもしれないが、PSVRで購入した人にとっては

やはり、買い直しになってしまうことにもなる(劇的な変化ではないようなのでスルーも出来るとは思うが…)

取扱店舗も増やし、容易に入手できるようになるとのことだが、そもそもの前提として

やはり、VRならでは!というソフトがまだまだ無いのも痛い。

果たして、このモデルチェンジがどう転ぶかは不透明だ。今までPSVRを買おうと思っても

買えなかった人は朗報になるだろうが、その数は最初にPSVRを出した時の欲しがった人よりは

少ないのは間違いないだろう。とにかく、未だにカンファレンスで朝日新聞VRやニコニコVRなどで

ドヤっている状況で、まずはファーストが率先してゲームを開発していくのが重要だと個人的には考える。

果たして、今回の新型モデルがどのような変化をPSVRにもたらすか。とりあえず、動向は見ていきたいと思う。


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