以前、このブログでSIEがGW中に開く、SIE作品のタイトルの
ゲーム音楽でコンサートを開く催しの、チケットが開催直前になっても
完売していないという寂しい状況にあったことを書いた。
【当然の結果…】SIEゲーム音楽オーケストラコンサートのチケットが発売3ヶ月経っても完売せず。
強力なIPを持つ、任天堂と違って、SIEはPS1時代に、それなりに
キャッチーなキャラやタイトルを作ってきたにも関わらず、全てを捨ててきたことに
少しだけ触れたかと思う。
その結果が、コンサートチケットが余るという反応になって表れたということであり
SIEはIPを育てるのが本当に下手であると、改めて思ったものである。
前回の記事で、触れたSIEのコンサートは5月3日に開催された。
その様子を、コンサートを企画したアイムビレッジがツイッターでつぶやいているのだが…。
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終わったIPが顔になる悲劇。若い人は知らないのでは?
ゲーム音楽好きな管理人としては、コンサートという企画自体は否定はしない。
自分もPSでプレイしたゲームが結構あるから、ワイルドアームズや
俺屍の曲はちょっと聴いてみたいとは思った。
ただやはり、前の記事でも触れた通り、現在は新作が全く出ていないタイトルが多いのである。
コンサートの来場者を、SIEの代表的なキャラクター達がお出迎えしたのだが…。
ただいまロビーにてお客様をお出迎えしております!!#Jスタ音楽祭 #GSJ pic.twitter.com/UnhFHETB5l
— (株)アイムビレッジ (@AimVil_MusicDiv) 2017年5月3日
皆死んだIPのキャラたちばかりであった(涙
左はパラッパラッパーのパラッパである。これは最近PS4でリマスターが発売された。
なので、最近露出があったわけだが、ゲーム自体の最新作は2001年のパラッパラッパー2が最後だ。
ちなみにリマスターも、安価にも関わらず1万本ほどしか売れていない。
次の黒と白のネコは、どこでもいっしょのトロとクロ。
ゲームソフトというよりはコミュニケーションソフトであり
PSVitaまでソフトは出ていたが、PSの客層から途中に合わなくなり
最終的に自然消滅的な形でフェードアウトしてしまった。
最後の方の姿は、過去PS人気を支えたIPとは思えないほど悲劇的なものだった。
PSの看板キャラだったトロの末路があまりにも悲惨過ぎる件(グロ注意)
そして、一番奥はサルゲッチュのピポザル。
2010年にPS3で出ているフリフリサルゲッチュが最後の作品。
というわけで、とても悲惨な状況である。現在最新作が全く出ていない
キャラクターたちが前面に出ても、正直微妙な空気しか広がらない。
若いゲーマーは、存在すら知らないのではないだろうか。
任天堂は、マリオやゼルダ、ドンキーコングやカービィなど
一つだけでも、他の会社が喉から手が出るほど欲しくなるような
IPをたくさん抱えている。しかし、この人気はただあぐらをかいて
人気を得た訳ではなくて、関連作品などを定期的に出し続けることに寄って
ゲーマー層は疎か、一般層にまで知名度を広げるに至った例である。
コアなゲーマーからは、任天堂はマリオばかり…という嘆きを聞くこともあるが
そうやって任天堂はIPを維持してきたのである。一時的な人気を得たとしても
人気を保つ努力をしなければ、人々から忘れさられることをSIEは身をもって証明してくれた。
今回の一件は、任天堂とソニーのIPに対する考え方が対極にあるという
事実が浮き彫りになったように思う。ソニーの自社キャラの少なさは
今後のゲーム業界を占う上で、大きな要因のひとつになるのではないかと個人的に思っている。