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鬼武者 Way of the Swordが約20年ぶりに帰ってきた

かつて世界中のゲーマーを魅了したカプコンの名作アクションゲーム「鬼武者」シリーズが、新たな主人公と共に完全新作として復活します。

『鬼武者 Way of the Sword』は、戦国時代の剣豪・宮本武蔵を主人公に据え、江戸時代初期の京都を舞台に鬼の力を巡る壮大な物語を描く作品です。

シリーズは2001年に第1作『鬼武者』がPlayStation 2で発売され、その後『鬼武者2』(2002年)、『鬼武者3』(2004年)、『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』(2006年)と続きました。

当初は三部作で完結する予定でしたが、『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』が続編として制作され、シリーズ累計販売本数は2024年12月31日時点で900万本に達しています。

しかし第4作から20年もの間、新作は発売されずファンは長いあいだ続編を待ち続けてきました。その渇望に応えるように発表された本作は、RE Engineによる美麗なグラフィックとリアルな剣戟アクションで期待を集めています。

シリーズの歴史と魅力

鬼武者』シリーズは、実在の歴史人物や戦国武将をモチーフに、妖怪や幻魔と戦うサバイバルアクションとして誕生しました。

第1作では声優に金城武を起用した明智左馬介が主人公で、戦国時代の安土城を舞台にしたホラー色の強い剣戟アクションが特徴です。

翌年発売された『鬼武者2』は、織田信長を倒すために柳生十兵衛が活躍する物語で、前作から13年後が舞台とされます。

さらに2004年の『鬼武者3』では、フランスの俳優ジャン・レノが出演し、時空を超えて16世紀と2004年のパリを行き来する壮大な物語が展開され、シリーズの人気を決定づけます。

2006年の『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』はアクションRPG要素を強化し、複数キャラクターを使い分けるシステムや、難易度の高いボス戦が話題となりました。

こうした独特の世界観と豊富なキャラクターは、後の外伝作品にも引き継がれています。

メインシリーズ以外にも数多くの派生作品が存在します。2003年にはゲームボーイアドバンス用シミュレーションRPG『鬼武者タクティクス』が発売され、クォータービュー形式のマップでターン制バトルや武器の合成を行うシステムが採用されました。

本作では鬼一族の血を引く少年・王仁丸が主人公で、仲間と共に幻魔王・織田信長と戦う物語が描かれています。

同年11月には最大4人対戦が楽しめる対戦アクション『鬼武者 無頼伝』がPlayStation 2用に発売され、シリーズの主要キャラクターに加え宮本武蔵や佐々木小次郎など歴史上の人物も参戦しました。

さらに2012年にはブラウザゲーム『鬼武者Soul』、2013年にはモバイル向けカードバトルゲーム『みんなと 鬼武者 カードマスター』が配信され、2025年にはアミューズメント施設向けVRゲーム『鬼武者VR Shadow Team』が稼働開始するなど、さまざまな形でブランドが展開されてきました。

これらの外伝作品はメインシリーズの世界観を広げるだけでなく、従来のファンが新しい遊び方で鬼武者の世界に触れるきっかけにもなっています。

また、シリーズはHDリマスターの展開にも力を入れています。2018年には第1作『鬼武者』のリマスター版がPS4・Switch・Xbox One向けに発売され、翌年にはSteam版も登場しました。

2025年には『鬼武者2』の高画質リマスター版がPS4やSwitchなどで発売され、過去作を現行機でプレイしやすくなっています。こうした取り組みが新規ファンを呼び込み、20年ぶりの新作への期待を高める下地となりました。

外伝作品とメディア展開

ゲーム以外でも『鬼武者』は独自のメディア展開を見せています。

2023年11月にはNetflixでアニメシリーズ『鬼武者』が配信され、Sublimationが制作、三池崇史が総監督を務めました。

アニメは江戸時代初期を舞台に、年老いた宮本武蔵が鬼の籠手を装着して幻魔と戦う物語で、原作ゲームの世界観を別視点から描いています。

企画は2022年にNetflixのイベントで発表され、実写映画監督の三池がアニメに挑戦した点や、モデルとして三船敏郎の風貌が参考にされたことが話題を呼びました。

このアニメは全8話構成で、武蔵と巌流の因縁や新キャラクターの人間ドラマに焦点を当てながらも、鬼の力による壮絶な戦闘シーンをアニメならではの表現で描いています。

ほかにも、舞台化や漫画連載が展開されたほか、小説や攻略本など関連商品も多数発売され、シリーズの世界観はゲームの枠を超えて広がっています。

これらのメディアミックスにより、『鬼武者』は国内外のファンに長く愛されてきました。

待望の新作『鬼武者 Way of the Sword』

2026年9月25日に発売予定の鬼武者 Way of the Swordは、PlayStation 5/Xbox Series X|S/Windows/Steam/Epic Games Store向けにリリースされることが発表されています。

ジャンルは剣戟アクションで、プレイ人数は1人、CEROレーティングはZ(18才以上のみ対象)です。

価格はダウンロード版通常版が8,990円(税込)、デラックスエディションが9,990円、プレミアムデラックスエディションが10,990円で、パッケージ版も同額で発売されます。

舞台は怪奇な異形“幻魔”がはびこる江戸時代初期の京都で、主人公の宮本武蔵は鬼の力を宿す籠手「鬼ノ武具」を身に着け、酒呑童子が支配する大江山へと挑みます。

リアルな斬撃表現や刀同士のぶつかり合いによる駆け引き、鬼の力で覚醒する超人的アクションが楽しめることが公式発表で明かされており、シリーズの醍醐味である一瞬の判断と爽快な手応えは健在です。

リアルさがあることからでしょうか。CEROレートはZとなっており、18歳以上でないとプレイ出来ないタイトルとなります。

最新トレーラーでは広大な自然と歴史が重なる名所・大江山や、新たな敵キャラクター酒呑童子の存在が紹介されています。

酒呑童子は巨躯の幻魔で、忍者のような幻魔「朧烏」が武蔵の攻撃を見切ってくるなど、緊張感のある戦闘が予想されます

また本作には、敵の攻撃を見切り回避し続けることで放てる「見切り連斬」や、鬼の力で腕力が増す「腕覚醒」、瞬発力で壁を走り抜ける「脚覚醒」といった新アクションが用意されています。

見切り連斬は敵の攻撃を避け続けることで集中力が高まり強力な連続斬撃を繰り出せる技で、腕覚醒・脚覚醒は探索や戦闘の補助として壁を破壊したり高速で駆け抜けたりできるなど、プレイの幅を広げています。

こうしたギミックにより、従来の一閃頼りの戦闘から戦略性の高い剣戟へと進化していることがうかがえます。

さらに、物語は史実の宮本武蔵が巌流島の決闘を行う前の若き剣豪時代を描いているとされます。

史実の宮本武蔵と同時代の剣豪・佐々木巌流が本作でも重要な立ち位置にあり、武蔵と対峙するライバルとして登場します。

過去作にも登場した武蔵や巌流ですが、今作では主人公として掘り下げられ、歴史ファンにとっても興味深いストーリーとなりそうです。

体験版と予約特典

発売に先駆けて、本作の魅力をいち早く体験できる30分ほどの体験版が今日から配信されています。

体験版では、京都の清水寺ステージを舞台に弾き・受け流し・一閃・鬼ノ武具・魂吸収といった剣戟アクションを試すことができ、宿敵・佐々木巌流との戦いも収録されています。

体験版で作成したセーブデータは製品版に引き継げませんが、体験版をプレイすると製品版で御守「首灯」を入手できる特典があるため、プレイしておく価値は高いです。

予約特典としては、ゲーム内で使用できる御守と刀装のセットが用意されており、通常版の予約特典では御守「狛犬」と刀装「封呪」を入手できます。

デラックスエディションとプレミアムデラックスエディションには追加の御守や刀装が付属し、主人公の衣装や鬼の篭手なども含まれる豪華な内容となっています。

また予約者は早期購入特典としてダウンロード番号を受け取ることができ、2027年9月25日までの期限内に入手可能です。

体験版のプレイインプレッション

メディアやゲーマーからは、体験版についてさまざまな感想が寄せられています。

ゲームメディア「電ファミニコゲーマー」は、新作のアクション挙動が過去作と変わり、人間味のある重さが表現されていると評価しています。

カタナを振るうときだけでなく、歩く動作にも生身の人間が動いているかのようなリアリティが感じられ、斬撃や防御は比較的スピーディーながら、ごく僅かな“間”が存在するため過去作の感覚が通用しないとレbヒューしています。

また、従来作にあった必殺技「一閃」も「力動ゲージ」を使った新しいシステムになっており、敵の攻撃を受け流して壁にぶつけた後にゲージを削って発動する「崩し一閃」が導入されました。

体力ゲージの下に表示される力動ゲージが空になると主人公がよろけるため、攻防の隙をなくすには慎重な立ち回りが求められます。

海外メディアも注目しており、Too Much Gamingのレビューでは本作の戦闘が「派手な連続攻撃ではなく、タイミングがすべて」と評されています。

デモではボタン連打は通用せず、敵の攻撃を受け流し、パリィし、回避することで反撃の機会を作ることが重要で、剣と剣がぶつかり合う「刃の衝突」が加わることで同じ攻撃の連打では勝てない仕様になっていると説明しています。

ボス戦では互いに大きなダメージを与え合うため短時間で決着するものの、適切なタイミングを覚えれば過剰に難しくはなく、デモだけでも今作の戦闘が他のアクションRPGとは異なることが明確だと述べています。

さらにRE Engineの恩恵による表情豊かな宮本武蔵のアニメーションも高く評価され、短い体験版でもキャラクターの表現力が感じられると感想を締めくくっています。

また、アジアのゲーム情報サイトGamerMattersは、体験版で感じたテンポと剣戟表現の独自性を詳しく分析しています。

同サイトによれば、本作にはスタミナメーターが存在しないため攻撃ボタンを連続で押せますが、各斬撃には重さがあり、振り始めの硬直と振り終わりの素早さがあるため一打一打に覚悟が必要だと指摘しています。

パリィは複数のアニメーションが用意され、完璧なタイミングで防御するとカメラが寄って火花が散るなど演出が豊かで、タイミングを外すとすぐに反撃される緊張感があると述べています。

同記事では、同じ攻撃を連打すると敵と剣がぶつかり合い膠着状態になるため、次の一撃では別の攻撃ボタンに切り替える必要があると説明し、無謀なボタン連打を戒める「アンチ連打」メカニクスが秀逸だと評価しています。

ボス戦においては、ライバルの巌流が一気に攻め込んでくる瞬間もあり、ヒット&アウェイを意識しながら攻撃・防御・回避を切り替えることで映画のような流れる戦闘が楽しめると報告しました。

また、ムサシのアニメーションやフォトモードなど細部に至るまで高いクオリティを感じられるとして、フルバージョンでのさらなる進化に期待を寄せています。

これらのインプレッションからは、新作が単なる過去作の焼き直しではなく、剣戟アクションというジャンルそのものへの挑戦であることがわかります。

RE Engineを用いたリアルな物理挙動やパリィ・受け流しシステムの刷新により、プレイヤーはボタン連打ではなく一打一打に集中し、敵との距離感を測りながら戦う必要があります。

旧作ファンにとっては慣れ親しんだ「一閃」を新たな形で理解し直す喜びがあり、新規プレイヤーにとってはダイナミックな戦闘を体験する入り口となるでしょう。

ファンが待ち望んだ「鬼」の帰還

20年以上にわたり沈黙していた『鬼武者』シリーズの新作が、最新の技術と共に甦ることは、多くのファンにとって歓喜すべき出来事です。

日本の歴史や伝説、架空の幻魔という要素を融合した世界観はそのままに、宮本武蔵という新たな主人公や現代的なゲームデザインによって新旧プレイヤーが同じ体験を共有できるよう工夫されています。

体験版の評判からは、過去作の爽快感は残しつつも、操作感や戦術が大きく刷新されていることが分かります。

過去の作品では一閃を決めて敵を一刀両断する爽快さが魅力でしたが、新作では敵との駆け引きやタイミングの見極めがより重要になり、剣戟の重みや緊張感が増しています。

シリーズを通じて描かれてきた「鬼武者」とは、鬼の力を得て人間以上の力を発揮しながらも、人としての葛藤を抱え続ける存在です。

宮本武蔵は史実では剣豪として後世に名を残しましたが、本作では若き剣士がどうやって鬼として覚醒し、人ならざる力に向き合うのかが描かれます。

彼が成長する過程や宿敵・巌流との因縁は、シリーズの従来ファンだけでなく歴史好きのプレイヤーにも刺さることでしょう。

今やゲーム市場はさまざまなアクションゲームに溢れていますが、『鬼武者 Way of the Sword』は日本刀の重みや剣と剣の駆け引きを全面に押し出した希有な存在です。

この作品が成功すれば、剣戟アクションというニッチジャンルが再評価され、他のメーカーにも影響を与える可能性があります。

カプコンは『バイオハザード』や『モンスターハンター』など大型フランチャイズを多く抱えていますが、ここにきて20年前のシリーズを本気で蘇らせたことは、同社が多様な作品をバランスよく展開しようとする姿勢の表れとも言えるでしょう。

発売まで数か月を残す本作ですが、20年の時を経て帰ってきた鬼武者は見逃せない作品になるでしょう。

過去作をプレイしてきた人はリマスター版で復習し、新規の人は体験版で剣戟アクションの手触りを体感してみてください。

シリーズの歴史を振り返りながら体験版を遊び、9月25日の発売日に備えて己の腕を磨いておきましょう。