昨年11月19日にスイッチ独占で発売され、12週連続ファミ通週販TOPという

新記録を打ち立て、歴代シリーズでもダントツの売上を記録し、今もなお

売上を伸ばし続けている桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~



以前は毎年一作、あるいはそれ以上のペースでも発売されていたことがある

かつてのハドソンの定番IPで、現在はその他のハドソンのIPだったタイトルもろとも

コナミがその権利を有しているタイトルとなっている。

ボードゲームの定番中の定番であり、ルールもシンプルなタイトルだったが

一時、そのゲームのメイン製作者であるさくまあきら氏

ハドソンのIPを所有するコナミとの間で確執が起こり、一時はさくま氏が

もう桃鉄はつくらないということを公言し、一時はシリーズ新作など望めない状況にまで陥っていた。

しかし、様々な紆余曲折を経て2016年年末にコナミが持つIPにも関わらず

任天堂パブリッシャーとして3DSで東日本大震災からの復興をテーマとした

たちあがれ日本が発売され、奇跡の復活を果たした。


その後2017年3月にスイッチが発売されることが告知された時に、日本のゲームメディアにおいて

さくまあきら氏とその盟友である桝田省治氏がスイッチ向けに

桃鉄を作るということをほのめかし、スイッチ4年目の年末商戦を迎えた昨年末に

前作からは4年ぶり、据え置きハードでは実に11年ぶりという本当に久しぶりの

桃鉄最新作…すなわち桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~が発売されたという流れになる。


今回の桃鉄は当ブログでもその度に記事にしているように、大きな売上を残し今も更新中である。

コロナ禍による巣篭もり需要に合致、久々の据え置き桃鉄、配信を全て無許可でOKにしたことで

ゲーム実況者や有名芸能人までも桃鉄で遊ぶと言った、広義で言えば口コミ的なものが

大きく広まって、シリーズ歴代最高売上を大幅に更新したことはおろか、実はコナミが

今まで家庭用で出してきたゲームの中で、最大の売上になっている事実もある。


さくまあきら氏は、亜急性心筋梗塞で倒れたことも有り、また公の場で

車椅子に乗っていることも確認がされるなど、決して体調が芳しいとは言えない状況であるが

このタイトルについては、そんな状況でありながらも、やはりさくま氏の

全身全霊をかけて作ったタイトルであったということが本人へのインタビューにて語られている。


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さくまあきら氏『もう一度、悔いのない『桃鉄』を作りたかった』

さくまあきら氏は現在68歳。かつて、週刊少年ジャンプの巻末にある読者投稿ページであった

ジャンプ放送局のMCとして活躍、その後桃太郎伝説や電鉄、あるいは忍じゃらホイ!などの

タイトルを手掛け、今でもその名前はゲーマーには広く知られている。

しかし、それらの仕事で相当激務であったことが知られており、40代ぐらいから既に

健康診断などではかなり深刻な数字が出てしまうなど、体調面で不安を抱えている。

その結果が、亜急性心筋梗塞の発症であったり、車椅子生活であったりするのだろう。

現時点の年齢であれば、普通であれば定年退職しているような年齢に達しているさくま氏であるが

今回の桃鉄においては、桃鉄に対しての未練があったことをメディアインタビューにて語っている。

悔いのない『桃鉄』を作りたい…一度は引退したが後悔ばかり浮かんできた

――4年ぶりの新作となりました。株式会社コナミデジタルエンタテインメントの統括プロデューサーの岡村憲明氏が「僕の責任できちんと作れるスタッフや環境を整えますので、もう1回チャンスをいただけませんか」とさくまさんに懇願したとも言われています。新作が制作されることになった経緯について教えてください。

さくまあきら 御存知の通り、一度は引退しました。でも、引退してみると、あの物件を入れ忘れたとか、あのイベントをまだやっていないとか、後悔ばかり浮かんできたので、私のほうからコナミさんにお願いしたんです。もう一度、悔いのない『桃鉄』を作りたかった。去年の正月に心筋梗塞で倒れたのは、仕様書を書き上げた直後でした。やりきって満足したんでしょうね。

さくま氏が亜急性心筋梗塞で倒れたのは、このブログでも当時の記事があるが2019年の正月早々の出来事であった。

下手をすれば死んでもおかしくないような症状をさくま氏にもたらしたのは、桃鉄新作の仕様書が

出来上がった直後であったとのこと。文字通り、命がけで桃鉄に対して後悔しないように取り組んだということだろう。

その結果が、今の桃鉄の大ヒットである。まさにさくま氏のゲーム開発者人生においても

最大のヒットであるのは間違いなく、今回のヒットにはさくま氏が何よりもほっとしていることだろう。


後悔のないように、桃鉄令和を作り上げたさくま氏であるが、更に欲が出てきたのか

今現在はまたしてもネタ帳などを作っているようで、今後も桃鉄シリーズを作るのは間違いなさそうだ。

コナミ自体はたとえ、さくま氏が居なくなってしまったとしても桃鉄の新作は作っていけるように

ノウハウを蓄えているとも言ってはいるが、やはり生みの親が直接監修することほど安心できる話はないだろう。

体調面で不安なところは残るものの、この様子だとまだまだゲームを作る側として

桃鉄シリーズに関わっていくと思われるさくま氏。今回のヒットでは飽き足らない

新たな桃鉄をくれぐれも無理をせずに開発を続けてほしいものである。


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