かつて日本に存在したディベロッパーで、会社の立ち上げ直後は

アクションやSTGを手掛け、SS以降主に美少女ADVゲームの制作にシフトした

ディベロッパーであるKID(Kindle Imagine Develop)


初期はデスブレイドやサマーカーニバル烈火’92といった硬派な

タイトルの開発を手掛けていたが、セガサターンが発売された頃から

徐々に美少女ADVのPCからの移植や開発にジャンルがシフトしていき

セガサターン初期にはX指定…つまり18禁のきゃんきゃんバニープルミエールなどの

移植を行ったりして、それ以降PCでのカクテル・ソフトのタイトルを

セガサターンに移植するなどの美少女ADV系の開発が増えていく。


その後ディベロッパーからパブリッシャーも兼ねる会社となり

前述のきゃんきゃんバニープルミエール以降は、KIDの名前を出した

美少女ADVものが主にセガサターンに多くリリースされ、セガサターンが

PSに敗れ、衰退して以降は主にPSとDCに美少女系ADVを多数出す会社となった。

美少女系ADVの制作がメインになってからは、俗にKIDエンジンと称される

この手のゲームに特化したエンジンを作っており、既読高速スキップなどのリプレイ性が

非常に高い評価をされており、今でもこのスキップ手法を参考にしたと思われる

美少女ADVというのは当たり前のように他社からも発売されている。


最初はPCからの移植タイトルを多く手掛けていたものの、同時に

自社ブランドのオリジナル美少女ADVを制作するようにもなり、様々なシリーズタイトルが

PS2・DC全盛期に生まれたが、その中で今でもそのシリーズが

5pb・MAGESによって展開がされているタイトルに、1999年にPSで発売したタイトルである

メモリーズオフシリーズがある。

キャッチコピーは「かけがえのない想い」というものになっており

ヒロインとは現在の関係だけではなく、過去の関係や出来事が大きく関わるという

物語性の強い恋愛ADVシリーズとなっている。例えば、かつての彼女が

ストーリー開始時に既に故人になっていたり、既に付き合っている状態だったり

あるいは、過去付き合っていたなど、最初の導入からなかなか重い状態で入ることが多い。

場合によっては、ヒロインが死んでしまう(直接的な描写はあまりないが)という

パターンもシリーズ上では結構あり、美少女恋愛ADVとしてナメてかかると

精神的にダメージを追うこともしばしばありえる恋愛ADVとなっている。


現時点で、PS系をメインとしてシリーズが多数のマルチ展開されており

今でも初代をやることすら容易というシリーズであるが、やはりというか

任天堂ハードにほとんどシリーズは発売されていない。

最新作の7とそのファンディスクタイトルがスイッチに発売しているが

それ以前のナンバリングをプレイするのであれば、他のハードを購入するしか無い状況であった。


シリーズが生まれてから既に20年以上が経過している、美少女恋愛ADVとしては

驚異的なキャリアを持つこのタイトルのコレクションタイトルが、20周年関連の

商品展開としてスイッチとPS4で発売されることが決定したとのこと!


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『メモリーズオフヒストリア』がスイッチ・PS4で上下巻構成で2021年3月25日に発売決定!

管理人もふとしたことから、このメモリーズオフシリーズについては

それなりにプレイしているシリーズだったりする。初代は当時の某バカゲーサイトだったかで

その選択肢の奇抜さだったり、親友ポジションの男友達が脳をゆすげ!

主人公に向かって言い放つとか、まぁ色々と凄いタイトルであった。

(ちなみにその男友達は後のシリーズでもずっと主人公に何らかの形で関わるキャラとして登場し続ける)

余談だが、2はまだ駆け出しの頃の水樹奈々がメインヒロインの声優を務めていたりもする。

最新作はスイッチにも発売されたInnocent File。これとそのファンディスクが最終作品となっている。


Innocent Fileはシリーズで言う8作目であるが、最新作を除いた

他7作品が、いわゆるコレクションタイトルとしてPS4とスイッチに

上下巻構成という形で2021年3月25日に発売されることが発表されている。



どちらかというと人気が高いのは初期シリーズなので

上下巻のうち、上巻(1~4まで)のほうが売れそうではあるが

下巻も含めれば、シリーズナンバリングは単独で発売している

Innocent Fileも含めてスイッチとPS4では全部プレイできるということになる。


PSは今までのハードで移植などが多数行われているので今更感であるが

任天堂ハードでは1~7まで全てやることは出来なかったので、スイッチ及び

任天堂ハードメインユーザーとしては初めて過去作がプレイできるということになる。

内容の出来云々は置いておいて、最新作をスイッチに出したのであれば

過去作もあったほうがいいのは間違いがない話で、この展開のさせ方自体は

評価すべきものであろうと思う。もっとも、PCのDMMゲームなどで

散々投げ売られている過去作なだけに、値段については高いという批判もあろうが…。


これでシリーズのメインナンバリングタイトルは全て出来るようになったとはいえ

メモリーズオフシリーズには、本編の後日談的なものとなるファンディスクが3を除いた作品で出ている

SDキャラがミニゲームで活躍するメモオフみっくすのような、他の機種に移植されていない

タイトルなどもあり、これらのタイトルの収録が無いのは残念であるのも事実である。

まぁそれでも、任天堂ハードについにメモリーズオフシリーズの本編が

全て出るという事態が、一部の人にとっては朗報となるのは間違いない。

シリーズの大体をプレイした管理人でも、ゆびきりの記憶などはプレイしていないので

ちょっと購入を検討してみようかなと思う。余談であるが、シリーズで個人的に

最萌ヒロインは2ndの寿々奈鷹乃である。もちろん異論は認める←


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