(この記事はタレコミから作成しています。情報提供ありがとうございました。)
台湾出身の黄社長が経営する、ゲームデベロッパーである
フライハイワークス。
ニンテンドー3DSに精力的に、小粒な海外のインディーズタイトルをDL専用タイトルとして
安価な値段で提供を続け、その頃は知る人ぞ知るメーカーとして一定の評価を得ていた。
その後、昨年発売したニンテンドースイッチのロンチにVOEZをいち早くローカライズした上で
リリースし、4月のゲームがまだ手薄な時期にカミコを電撃的にリリースした結果
手頃な値段とも相まって、カミコが非常に好調な売れ行きを見せた。
【さらなる大台へ!】カミコ、全世界で20万DLを突破!フェアルーンコレクションも発売決定!
その後はニンテンドースイッチにメインプラットフォームを移し、黄社長をはじめ
自分たちでプレイして実際に面白かったゲームを、精力的にスイッチにリリース。
特に、昨年の年末は週刊フライハイワークスと言わんばかりに、毎週何かしらのタイトルをリリースしていた。
社長自身が生粋のゲーマーであり、またその審美眼も確かなことから
現在ニンテンドースイッチの、インディーズタイトルもやるユーザーからは
絶大なる信頼を得ており、管理人もフライハイワークスの出すゲームは色々と購入している。
ただ傍から見れば、大手ではなく中小ディベロッパー規模であるのは間違いない会社であり
まだまだその知名度は大きいとは言えない。そのため、黄社長は積極的にWEBメディアを使って
自身のことなどを露出しているが、ゲームメディアのインタビューもまた、黄社長にとって
大切なPRの場となっている。その黄社長が、ファミ通のロングインタビューを受けており
そのインタビューの中で、興味深いことを幾つも語っている。
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黄社長「3DSで盛り上がり、一度衰退しかけたDLコンテンツ市場をスイッチが再度広げた」
黄社長は幾つかのメディアで、ロングインタビューに答えているが
今回はファミ通が行ったインタビューで、紙の媒体では既に今年の5月に掲載されていた
インタビューが、改めてネットで無料で読めるようにアップロードされている。
今回はその記事からの引用となる。幾つか、興味深い点を幾つか引用する。
フライハイワークスは、海外の隠れた名作を、国内向けのNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)やニンテンドー3DSのダウンロードソフトとして、ローカライズなどを行っているパブリッシャー。2018年7月5日には『スチームワールドディグ』を、7月12日には『スチームワールドハイスト』を、ニンテンドースイッチでそれぞれ配信するなど、インディーゲームへの注目度が高まる昨今、同社の存在感がますます高まっている。
また、同社代表取締役の黄政凱氏は、日々の業務に加え、YouTubeなどでゲーム実況番組の配信も行い、精力的に活動の場を広げているのも特徴。そんな黄氏に、これまでの経歴や、昨今のダウンロードゲーム事情などを伺った。なお、本記事は、週刊ファミ通の2018年5月3日号と2018年5月10・17日合併号の“エンジョイ!Nintendoライフ”のコーナーに、2週にわたって掲載された黄氏のインタビューに増補改訂を行ったもの。本誌の記事を見逃した人はもちろん、すでにチェックしている人も改めて目を通してほしい。
中略
――そういったローカライズ中心のお仕事から、パブリッシャーとしてニンテンドー3DSで、多彩なタイトルを手掛けるようになった経緯を教えてください。
黄 私が起業したときは、ニンテンドー3DSでソフトのダウンロード販売が始まった時期でした。ゲームのローカライズは、他社さんから仕事をいただいて発生するものなので、ローカライズだけに注力すると、どうしても他社さんの景気に左右されてしまいます。そこで任天堂さんには、起業当初からニンテンドー3DSのダウンロードソフトの配信がしたいという交渉をしていました。ただ、当時は弊社に実績がなかったので、まずは経験を積んでからということになり、1年ほどローカライズの仕事を行って実績を積んだんです。その後、パブリッシャーとして、ニンテンドー3DSのソフトの配信を始めました。
中略
ニンテンドースイッチの登場でダウンロードソフトは絶好調!
――会社が軌道に乗ったと手応えを感じた作品は?
黄 手応えは、2013年に初めてニンテンドー3DSで配信した『魔女と勇者』のころから感じていました。そのつぎの『ガンマンストーリー』も、約18万ダウンロードを超えるヒット作になり、同じ年の『アーバントライアル:フリースタイル』も同じくらいダウンロードされました。当時ニンテンドー3DSのダウンロードソフトが右肩上がりの中で、うまく参入できたと分析しています。ただ、2015年以降はニンテンドー3DSのダウンロードソフトの売れ行きが伸び悩んでしまい、歯を食いしばって耐えていたというのが正直なところです。
中略
ダウンロードソフトは、2015年以降はきびしいとお話されていましたが、2017年にニンテンドースイッチが登場してから、ダウンロードソフトを取り巻く環境はどのように変化しましたか?
黄 いい方向に変わったと思います。というのも、ダウンロードソフトがニンテンドー3DSで盛り上がっていたときは、ゲームのいいところはもちろん、悪いところもしっかりと指摘してくれるユーザーが多いと感じていました。そういった熱心なユーザーが少なくなったと思っていましたが、ニンテンドースイッチが登場してダウンロードソフトが再び脚光を浴びる中で、そういった方々がまた増えてきたなと。縮小傾向にあったダウンロードソフトの市場を任天堂さんが広げてくれたので、我々としてはこのチャンスに、よりおもしろいゲームを見つけて、多くの方にお届けしたいと意気込んでいます。
引用元: 『ゴルフストーリー』などのローカライズを手掛ける、フライハイワークス・黄政凱氏に聞く、ダウンロードソフトの現状。野望はYouTuberデビュー!?
というわけで、かなり長い引用になってしまったが、本編のボリュームはかなりのものなので
是非リンク先で全文、時間がある方は読んでみてほしい。
シシララTVのインタビューなどで語られた内容もあるが、黄社長のゲームにかける情熱の凄まじさを理解できると思う。
ニンテンドー3DSのDL市場の、実際にリリースしていた会社からの裏話は実に面白い話で
3DSで最初は好調な幕開けをしたDL市場が、一度衰退し、その後スイッチで再度爆発しているという点は実に興味深い内容と言える。
スイッチの存在が、やはりDL専用タイトルにとって、素晴らしい市場であるということが
黄社長のインタビューからでも垣間見える。今後も、スイッチはインディーズの楽園として
開発者達の間で、非常に挑戦しがいのあるプラットフォームという認識でいくのだろう。
黄社長は、今後もスイッチに多数のゲームをローカライズしてくれるに違いない。
ぶっちゃけswitchのDLが凄いのってフライハイワークスのおかげだと思う
確かに、フライハイワークスが国内でのDL市場への先入観というか、抵抗感を打破している部分はあると思いますね。
安価で質のいいタイトル。ゲーム好きの社員のお眼鏡にかなったタイトルを出すという安心感はフライハイワークスの強みです。