ファミコン時代にナツメが開発を手がけ、現在でもカルト的な評判を得ているアドベンチャーゲーム『アイドル八犬伝』と『東方見文録』の2タイトルがナツメアタリによって2025年3月31日に商標登録出願されていることがわかりました。
狂気のタイムスリップカルトアドベンチャーと早すぎた萌えゲーが復刻か?
ナツメが1988年にFCで発売した『東方見文録』(「東方見聞録」にあらず)は、現代からタイムスリップした「東方見 文録」という男が「マルコ・ポーロ」と出会い、シルクロードを旅するハチャメチャな珍道中を描くアドベンチャーゲームです。
さまざまなギャグやパロディにまみれつつも、終盤に訪れる悲劇的な展開や衝撃的なエンディングは当時のプレイヤーに大きなインパクトを与え、現在でも語り草となっています。また、本作にはサンプルROMが存在し、その内容は製品版以上に過激な内容であったことも知られています。
そして1989年にナツメが開発、トーワチキからFCで発売された『アイドル八犬伝』は、8人の仲間が登場する「南総里見八犬伝」の要素をゲームに取り入れています。主人公「西園寺エリカ」がアイドルデビューを目指すという、80年代のアイドルブームに乗っかった作品でした。
かわいらしいイラストやテーマソング「君はホエホエ娘」が取り入れられています。さすがに当時のFCにボーカルはなかったものの、用意された歌詞は電波ソングのはしりとも言える内容(2007年に桃井はるこさんがカバー)などから、「早すぎた萌えゲー」であるとの声も。
記事のタイトル通り、FC時代に発売されたタイトルで、カルト的存在感を放つ二作
トーワチキによって発売されたアイドル八犬伝と、基本バカゲーでありながら衝撃的なラストの
ワンシーンが未だに一部界隈で話題になることがある東方見文録の2タイトルが
ナツメアタリによって商標登録されたという、非常に気になるニュースがでております。
アイドル八犬伝を発売したトーワチキは、2001年に解散している、かつて存在した玩具メーカーで
FCには、これまた問題しか無いことで有名なシャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件や
1987年に発売されたものの、極端にゲーム難易度が高く、公でのクリア者確認がされたのが
2000年だったというエルナークの財宝といった問題作で知られるゲームをリリースしており
その中でアイドル八犬伝は、ゲームとしては遊べるものの、時代をあまりにも先取りしすぎたゲームであったことから
今もなお、ファミコン時代の一部から高い認知度を持つゲームとなっています。
アイドル八犬伝は、主人公の美少女アイドル・エリカが歌うきみはホエホエむすめという
いわゆる電波曲があり、この曲は、サブカル界隈では有名な女性シンガー・桃井はるこによってカバーがされていたりします。
東方見文録は1988年にナツメ(ナツメはコナミの社員が独立して設立したゲーム開発会社。アイドル八犬伝も制作)が
発売した、ナツメのファミコン参入の第一作タイトルとなっていて、東方見文録…すなわち
黄金の国ジパングについて書いた、あのマルコポーロの書物を題材…にしているわけではないですが
まぁ、色々とめちゃくちゃなアドベンチャーとして知られている怪作となっています。
特にラストの展開については、かなりのトラウマもので、そのシーンだけインターネットで
検索すると、かなりの割合で出てくることが多い場面があります。
ストーリーはほぼWikiに内容が書いてありますが、これから移植される可能性があるので
知らない人は、今の時点では検索などをしないことをオススメします。
本当に頭のネジがぶっ飛んでいるとしか思えないタイトルなので…。
それにしても、スイッチが発売して以降は、本当に驚くようなタイトルの復刻が定期的にありますね。
星をみるひとや、暴れん坊天狗の復刻なんかも驚きましたが、今回の2タイトルも
個人的にはかなり衝撃的なチョイスの作品となります。
もっとも、まだ正式発表はされていませんけれど、このタイミングで商標取るのはほぼ確実かな…と。