据え置き機にも携帯機にもなれるハイブリッドハードである

ニンテンドースイッチ



携帯機での使用も十分にゲームを楽しめるスイッチでは

その利便性を活かした、小粒なインディーズタイトルも多くリリースされている。

テレビでやるには若干力不足かなとも思えるゲームでも、携帯モードがあるおかげで

却って手軽に出来るゲームとの相性の良さが引き立つということである。

現時点で多数のインディーズタイトルが毎週リリースされており、Steamで

評判が良かったようなゲームは、大体スイッチでも発売といった現象が当たり前に起きている。


携帯ゲーム機の歴史といえば、古くさかのぼれば同じ任天堂の

ゲーム&ウォッチが元祖とでも言えると思うが、その後任天堂はゲームボーイや

ゲームボーイアドバンス、そしてDSシリーズと携帯機市場を引っ張ってきた。

任天堂がそういった携帯ゲーム機を積極的にリリースしていた中で

日本独特の市場として育ったのが、ガラケーのアプリゲー市場である。


日本のかつての折りたたみ携帯はガラケー…すなわちガラパゴスケータイと呼ばれ

ドコモが携帯でインターネットを出来るサービスであるiモードをサービスインしたのを

皮切りに、携帯にカメラをつけたり、決済機能のおサイフケータイをつけたりと

世界に先駆けて、独自の機能を携帯につけるという文化が日本では当たり前になっていた。

最初は世界から、携帯にそんな機能をつけて何になるということからガラケーと日本の携帯は言われたわけだが

その後、現在のスマホ市場になるにつれてこれらの機能は、もはや今の携帯の標準機能として

どのメーカーの端末にもほぼついている機能となっており、日本の先見性に驚かされる。


そのガラケー全盛期に、ガラケーで出来るゲームとして特別に作られたタイトルが

実は多数あったことを今の若い人は知らないのかもしれない。セガやナムコ、エニックスなどの

大手メーカーも月額を払って利用できるゲームアプリコンテンツを提供しており

家庭用のゲームの番外的なものがリリースされていたことがある。

例えば、アトラスがSFCで発売していた真・女神転生ifの悪役であるハザマを主人公にした

真・女神転生if ハザマ編などはこのガラケーのアプリでしか出来なかったタイトルである。

ガラケーアプリはどうしても十字キーのような利便性の高い操作が出来ないため

アクション系よりは、RPGやアドベンチャー系のタイトルが多かった。

個人的にもその操作系に慣れず、サービスを殆ど利用していなかったのだが

前述のように、アプリゲーだけでリリースされたレアなタイトルというのも

相当数あり、その復活を望んでいるゲーマーも密かに居るのは間違いない。(最近びっくりしたのはガンダムの不思議なダンジョンw)


というわけで、一部に密かに人気のあったガラケーのアプリコンテンツ。

そのガラケーアプリコンテンツをメインに出しており、今は空気読みなどのタイトルを

スイッチにもリリース、今後データイーストのタイトルを出していきたいという

意欲を見せているG-MODE(ジー・モード)がかつてガラケーでリリースした

アプリタイトルをスイッチで復刻させるプロジェクトを始動することが発表されている!


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ジー・モードがスイッチで“G-MODE アーカイブス”プロジェクトを始動へ!4月16日から毎週タイトルを配信へ!現時点で4タイトルが告知!

今現在、ニンテンドースイッチの客層は幅広く、老若男女のユーザー層が居ることが任天堂より明かされている。

最初の頃は、特にファミコン世代だった30~40代のプレイヤーが多かったという話があり

スイッチは最新のゲームはもちろん、レトロゲーマーと呼ばれる古いゲームに愛着を

持つユーザーも結構いることが分かっている。そのユーザー層を一番狙い撃っていると思われるのが

ハムスターがスイッチ発売以来、毎週1作品以上必ずリリースするという驚異のペースを

維持しているアーケードアーカイブスシリーズが挙げられるだろう。

PS4やXbox oneでもリリースがされているが、一番更新頻度が高いのがスイッチ版。

特にVS筐体の任天堂ゲームなどが配信されているのは、スイッチだけでハムスターとしても一番力を入れている

プラットフォームとなっているのがスイッチということになる。


スイッチでのアーケードアーカイブスは既にDLが100万を超えていることも

既にハムスターから発表されており(かなり前の発表なので今はもっと増えている)

やはり、スイッチは過去のレトロゲームとの相性も良いハードとなっているのは間違いない。


そういった特性があるスイッチに、新たに過去のゲームのアーカイブスを展開することを発表したのがG-MODEである。

先に触れたように、ガラケーアプリでいろいろなタイトルを出してきたG-MODEが

スイッチで“G-MODE アーカイブス”プロジェクトなる

ガラケーでリリースしていたアプリを復刻するというプロジェクトを発表している。



4月16日より1タイトル500円で、まずは4週連続でのリリースが確定とのこと。



個人的には先述の通り、ガラケーアプリを殆どプレイしていなかったので

今回の配信タイトルは全く知らないのだが、ツイッターでの反応を見る限り

やはりこの復刻に対して喜びの声を挙げているユーザーも一定数いるようだ。

500円という値段も手頃でちょうど良さを感じる。ガラケーアプリは

おそらくプレイしていないユーザーも多いだろうと思われるので、この試みは個人的にも支持したい。

あとは先述のガラケーアプリのみの配信で、絶対的なプレイヤー数が少なかったと

思われるようなタイトルも復刻するような流れになればこれ以上無いのだが…。


それにしても、かつての名作や今ではプレイする手段が殆どないような

ゲームもスイッチにどんどん移植・復刻が行われている。

もはやニンテンドースイッチはゲーム好きならば、まず持っていないことがありえないほど

多彩なバラエティに富んだゲームハードとなりつつある。

発売された当初はここまでのゲーム機になることを誰が予想しただろうか。


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