(この記事はタレコミから作成しています。情報提供ありがとうございました。)

そろそろ発売から丸4年。本来であれば普及も行き渡って

収穫期に入っているはずのPS4



全世界での販売台数は6000万台を超えたと胸を張るSIE関係者ではあるが

実際の所、日本では前世代のPS3の台数の半分程度の500万台を現在は超えた程度で

どうにも、国内は寂しい。ソフトも、発売された週だけは売れるが、その後の売れ行きが

すぐに鈍化し、大きなタイトルであってもすぐにTOP20の圏外に落ちていく…。

そんな様子をよく見るようになっている。ソフトの売り上げは全体で見ても

ドラクエ11がミリオンを突破しただけで、FF15がなんとかミリオンを記録した程度で

後はハーフミリオンを突破するのすら厳しい状況である。


現時点で、国内はスイッチに勢いを奪われており、どうにもパッとしない状況になりつつあるPS4。

これからの注目タイトルといえば、やはりモンスターハンターワールドになる。



PS4のタイトルとしては、少なくとも日本では直近の最大級の注目タイトルになる。

そして、基本的に国内は強いが、海外では弱いのがモンハンの現時点での立ち位置である。

E3で発表された際には、このソフトが海外で大きな売り上げを残せるように展開していくことが

あからさまとなったが、このソフトにおいては、今後のPS4が盛り上がるかどうかの

非常に重要なタイトルとなるが、今後の見通しについてエース経済研究所の

お馴染み安田秀樹氏が、厳しい分析を行っているようだ。


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モンハンワールドは国内の売り上げより海外の売り上げが重要。結果は果たして…

エース経済研究所の安田秀樹氏は毎月、月刊総括としてゲーム業界に関する

予測を常に更新している。10月の月刊総括ではこのPS4の直近の注目タイトルに関するものであった。

 今月は,「モンスターハンター:ワールド」(以下モンハンワールド)の話をしよう。実は「モンハンワールド」はSIEJAにとっても,カプコンにとっても極めて重要なタイトルである。投資家やマスコミではまったく語られない視点になるが,それは「戦略」という点においてである。

中略

 順に話を進めよう。SIEJAは,前回の「ドラゴンクエストXI」で述べたように,PS4の国内での販売不振を大きく改善したいという意思を持っている。これは,一家に1台の普及を目指す盛田社長のコメントからも明らかである。
 そもそも,PS4はPS3と発売時からの同週比較では大差ない推移である。PS3は,PS2の半分以下の売上台数しか達成できず,実働5年のWiiを10年も掛けて,上回ることができず,大失敗だった。これと大差ない推移ということは,日本だけではあるが,現状のPS4は不調を極めている状況と言える。

中略

 国内で最後に望みを託すのが,「モンハンワールド」となる。おそらくSIEがこのような迷信を信じるようになったのも「モンハン」が影響している。3DSが東日本大震災で失速しそうになった際,値下げと「モンハン3G」の発売で反転した経緯を,「モンハン」が救い,勝敗を決したと見たからだろう。

中略

 話を戻そう。戦略ミスによって,「モンハンワールド」に対するSIEJAの期待は相当高いものになっていると思われる。これで事態を改善できなければ,SIEJAの考える「一家に1台」は絵空事になるだろう。

 また,「モンハンワールド」はカプコンにとっても大事なタイトルである。「モンハン」シリーズは国内では最大級のタイトルだが,海外では日本に比べると販売が大きく劣る。これを「バイオハザード」並みのIPにすることは同社の悲願であった。
 今回,国内以外で売れているPS4,米国で人気のあるXbox Oneに投入したのも,海外市場に期待してのことなのである。多少,極端な表現になってしまうが「モンハンワールド」は国内でいくら売れても戦略的には意味がないのである。海外で売れなければ戦略目標を達成できたとは言えない。結果に大いに注目したい。

記事においては、かなり端折ったがそれでも長くなってしまって申し訳ない。

全編で厳しい見方が書かれているが、普通に見れば安田氏の分析は的を射ている。

カプコンとしても、海外での売れ行きを期待してのモンハンワールドであり

国内での売り上げが好調だったとしても、それはカプコンとしては本意ではないのは間違いないだろう。

その結果如何で、PS4の普及にはずみが付くかというところだが、現状を見る限りでは

重要な海外ではマルチであるにも関わらず、ほとんど注目を集めていないし

日本でも据え置きモンハンは、携帯機のモンハンに比べれば大きく売り上げは落ちる。


スイッチのXXは、海外では発売されず、熱心な海外のモンハンファンは日本のe-Shopから

DL版を購入するという行動に出ているようだが、PS4でこれらのファンを取り込めるのか。

ホライゾンとのコラボなども発表されているが、海外ファンがどれだけこのタイトルについてくるのか。

まさに蓋を開けてみるまでは分からないが、安田氏の見立ては悪い方で正解になるのではないかと

個人的には予想している。少なくとも、海外ではほとんど話題になっていないので

カプコンの目論見は大きく外れる公算が高いと個人的にも考える。


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