今、ニンテンドースイッチの新たなフィットネスタイトルとして
任天堂が満を持して発売し、大反響から品薄で非常に入手困難な
タイトルとなっているリングフィットアドベンチャー。
リングコンとレッグバンドを使って、実際に身体を動かすことで
かなり本格的な筋トレができることから、ツイッターなどのSNSで
大きな話題になっており、リングコンが量産もすぐにできるような
コントローラーではないと思われることから、今は出荷したものが
そのまま売れていくという、ヒット作を飛ばした時の任天堂タイトルらしい
売れ行きを今も見せている。SNS上で検索すると、まだまだ手に入れられない
難民も多く、またこれから購入予定を検討している人も相当多いと思われるタイトルになっている。
ただ、スイッチにおいては、かつての任天堂の発売したWii Fitのような
このフィットネスソフトはリングフィットアドンベンチャーが最初ではなく
ちょうど去年の今頃にイマジニアから発売された、Fit Boxingが
その走りとなっている。こちらはジョイコンふたつを利用したボクササイズソフトとなっている。
元々Wii時代に、Wii Fitに隠れる形ではあったが、似たようなソフトを
開発・発売していたイマジニアが、今回は任天堂がフィットネスタイトルを出す前に
発売したタイトルで、概ね購入者からは好評価を得ているタイトルとなっている。
当ブログでは、このタイトルが今年の12月時点で全世界50万本売れたことを先日記事にした。
【リングフィット相乗効果?】『Fit Boxing』が全世界50万本出荷を達成!
任天堂がリングフィットを出す前に、ブルーオーシャンだった
スイッチでのフィットネスソフトの需要を一身に背負う形で
イマジニアとしても好調をアピールしているヒットタイトルとなっている。
ちなみに、海外では任天堂がパブリッシャーとなって販売を行っている。
去年の12月からリングフィットが出た、今年の10月までスイッチでの
フィットネスタイトルをほぼ独占していたFit Boxingだが
リングフィットが発売されてから、相対的に売り上げは下がるのか…と思いきや
相乗効果で更に売り上げが伸びていることが、イマジニアによって明かされている。
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イマジニア「『リングフィットアドベンチャー』が発売してから『FitBoxing』の売り上げも伸びた」
フィットネスというジャンルのゲームでは同一のくくりだが
Fit Boxingとリングフィットアドベンチャーは運動の質としては
性質が異なることがユーザーから指摘されている。
リングフィットは主に、筋肉を鍛えるためのフィットネスソフトであり
Fit Boxingはボクササイズによる有酸素運動がメインでできるというタイトルであるということ。
よって、ディープなユーザーには両方をプレイしてフィットネスを楽しんでいる
人もいるということを、個人的にもSNSの書き込みなどで目にしている。
同じジャンルのソフトであったFit Boxingとリングフィットであったが
Fit Boxingの発売元のイマジニアによれば、その需要はかち合うどころか
相乗効果で、更にFit Boxingも売り上げが伸びているとのこと!
Nintendo Switch向けには、任天堂から10月に『リングフィット アドベンチャー』が発売され、同じエクササイズゲームの発売により、市場を食い合うという意味で、売上に影響が出ると予想された。しかしながら、実は『Fit Boxing』は『リングフィット アドベンチャー』が発売されてから、明確な上昇が見られるのだという。イマジニアの担当者に、その伸びについてお話をうかがった。
売上の伸びとしては、具体的には『リングフィット アドベンチャー』が発売された週の『Fit Boxing』の売上は、前週比120~130%だったという。その後も推移を維持して年末年始商戦を迎えているとのこと。伸び率が高まり、そのペースを保っている。つまり、『リングフィット アドベンチャー』と相乗効果が生まれているわけだ。なぜ相乗効果が生まれたのだろうか。担当者が考える理由は以下のとおり。
・フィットネス系というジャンルは近くても、ゲーム内容は明確な違いがあったこと。
・『Fit Boxing』のユーザーが『リングフィット アドベンチャー』を購入し両立してプレイしていることがSNS上で散見されたこと。また双方のプレイヤーがソフトを薦め合う動きも見られたこと。
・元々ゲームで運動することを求めるユーザーのため、他のソフトもチャレンジすることは自然ともいえること。運動というジャンルが希少であるだけに、相乗効果が生まれ得る、というのが基本的な考えなのだろう。ユーザー間では、大きな特徴の違いとして『Fit Boxing』は有酸素運動がメインで、『リングフィット アドベンチャー』は筋力トレーニングがメインと評されている点は抑えておきたい。イマジニアとしては、『リングフィット アドベンチャー』の発売前は同作について、不安に思う部分もまったくないわけではなかったが、競合ではなく共存できると考えていたという。その予想は今の所当たっていることになる。
ちなみに『Fit Boxing』の売上における初動率は、今のところ3.5%だという。初動率は固定ファンが多いものは高くなりやすく、ジワ売れするタイトルは低くなりやすい。10%を下回れば十分すぎるぐらい初動率において、3.5%という数字が出ているのは、クチコミによる広がりが生まれているということだろう。今後同作の初動率は、さらに下がっていくことになる。
また売上の伸びが著しかったのは、正月太りが気になる年明けにねとらぼが記事を掲載したタイミングと、6月に1か月以上ゲームをプレイしたユーザーが平均で2kgの減量に成功しているという発表をした(※食事管理アプリあすけん併用時。同社調べ) タイミングだという。やはり、メディア露出が高まることが、売上につながるのだろう。そのほか、なお50万本突破 を達成できた理由について担当者に伺ったところ、以下の理由があげられた。
・フィットネス系のジャンルとしてはNintendo Switch で一番早く発売できたこと。
・ソフトの評価が高かったこと。“キツい”という評価がむしろニーズとマッチしていたこと。
・体験版という短いプレイ時間でも“キツい”ことが伝わったこと
・声優のニーズが高かったこと。
・SNSでの拡散が効果的に働いたこと。引用元: Nintendo Switch『Fit Boxing』の販売本数は、『リングフィット アドベンチャー』が出てからさらに伸びた。相乗効果を受け50万本突破
というわけで、相乗効果が発生し、売れ行きが伸びたことによって
先述の全世界の累計出荷が50万本に到達したということになる。
リングフィットは、ライバルソフトではなく、お互いの足りない部分を
補いあえる理想的な関係になったということだろう。
もちろん、Fit Boxingの出来自体も評価が高いということがもたらした結果でもある。
やはり、丁寧なゲームづくりを行っていれば支持してくれるユーザーは必ず出てくるということだろう。
また、初動率についても現時点で3.5%という驚異的な数字が出ているのも特筆するに値するだろう。
任天堂ハードは、任天堂のソフト含めてジワ売れしやすい傾向にあるが、この初動率は
そういったタイトルが多い任天堂ハードのソフトに於いても、飛び抜けた結果の一つであるのは間違いない。
記事にも触れられている通り、Fit Boxingについてはおそらくまだまだ売り上げは
通過点になることだろう。最終的には全世界ミリオンに到達していても個人的には驚かないが
果たして、最後の結果はどれくらいになるだろうか?