ニンテンドースイッチのロンチソフトで、パッケージタイトルとして
日本一ソフトウェアが、PS4の後発版としてDLCなどを予め収録した
完全版的なものを発売した魔界戦記ディスガイア5。
ゲハに染まっている人にとっては有名だが
日本一ソフトウェアは、殆ど任天堂ハードにゲームを出さないことで有名で
一部ではPS四天王の一角とまで言われている。
Wikiで発売してきたソフト一覧があるが、殆どPSをプラットフォームとしている。
日本では、一番普及しているニンテンドー3DSにすら
DLタイトルの洞窟物語(これは元ネタがある)やビックリマンのゲームという
PSにリリースするゲームに較べて、やる気が見られないタイトルしかリリースしてこなかった。
そんな日本一ソフトウェアが、ニンテンドースイッチのロンチに発売すると
電撃的に発表したのが、日本一ソフトウェアの主力IPである魔界戦記ディスガイア5である。
PS4で出たものに、DLC分の要素を予め追加した完全版的な作品であるが
正直、今までPSで展開してきたシリーズ(DSで番外のようなものが出てはいるが)の
5作目を突然、スイッチのロンチに放り込んできたことによって、個人的には日本一ソフトウェアの
おざなり感を感じていたが、これが思いの外、海外で健闘しているようなのだ。
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日本では2万本程度も、海外では既にPS4版の累計出荷に予約だけで並ぶ。
魔界戦記ディスガイアは、PS2で最初に出たタイトルで、とてつもないインフレした
レベル設定(ステータス上限が100万以上)で、やりこみ要素が最凶と銘打っているSLGである。
PS2の初代こそスマッシュヒットを飛ばしたが、シリーズを重ねる毎のマンネリ感が
打ち破れなくなり、タイトルが出る度に売上は下がっていった。
そして、PS5で出たディスガイア5は、国内累計が6万本、海外での出荷が11.2万本という惨憺たる結果に至っている。
しかし、日本一ソフトウェアの社長によれば、これでも海外では好調だったらしい。
日本ではスイッチ版のディスガイアは、現時点で累計2万程度となっているが
海外ではなんと予約だけで11万本に届いたそうだ。
つまり、PS4の海外出荷となっていた数字分が予約だけで到達したということだ。
海外では、完全版であることがわかりやすいようにCompleteの文字列が
追加されているようだが、それでもPS4版と同等の売上を予約だけで到達させたのは
正直、日本一ソフトウェアとしても予想外の結果であるのかもしれない。
Disgaea 5 Complete is set to sell over 110,000 units in the US and Europe when it launches on Switch on May 26th, but publisher NIS America has said it needs to work harder to improve the franchise’s standing in the UK.
So far, the game has reached 36,000 pre-orders in Europe and 78,000 pre-orders in the US, NIS America president Takuro Yamashita told MCV, but the UK has slipped behind France as the most profitable country in Europe for the publisher’s tactical role-playing series.
引用元: NIS America looks west for success as Disgaea 5 Complete hits 110k pre-orders in US and Europe
11万本の内訳は、欧州が36000、北米で78000ということになる。
PS4は、一時期しきりに今までの歴代PSシリーズの中で、普及速度が最速ということで
1千万台の節目ごとに、世界累計売上台数(ただし、ソニーの推計値)を発表しているが
正直、日本ではWii Uよりも売れているにも関わらず、ソフトの販売数がそれに見合っていないということが
ゲーム売上に興味を持つ人間からは、常々指摘されている。
Wii Uでは、マリオU、マリカ8、スプラトゥーンなどのミリオンタイトルが出ているのだが
PS4では、FF15すらパッケージ実売のミリオンには届いていない状況なのである。
原因は幾つか言われているが、ソニーが販売台数を水増ししているか、PSユーザーがソフトを買わないという
辺りの説で落ち着いている。いずれにせよ、メーカー側としては厳しい話だ。
それに比べて、日本市場のディスガイア5こそ、PS4の売上には及ばないが
海外ではPS4版を超えているとなると、任天堂ユーザーはゲームを購入してくれる
良いユーザーが多く居るということが言えるかもしれない。
メーカー側にとってはありがたい話である。PS4からスイッチの移植は簡単に出来たと
日本一ソフトウェアの開発陣が証言しているので、今後もスイッチとPS4のマルチは増えるのは間違いない。
スイッチ版のディスガイア5は、携帯モードでプレイ出来る手軽さから、プレイした人からの
評価はそこまで悪くない。日本一ソフトウェアは、作りこそ惜しいものの、新規タイトルを
多数制作している会社なので、今後のスイッチでの展開に注目したいと思う。