1月18日に、全世界同時に任天堂からスイッチのジョイコンを活用した

新たなあそびとして、全世界のユーザーの

予想を大きく外し、度肝を抜いたNintendo Labo



京都の老舗のおもちゃ会社である、任天堂らしい新たなあそびで

最新テクノロジーが詰まったジョイコンと、段ボール工作というアナログな

あそびを融合させた内容で、見るもの全ての予想を覆し、大きな反響が全世界で起こった。

このブログでも、その可能性については熱っぽく語らせて貰った。


【考察】Nintendo Laboの可能性を考える。


発表自体も、多くを語らず、視聴したユーザーに想像をさせるような

必要最低限の情報のみの発表で、刺さる人には刺さる内容であり

その可能性については、国内外のネット上で活発に意見が多くのユーザーから出ている。

Nintendo Laboは、クリエイティブな人の想像力を大いに刺激している。


さて、このNintendo Laboのコンセプト映像の中で

特段インパクトがあったのは、最初のダイジェスト映像の取っ掛かり部分を作った

段ボールで出来たピアノを実際に弾いて音を鳴らすシーンだろう。



この段ボールピアノ、まさにNintendo Laboの衝撃を伝える

素晴らしい導入部分となったのだが、この段ボール製ピアノについて

とある、ゲームクリエイターが難癖を付けている。

それは、個人的に好きなゲームクリエイターであり、個人的には大変残念な話であったのだが

あまりにも的はずれな批判であったので、あえてここでは苦言を呈したいと思う。


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beatmaniaの生みの親とも言えるdi nagureoこと南雲玲生氏が、段ボールピアノは自身が作ったkami-otoが起源だと主張し任天堂に苦言を呈するが…。

Nintendo Laboの段ボールピアノに苦言を呈したのは、KONAMIで

音ゲーブームを作るきっかけになったbeatmaniaを制作し

自身の誕生日を曲名にした、20,Novemberなどの作曲などで知られる

dj nagureoこと南雲玲生氏である。

個人的にも、beatmaniaは初期の頃から深くやっていて、dj nagureoの他Tiger YAMATOの名義で

楽曲を提供しているnagureo氏の曲に、思い入れが深い曲は多くある。


その南雲氏は、とっくにコナミを退社しており、自身が代表を務める

ユードーという会社を立ち上げている。

ユードーはサウンドクリエイターである南雲氏の自身の得意分野を活かした音楽ソフトや

アプリ、またテレビ電話を利用したSNS「斎藤さん」などを運営している。


今回、南雲氏がNintendo Laboについて難癖をつけたのは、ユードーで開発した

kami-oto(カミオト)と呼ばれる商品についてである。

これは段ボールでキーボードを作成し、スマホやタブレットのアプリで接続すると

その段ボールで出来た鍵盤で音楽を演奏したり、作曲したり出来るガジェットである。

ただ、現時点では商品化されておらず、先日クラウドファンディングが始まり商品かの道を辿っている状況である。

段ボールMIDIキーボード「KAMI-OTO」

 Nintendo Laboに先駆け、ユードーが17年1月19日に発表したのが、段ボール音楽キーボード「KAMI-OTO」。文字入力用キーボードを音楽用のMIDIキーボードに変身させる段ボール製組み立てキットで、タブレット端末(iOS/Android)などと接続して遊べる。

 今年1月16日には、独自基板タイプのフル機能MIDIキーボードの制作を発表。Kickstarterでクラウドファンディングを開始する予定だ。USB、アンプ、スピーカーを搭載した自前の基板を用意し、Bluetoothを搭載したバージョンも予定。iPhone、iPadやPCなどに接続するMIDIキーボードと同等のスペックを持ち、MIDIに対応したさまざまなシンセサイザーアプリに接続できるという。

このkami-otoを作った南雲氏が、今回のNintendo Laboの段ボールピアノについて以下のようなツイートを行った。



要は、段ボールピアノは自分が先に思いついたアイディアなので

任天堂には、類似のものを作るのであれば、まずは一言欲しかったという主張のようだ。


個人的に思うのは、南雲氏のkami-otoとNintendo Laboのコンセプトや

その仕組が全く違うことから、南雲氏の指摘は的はずれだと感じる。

任天堂としては、あくまでジョイコンを活用するその面白い仕掛けの一つが

ピアノということであって、kami-otoのコンセプトとは全く違うところに要点を置いている。

kami-otoはあくまで、スマホやタブレットの機械と繋いで使う機械で

Nintendo Laboはジョイコンの機能を活用したもので、仕組みとしては

kami-otoと全く別物であることが、南雲氏の主張からは抜け落ちているように思える。


Nintendo LaboはIRカメラを使った、音そのものが鳴る仕組みで遊んでもらうことを重点に置いているため

もちろん、簡易な演奏や作曲機能はあるかもしれないが、元々その用途専用に作っている

kami-otoとは別物であると考えるのが普通だろう。kami-otoには演奏・作曲機能のほか

音ゲーのようなゲームも出来そうであるので、これはNintendo Laboとはまた別の魅力を持った商品だと考える。

個人的に思うのは、南雲氏はNintendo Laboの段ボールピアノのアイディアを紹介しつつ

自分たちも段ボールで作ったピアノを発売する予定であることを伝えて

Nintendo Laboのピアノでは出来ない(と思われる)kami-otoの別の魅力などを、より詳しく伝えて

kami-otoであれば、より音楽的に専門的で楽しい遊びが出来ることを伝えれば良かったのではないかと思う。

ユードー自体は、任天堂より圧倒的に知名度に劣る会社であるのだから、今回Nintendo Laboで

自社の段ボール製品で、こんな商品を作っていますよという、Nintendo Laboの注目度に

悪く言えば便乗する形で、自社の製品を上手くアピールすれば、もっと良い形でkami-otoが一般への周知が

お金をかけずにできたのではないかと思うのだ。

それでも起源を南雲氏が主張するのであれば、任天堂に訴えを起こせば良いと思うが

仕組みが全く違うものを訴えたとしても、勝てる見込みはほぼ0だろう。

なんというか、展開を誤った最たる例になってしまったと個人的には思え

色々ともったいない話であると今回の件では感じてしまった。


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