昨年の年末商戦に桃鉄新作をスイッチに独占で発売し
既に国内250万本以上を売り上げ、桃鉄シリーズはおろか
今までCSで発売してきたタイトルで最も売れた会社のタイトルの記録を更新したコナミ。
旧ハドソンのIPであった桃鉄が、スイッチというパーティゲー需要が非常に強いハードで
更に今年のコロナ禍による外出自粛、そして据え置きでの新作は実に11年ぶりだったということ。
またYoutubeなどでの実況を全面的に許諾し、多くのYoutuber、Vtuber、果ては
テレビに出るような有名芸能人がこぞってこのタイトルのプレイ動画を配信した結果
コナミ的にも2020年度の第三四半期の決算が絶好調になるなど、大きな利益をもたらしているタイトルとなった。
コナミが元々強いのは、国内では他メーカーがほとんど出していない
野球・サッカーなどのスポーツゲームIPで、野球はパワプロ、サッカーはウイイレと
他の国内サードが追随できないIPを所持し、国内では安定した売上を維持し続けている。
ゲーム以外にもスポーツジムと言った事業も運営しているコナミは、まさに国内では最も
スポーツに力を入れているゲーム会社であると言っていいだろう。
そんなコナミがパワプロと並行的に出している国内野球ゲームのIPに
プロ野球スピリッツシリーズ(以後プロスピ)がある。
パワプロがコミカルな2頭身キャラを使用しているのに対して、プロスピは
リアルに寄せた作りとなっており、実在の野球選手の顔に似せたモデルを作り
頭身も実際の人間と同じ感じで作られているリアル思考の野球ゲームとなる。
シリーズ自体は、2004年から不定期で発売が行われており、ほぼ国内のPSメインで発売されてきたタイトルである。
時折Xboxにマルチで発売されていることがあったが、ほとんどPS独占的なタイトルとなっていて
任天堂ハードで発売されたのは、一回3DSで発売されただけで任天堂の据え置き機では
もう一つのメインのパワプロシリーズとは違って、一度も出たことが無かったタイトルであった。
そのプロ野球スピリッツの最新作が、18日に配信されたニンテンドーダイレクトにおいて
初めて任天堂のハードに発売されることが、発表された。タイトルとしては
eBASEBALLプロ野球スピリッツ2021 グランドスラムで
既に公式サイトが出来ているが、いま現時点の状況ではなんと今までほぼPS独占の
このタイトルがまさかのスイッチ独占となっている。
今までPSメインだったが、最近はパワプロを同発マルチで発売し
その結果もスイッチ版のほうが売れるということが常態化したため
このプロスピもついに売れるハードとしてスイッチに新天地を求めた…という意図が見える。
ここのところスイッチに全力のコナミだが、そのことを裏付ける発表がまた行われている。
Sponsored Link
PS4&Vitaの『プロ野球スピリッツ2019』のオンラインサービスが2021年7月28日10時頃に終了へ!
今年の夏に発売されるこのグランドスラムは未発売なので
現時点でのプロスピシリーズの最新作というのは、2019年に
PS4とVitaのマルチで発売されたプロスピ2019が最新となっている。
この手の野球ゲームはシステムはもはや完成しているので、選手データの更新などが
基本となり、一度基礎を作ってしまえばあとは追加データを適宜追加するだけで
ある程度は持たせられる、メーカーとしてはかなり優秀なIPとなりえる。
プロスピ2019が発売されたのは、2019年の7月。
発売からまだ1年半というところで、まだデータの更新だけでそれなりに戦えるはずの
タイトルとなっていて、PS界隈では相当な売れ行きである33万本をマルチ合算で
パッケージだけで売っているこのタイトルが、早々に店じまいすることを宣言したことが確認されている。
いつもプロ野球スピリッツ2019をご利用いただき
まことにありがとうございます。プロ野球スピリッツのオンラインサービスは
2021年7月28日(水)10時頃
の終了を予定しております。終了後はLIVEプロスピへ接続されなくなり、
・ドリームリーグ
・オンライン対戦
・プロ野球速報プレイ
はプレイできませんのでご了承ください。オンラインサービス終了に伴う各種スケジュールについては
下記の通りとなります。■ドリームリーグ
2021年2月24日(水)
をもちまして有償エナジーが販売終了となります。
詳細はドリームリーグのお知らせをご確認ください。■LIVE能力
今後の更新は行われませんが、オンラインサービス終了まで
適用は行われます。■DLC(ダウンロードコンテンツ)アイテム
応援曲、ブラバン、BGMなどのDLCは
2021年2月24日(水)
をもちまして販売終了を予定しております。購入済みのDLCは販売終了後も、
PS Storeで再ダウンロード可能です。
■ダウンロード版パッケージPS Storeにて販売中の
「プロ野球スピリッツ2019」通常版、デジタルデラックス版は
2021年2月末日頃
をもちまして販売終了を予定しております。
グランドスラムは今年の夏発売…ということは、ちょうどグランドスラムが
発売するのとほぼ入れ替わるぐらいのタイミングで、プロスピ2019の
オンラインサービスは完全終了になるということである。
選手データなどの更新で長く遊んでもらえるタイトルであるが、早々にPS版は切り捨ててしまうということ。
(2021/02/22追記 コメントにてご指摘を頂きまして自分でも確認いたしましたが、過去のシリーズと比べて
特段オンラインサービスの終了が早いということはなく、過去のシリーズと同等の期間での
オンラインサービス終了予定となっていることを確認いたしました。この点については
確実に語弊がある書き方となっておりますので、追記という形にて訂正をさせていただきます。申し訳ありません)
現時点ではマルチになる気配もない2021については、このまま本当にスイッチ独占になれば
コナミは大胆にPSに見切りをつけたということが確定になるだろう。
桃鉄などもそうだが、国外での売上が望めないこの手のタイトルは、日本の現在の
縮小の一途を辿りつつあるPSにマルチでも出す旨味が殆どない…という企業判断が働いたということになる。
PS4はもはや役目を終え、PS5は日本が軽視されて本体すらロクに普及していない以上
商売に関してはかなりシビアな展開をするコナミにとっては、この判断は当然の結果だったと言えるのかもしれない。
現在プロスピは家庭版よりも、スマホアプリのプロスピAが凄まじい人気を得ており
昨年のとある調査によれば、国内の10代・20代が現在最もハマっているスマホアプリとして
1位の座を得ている結果を残しているタイトルとなっている。
10代~30代が「ハマっているゲームアプリ」ランキングが発表 10代と20代はプロ野球スピリッツA、30代ではパズドラが1位に
既に10代・20代のスマホゲーユーザーに多大な認知を得ているこのタイトルが
当然ながらその層のユーザーが多いとされるスイッチに、家庭用にプロスピを
独占で出すのはほぼ最適解といえ、パワプロと並んでプロスピもスイッチで大きな結果を残すかもしれない。
国内で飛ぶ鳥を落とす勢いのスイッチと、縮小の一途を辿るPS。
その残酷なまでの差が、コナミのこの決断を招いたと考えると、国内のゲーム市場は
スイッチ以外ほとんど無いものとして捉えられている可能性もある。
こうなってくると、コナミがもう一つ持つスポーツの大型IPであるウイイレも
そのうちスイッチに来てしまうかもしれない。もしその日が来れば、もはや
国内のPSの存在意義がほとんど無くなってしまうという状況にもなり
最後のトドメになってしまう可能性も十分ありえる。
コナミの今後の動向から目が離せない状況がスイッチユーザーもPSユーザーも続きそうだ。
プロスピは元々2年弱で毎作オンライン周りは終了しています。
これはおそらくNPBとの契約の問題かと思われます。
なので2019に関しては別にPS切りではありません。
新作についてはPS切りかもしれないですが。
ご指摘ありがとうございます。自分も記事を書いたあと、改めて確認しましたら、確かにシリーズ的にオンラインサービスが終わるタイミングとしては過去作と比べて早いとかそういうことは全く有りませんでしたね。むしろ長めなほうかも?
この点に関しては確実に語弊がある記事になっておりましたので、訂正を入れておきたいと思います。
今後も何か気づきましたら、ご指摘等いただけるとありがたいです。
ただ現時点で新作がスイッチだけでしか予定されていないのは、このまま行けば確実にPS切りですね。
なにせ今まで任天堂の据え置きでは出たことが無いシリーズが、突然スイッチのみになっているのですからね。
日本のプロ野球は日本での人気が全てだから、日本で人気ないゲームハードで出す意味はないよね
まぁそれを言ってしまうとね…w
コナミのIPは国内限定的なものが多いですよね。でも海外で売れないからと軽視していいわけでもないですしね。
ひでえ任天堂マンセー記事でわろた
ただ事実を書いているだけですやんw