2013年に、福岡のゲーム会社であるレベルファイブから
ニンテンドー3DSで発売されたゲームである妖怪ウォッチ。
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メインキャラクターのジバニャンなどをはじめ、日本の妖怪を主にモチーフとした
どことなくカワイイ妖怪たちが、主人公の人間と共に様々な問題を解決していくゲーム。
元々は、クロスメディアとして2012年にコロコロコミックで連載が最初に開始。
2013年7月にゲームが発売され、2014年からアニメが放送された。
ゲーム的には、初期こそ中堅的なヒットとなったが、後の大爆発の前としては普通の売上だった。
2014年にテレビ東京でアニメが開始され、子供よりは、むしろ昭和生まれ世代(ようは子供の親)に
わかるようなコアなネタが多数使われたこともあって、アニメがまずはヒット。
その後、ゲーム本編も引きずられる形で、初代妖怪ウォッチはジワ売れ状態となり
最終的にミリオンを達成した。その後は、ポケモンに続く新たなキャラクター物として
一時は、日本のメディアでも相当大きく取り上げられた。
好調を受けて、発売された2は元祖と本家という、ポケモンと同じような
バージョン違いを発売することとなり、いずれもかなり売れた。
その後は、他のゲームとコラボしたりスピンオフ的なタイトルも発売され
どれもが売れた。妖怪ウォッチは海外展開も行われ、売上は盤石なものになるかに見えた。
しかし、2のヒット以降、妖怪ウォッチの露出は徐々に減っていき
最新作の3はスシ・テンプラが発売され、そこそこヒットとなったが
2には及ばなかった。また、その半年後ほどに完全版とでも言える
妖怪ウォッチスキヤキを出したが、こちらも2の同じ立ち位置である
真打に比べると寂しい売上になっている。
レベルファイブの社長である、 日野晃博は
新規IPで、様々なゲームをヒットさせている。例えばレイトン教授やイナズマイレブンなど。
イナズマイレブンはアニメ化もされている。
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他にもダンボール戦機や、二ノ国シリーズなども出している。
この日野晃博については、新規IPを生み出すのが上手いと言われているのだが
それと同時にIPを維持するのが下手であるともいわれている。
レイトンもイナズマイレブンも、全盛期はかなりの知名度があったが
途中で尻すぼみになっている。シリーズは終わっていないのだが、完全に勢いが無いのである。
そして、妖怪ウォッチもまた日野晃博が持つジンクスを打ち砕くことにはならなそうである。
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バンダイの関連グッズの売上が激減。全盛期の5分の1に!
妖怪ウォッチが全盛期だったのは、TVアニメが大ヒットした2014年である。
この頃は、妖怪ウォッチがゲームも関連グッズもバカ売れで、おもちゃ屋などに
妖怪ウォッチが無くて、争奪戦になっていると言ったぐらいに売れていた覚えがある。
今回の記事は、そういったアニメ・ゲーム・漫画の関連グッズを多く扱う
バンダイのIP別売上発表の内容による。バンダイが発表したデータでは
妖怪ウォッチは去年と較べて3分の1、全盛期と比べると売上が5分の1まで落ち込んでしまったことが報じられている。
バンダイナムコの16年度IP別売上高で、「ドラゴンボール」などが大きく伸びた一方、「妖怪ウォッチ」は前年度から3分の1にまで減った。
バンダイナムコホールディングスは5月10日、2016年度(17年3月期)決算の発表に伴い、IP(知的財産)別売上高を公表した。「ドラゴンボール」や「ワンピース」が大きく伸ばした一方、「妖怪ウォッチ」は前年度から3分の1と大きく落ち込んだ。
中略
一方、落ち込みが激しかったのが妖怪ウォッチ。前年度は329億円だったのに対し、16年度は104億円と、大幅にマイナスだった。ピークの14年度(552億円)からは5分の1に縮小した計算だ。17年度は63億円と予測しており、さらに落ち込む。
妖怪ウォッチの露出は、最近は露骨に減ったなとは個人的にも少し感じていたところだが
数値で、ここまでの実績が現れているとなると、個人的な感覚も間違いではなかったということになる。
それにしても、全盛期から3年足らずでここまで凋落してしまうとは予想はしていなかった。
上記記事に、他に記載があるが、バンダイは更に縮小を予想しており、現実は残酷なものだと改めて思い知る。
一時期は、ポストポケモンとしてその躍進が期待されていた妖怪ウォッチ。
もちろん、日野晃博の展開のさせ方についても疑問符が付くのは間違いないのだが
逆にポケモンを20年以上IP維持を行っている、任天堂の努力がいかにすごいかというのも
対象的に浮き上がってきたような気がする。何事も継続が大事だが、任天堂のポケモンをはじめ
他20~30年IPを維持しているタイトルたちは驚異的と言わざるを得ない。
妖怪ウォッチの今後を見る限りでは、人気の復活は難しいと思われるが
今後もし、レベルファイブが妖怪ウォッチ人気を復活させるようなことがあれば
今度こそ、ポストポケモンとしての地位を築ける可能性は0ではない。頑張ってもらいたいものである。