世界のCSゲーム市場の中で、アメリカ・日本についで
一つの地域としてそれなりの市場を持つ欧州。
欧州の国一つ一つは、日本よりも市場が小さい国が殆どだが
全体を合わせれば、かなりの大きい市場になり、ハードメーカーとしては
この地域での、売り上げもまた、戦略的に重要な地域と言える。
欧州は、このブログでは何度か書いてきたと思うが
基本的に一番強いのはPSである。Xboxと任天堂がその次を争って入るが
PSはその中でかなりのシェアを持っている。
フランスのみ、任天堂がそれなりの存在感を示しているが
イギリスやドイツなどでは、PSがかなり強いとされている。
そのため、ソフトも当然ながらPS、あるいはマルチのXboxタイトルが
ランキングの上位につけることが多く、マルチプラットフォーム合算が多いという
ハンデはあるものの、日本での任天堂無双的な様相とは随分違っている。
任天堂のコンソールが弱いということは、当然ソフトに於いても
売上は弱いとも言えるが、今年の1月のイギリス市場に於いては
任天堂が躍進しているようだ!
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2018年1月のイギリス市場は、全メーカーでのソフトシェア率で、任天堂がトップに!
海外のゲームメディアである、gamesindustryが報じたところによると
2018年1月のイギリスゲーム市場では、昨年の1月と比べて任天堂がシェアを
結果的に4.6%伸ばし、全てのゲームメーカーでNo.1のシェアであったことを報じている。
Well, in a word, Nintendo. Switch was not on the market in January 2017, and back then Nintendo was the fifth biggest publisher with a 9% share of the software market (mostly due to the recent Pokémon release). This January, however, Nintendo boasts a 13.6% share of the market and is the No.1 games company in the UK (physical sales). That’s ahead of EA and Activision Blizzard.
昨年1月は、当然ながらスイッチは市場に出ていなかった月。
それでも、ポケモンサン・ムーンなどもあって、任天堂的にも
悪くない時期であったが、その時のシェア率は9%だったとのこと。
それが今年の1月は、13.6%ものシェアを獲得し、全ての
ソフトメーカーの中で1位になったということ。ちなみにパッケージでの実売である。
この数字は、海外大手サードで、PSやXboxマルチで積極的にAAAタイトルを出す
EAやアクティビジョンブリザードの数字すらも上回っているとのこと。
任天堂ソフトは、任天堂ハードのみでの発売ということを考えると
この数字の大きさというのが、改めて分かるだろう。
今まで弱いとされてきたイギリス市場、そして本来であれば任天堂は
年末年始商戦で、この時期は例年おとなしい時期であるにもかかわらず
このような結果が出たということ。これは紛れもなく、スイッチの持つ
ポテンシャルが発揮されたと言え、いよいよ弱いとされてきた欧州地域でも
任天堂の存在感が大きくなってきたとも言える。
これから海外でも圧倒的な人気を誇るポケモン本編や
外国人が特に好きなメトロイドプライム4など、任天堂には
海外展開を有利に進められるタイトルがいくつかある。
今後も、欧州地域での任天堂の躍進に注目が集まることだろう。