ゲーム開発の際に、各開発者が利用するのが

ゲームエンジンと呼ばれるプログラムである。

ゲームエンジンは、一般的に共有されているものもあれば

各社で開発され、独自のソフトを開発するために最適化されたものもある。


後者で言えば、特に有名なのが、コエテクが持つ無双系のゲームで利用されるエンジン(KTGL)だったり

スクエニが持つルミナススタジオといったものがある。コエテクのKGTLはかなり優秀なエンジンで

無双無双とでもいうべき、無双タイトルの早期大量リリースなどは、このエンジンが大きな役割を果たしている。

自社エンジンは完成させられれば、他社にはないタイトルを多く開発できるメリットがあるが

自社エンジン制作にこだわりすぎて、通常のゲーム開発が疎かになってしまったという

本末転倒な例も見られる。いずれにせよ、簡単に作れるものでもないのは間違いない。


逆に前者は、一般的に開かれたエンジンである。

基本的にどの開発者も使えるため、完全なオリジナリティというのは難しいが

逆にすでに作られたものなので、扱いやすいというメリットがある。

こういったエンジンには、様々な種類があるが、一般的な人でも使えるエンジンとしては

極端な話、家庭用やPCなどでリリースされているツクール系もゲームエンジンの一つといえる。



さて、この手の一般的に開かれたゲームエンジンとして1・2を争う有名なエンジンは

恐らくアンリアルエンジン(以降UE)であろう。

現在は、Fortniteでゲーム事業が好調なEpic Gamesが制作するゲームエンジンであり

今の日本のゲーム業界でも、多く使われているエンジンの一つである。

最近の例で言えば、DQ11がUEで作られていたり、これから発売する予定の

スイッチでの女神転生などが、このUEで作られる予定だ。


そのUEは1998年に初めて制作されたエンジンであるが、当然ながら

ゲームが進化するのに合わせて、バージョンアップを行っている。

そのUEの最新アップバージョンの内容が更新され

スイッチ向けにも多数の機能を追加している。


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UEのバージョン4.20が公開!スイッチ向けの機能もかなり強化されているぞ!

というわけで、UEの公式ブログが今回更新した内容を引用する。

New: Optimizations and Improvements for Shipping on Nintendo Switch

We have significantly improved Nintendo Switch development by releasing tons of performance and memory improvements built for Fortnite on Nintendo Switch to all Unreal Engine developers!

This includes the following:
Support for Dynamic Resolution and Temporal Upsampling
Low Latency Frame Syncing for Controller Input
Significant CPU Rendering Optimizations
Improvements to Threading
Better Texture Compression
Support for Memory Profiling
Backbuffer support for 1080p while in docked mode
And many other fixes!

現在、ノリに乗っているスイッチ向けの機能強化も多数行われているということで

これは、今後の予測されるゲームトレンドにたいして、いち早く対応しているということだろう。

当然ながら、UEがスイッチ向けに様々な機能に対応しているということになれば

スイッチ向けのゲームを開発する開発者が増えるのは当然であり、今後UEを利用して

作られたゲームがスイッチ向けにどんどん出る可能性がある。

日本の開発者でも、UEを使って作っているメーカーは多いため、今後国内外で

更にスイッチのソフトリリースペースが凄まじいことになるかもしれない。

そんな未来を期待したい、今回のバージョンアップである。


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