(ブログに頂いたコメントを参照に、この記事は作成しています。情報ありがとうございました!)

ゲハを見たり、ゲームの売り上げを気にする人にとっては

今まで半ば常識的に言われていたことの一つに

サードが売れない任天堂ハードという煽りがある。


任天堂ハードでは、任天堂のソフトが強すぎる余り、他のサードパーティソフトが

売れないという説で、永らく日本のゲーム業界、あまつさえ海外でも似たような傾向があるとされる。


任天堂の据え置き機では、特に前世代のWii Uが顕著であったが

サードからのソフトがかなりリリースが少なく、Wii Uが実質早く終る原因の一つになった。

その中でも、任天堂タイトルはいつものように気を吐き続け、日本国内では最終的に

普及台数が330万台程度だったが、それでもミリオンタイトルとしてスーパーマリオUや

マリオカート8、そしてスプラトゥーンといったゲームが任天堂から出ている。

これは、Wii U自体もやや特殊なハードということがあったものの、前述のような

イメージからサードパーティがソフトリリースに積極的でなかったと見る向きもある。


しかし、冷静になってみると携帯機の3DSでは妖怪ウォッチという完全新規のタイトルや

モンハンシリーズなどで、サードからミリオンタイトルも出ていて、決してサードが売れないわけではない。

任天堂のソフトが売れ行きがよすぎるので、相対的に他のソフトが少なく見えているだけであり

出せば堅実な数売れるサードソフトというのは、任天堂機でも多数あるのだ。


しかし、一度ついたイメージはなかなか覆しづらいものではあり

未だにサードが売れない任天堂という煽りを見かけることは結構ある。

しかし、いよいよこの煽りも通用しないような事例が出てきている。

このブログでも何度か好調を取り上げた、ドラゴンボールゼノバース2や

FIFA18と言ったタイトルが、なんと国内ではPS4版の売り上げを抜き去ったことが確認された。


Sponsored Link

ゼノバース2とFIFA18が電撃オンライン集計で確認できる最後の数を比較すると、スイッチ版が売り上げを抜いたことが明らかに!

このブログで何度も触れていることではあるが、日本でゲームの週販を集計しているのは

メディアクリエイト、ファミ通、そして電撃オンラインがある。

メディアクリエイトは、任天堂なども日本での売り上げを発表するときに公式に使っている

集計機関であり、ファミ通は昔からゲーム週販を発表してきて、一定の存在感がある。

それらに比べると、電撃オンラインの集計は、マイナーなあまり参照されない部類にはなるのだが

やはり、ゲーム週販の数字を公表している数少ない機関ということで、時折引き合いに出されることがある。


今回は、その電撃オンライン集計でスイッチでジワ売れを続け、今なお

パッケージ版の品薄が続いているドラゴンボールゼノバース2と、海外の大手

サードであるEAが、今後のスイッチでの展開を考える試金石として発売した

スイッチ版FIFA18の売り上げが、国内ではPS4版の売り上げを抜いてしまったのである。

PS4版の最終的に確認できる数字よりも、いずれのタイトルもスイッチ版の数字が上回ったとのこと!

その確認できる、それぞれの数字の画像を貼る。順番はPS4版ゼノバース2、PS4版FIFA18。

そして、最後がスイッチ版のゼノバース2とFIFA18の売り上げである。


出典:【週間ソフト販売ランキング TOP50】PS4『NieR:Automata』が18.9万本で1位(2月20日~26日)

出典:週間ソフト販売ランキング TOP50(集計期間:2017年11月6日~12日)

出典:【週間ソフト販売ランキング TOP50】Nintendo Switch&3DSタイトルが上位を独占!(1月1日~7日)


同発マルチのFIFA18はともかくとして、ドラゴンボールゼノバース2が多少の

追加要素があったとはいえ、PS4版を大きくまくる形になったのは驚異的である。

しかも、以前記事にしたとおり、パッケージ版品薄で、まだ今後出荷して

売れる余力があることを考えると、スイッチ版ゼノバース2は大成功と言っていい。

FIFA18も、PS4版は早々とフェードアウトしたが、スイッチ版はジワ売れを続け

9万本近い売り上げになっている。こちらも更に数字を伸ばすことは間違いないだろう。

余談ではあるが、11月最後の週の時点でスイッチ版のFIFA18は4万本程度の売れ行きであり

ホリデーシーズンで更に売り上げを2倍以上伸ばしたということになる。


しかし、本来であれば今回のゼノバース2やFIFA18の売り上げは、本体の売り上げからすれば

当然の結果なのであり、ニンテンドースイッチより250万台以上普及しているはずの

PS4でこの結果が、あまりにも深刻なのである。今までサードが売れない任天堂ハードと

散々言われてきたが、後発マルチでPS4より普及が少ないスイッチのほうが売れている

ゲームが出てきた以上、サードが売れないという煽りはもはや通用しないと言っていいだろう。


PSのほうがサードが売れるというのは、ぶっちゃけっていえば、ファーストであるSIEが

余りにも不甲斐なく(GTSやみんゴル、ナック2の売り上げを見れば、何も言わずとも分かるだろう)

相対的にサードが売れているように見えるだけに過ぎないということでもある。

スイッチは、今までの任天堂機のイメージを大きく覆しつつあり、この結果は

開発者にとっても、スイッチという市場の魅力を改めて感じさせる結果になったのではないだろうか。


にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村