昨年12月、年末商戦の真っ只中に突如として往年の格ゲーマーをざわつかせるゲームが

家庭用に発売されるということで、界隈で一部話題になったタイトルがあります。

格闘ゲームの中でも、「攻撃と防御という2つのゲージを駆使した駆け引き」と

戦いの中で服がぼろぼろになる、痛みが伝わるビジュアル表現」が特徴的な

格闘ゲーム「ザ・ランブルフィッシュ2」です。



今回は2の記事ですが、初代をアーケードで2004年にサミーが稼働させたゲームで

続編の2は2005年にアーケードで稼働していたゲームです。当時は対戦格闘ゲームのブームが一段落し

各社がお互いにプレイヤーを奪い合う激動の時期が終わった頃に登場したタイトルになっており

初期格闘ゲームで活躍した西山隆志氏率いるディンプスが開発したことで当時でも一定の注目を集めました。

この記事では、本作の特徴的なシステムや駆け引き、魅力のあるゲーム性について詳しく解説します。


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17年の時を経て蘇った名作! 再評価されるべき『ザ・ランブルフィッシュ2』の魅力とは?

「ザ・ランブルフィッシュ2」は、格闘ゲームの初期から存在していた特殊ゲージを使うシステムに

更に独自のアレンジを加え、攻め込む側と防ぐ側に明確なリスクとリターンを生み出した点が魅力といえます。

また、パーツクラッシュというシステムを導入し、キャラクターが打撃を受けるたびに

服やヘアバンドなどが破壊されたり、顔が腫れたりしていくことで、格闘ゲーム特有の痛みも表現しています。

この手の表現は、特にこのゲームが初めてではないのですが(ランブルフィッシュ以前にも

龍虎の拳やファイターズヒストリーダイナマイトなどに似たような表現はあったタイトルが複数存在)

ただのビジュアルだけではなく、パーツクラッシュによって表現されているため攻撃することと防ぐことの重みが

よりわかりやすくなっていて、更に各種ゲージの存在などが相乗効果をもたらしているので

発売から、17年以上が経過した今でも愛される新鮮な戦略性を持っているタイトルであると言えます。

特にオフェンスゲージとディフェンスゲージが分けられている点

当時の格闘ゲーム事情に即して生まれた独自の工夫で、今のゲームと比べても独自性のあるシステムであると思います。

このタイトルは、昨年の12月にスイッチなどで発売されるまで家庭用移植が一切なかったので

リリースの報にあたって、格ゲー界隈をざわつかせたタイトルであったと言えます。

パーツクラッシュの楽しさは格闘ゲームファン必見! 『ザ・ランブルフィッシュ2』で壊せるのは?

前述の通り「ザ・ランブルフィッシュ2」には、「パーツクラッシュ」というシステムが存在します。

このシステムではキャラクターの身体の各部位に耐久値が設定されており

キャラクターが打撃を受け続けると、服やヘアバンドなどが破壊されたり、顔が腫れたりしていきます。

ラウンドが進むにつれ、キャラクターが戦闘中に徐々にボロボロになっていく姿は、格闘にともなう痛みと

これを乗り越えて戦う勇気がキャラクターから伝わってくるといえましょう。

パーツを壊されても一部のキャラクターを除き、性能が変わることはありませんが、その壊れる個所が多いうえ

派手な演出もあり、パーツクラッシュが発生したときの爽快感と満足感は抜群です。

また、パーツクラッシュを起こすこと自体を、ゲームをプレイするモチベーションにもつながるとも言えます。

勝利やクリアのほかに「パーツクラッシュを起こす」というオプショナルな目標があり

対戦相手が変わる毎にパーツクラッシュ状態はリセットされるため、ゲームとしての面白さがあります。

パーツクラッシュがキャラクター性の深彫りにも使われており、例えばボイドというキャラクターは

一見無害そうな人物にみえるのですが、服が破れるとサソリのタトゥーが露わになり

更に頭のパーツクラッシュが起こると凶暴な目つきに変貌するといった変化が見られます。



ボイドの本性は裏世界の暗殺者であり、普段の好々爺然とした姿は擬態に過ぎないということがわかる演出です。

上記のように単なるパーツ破壊にとどまらず、風貌などが変わるのは面白い仕掛けで

パーツクラッシュ自体を起こしたくなる要素の一つであるのは間違いありません。

攻撃も防御も特殊ゲージが必要! 『ザ・ランブルフィッシュ2』のシステムは独創的

『ザ・ランブルフィッシュ2』のシステムは、攻撃と防御の両方に特殊ゲージが必要であることが独創的です。

この特殊ゲージはそれぞれ、「オフェンスゲージ」と「ディフェンスゲージ」と呼ばれ

それぞれ使うことで攻撃的な大技「オフェンシブアーツ」や防御的な大技「ディフェンシブアーツ」をだすことができます。

オフェンシブアーツは突進や乱舞など、超必殺技と聞いて多くの人がイメージするような技。

そしてディフェンシブアーツは攻め込まれた時の切り返しに用いる技で、ゼンの「咆震衝」など、特徴的なものが多いです。

また、相手を硬直させる特殊ガード「インパクトブレイク」も同じディフェンスゲージを消費します。

相手の攻めをしのぐためにディフェンシブアーツやインパクトブレイクを使っても

オフェンスゲージは減らないので攻めへの影響は小さいです。

この2つのゲージが別々に存在することで、攻める側にも防ぐ側にも明確なリスクとリターンが生まれます。

攻める好機と攻められる危機がわかりやすく可視化されていので、駆け引きがさらに深くなっていくこと請合いです。

さらにここに、相手の攻撃を読んで上段や下段の攻撃を避ける「ダッジ」や、空中受け身「クイックリカバリー」

オフェンスゲージとディフェンスゲージを使ってキャラクターを強化する「ブーストダイブ」や

全てのゲージで放つ大技「クリティカルアーツ」が加わることで、駆け引きはさらに深化していきます。

プレイヤーは常に戦略的な選択をすることが求められるため、繰り返し遊ぶことに耐えうる作品となっています。

防御用ディフェンスゲージが攻め時の必須アイテムに! 『ザ・ランブルフィッシュ2』で勝つためには?

前述の通り「ザ・ランブルフィッシュ2」には、攻撃と防御の2つの特殊ゲージが存在します。

防御側のディフェンスゲージは防御や時間経過で溜まり、攻められるほどに増えます。

攻め側は、相手のディフェンスゲージを減らしつつ、自分のオフェンスゲージを溜めて攻め込む必要があります。

そして、相手がディフェンスゲージを使った時やガードゲージが減った時が攻め時であるということです。

攻撃と防御の特殊ゲージを明確に分けることで、攻める側と防ぐ側にリスクとリターンが生まれ

自分がどちらのターンに入るべきなのかを、ゲージで判断し勝利を手にしましょう。

相手の攻撃を読んでパーツクラッシュを狙い、各種ゲージの使い方を理解することで勝利につながるのです。

練習にはトレーニングモードもありますので、積極的に活用しましょう。

個性豊かなキャラクターに要注目! 『ザ・ランブルフィッシュ2』に登場する壊れキャラとは?

『ザ・ランブルフィッシュ2』には、個性豊かなキャラクターが多数登場します。

中でも注目すべきは、「壊れ」キャラクターと呼ばれる特殊な能力を持つキャラクターたちです。

例えば、タイフォンは攻撃力が非常に高く、相手を一撃で倒すことができます。

また、ミトは連続攻撃を繰り出すことができ、相手を追い詰めることができます。

さらに、ボイドは防御力が非常に高く、相手の攻撃をあっさりとしのいで反撃することができます。

これらのキャラクターたちは、他のキャラクターよりも特殊な能力を持っているため、戦い方も非常に個性的で面白いです。

また、パーツクラッシュのシステムを活かして、個性的な見た目とともに戦いを展開するのも楽しいです。

ゲージで強化するキャラクター! 『ザ・ランブルフィッシュ2』のブーストダイブとは?

「オフェンスゲージ」と「ディフェンスゲージ」が存在するランブルフィッシュ2では

これらのゲージを使ってキャラクターを強化する「ブーストダイブ」というシステムがあります。

オフェンスゲージを一定以上貯めることで、一時的に攻撃力が上がる「オフェンスブースト」を使ったり

ディフェンスゲージを一定以上貯めることで、一時的に防御力が上がる「ディフェンスブースト」を使ったりできます。

また、両方のゲージを使うことで、より強力な「ダブルブースト」を発動できます。

ブーストダイブはここぞというタイミングで使うことで、勝利を引き寄せる可能性が高まる重要な要素となっています。


いくつかのシステム面やゲーム性の魅力について書いてまいりましたが

個人的にも、アーケード稼働当時、既に音ゲーの方にシフトしていて

元・格ゲーマー的な立ち位置にいた自分としても、このゲームのビジュアルと動きは

非常に目を惹くものであったことは、鮮明に記憶しており

既に音ゲーマーとして、稼働していたタイトルをやることはなかったものの

今回の移植にあたって、プレイしてみてこのゲームの魅力に改めて気づいたので

興味を持っていただければと思い、紹介記事を書いてみました。

格ゲーはある程度のメーカーが固定されている現在では、逆に新鮮なタイトルかとも思いますので

今のカプコンやアークシステムワークの格ゲーしかやったことがない人に、おすすめしてみたいですね。

最後に、何が実験記事なのかは内緒ですw


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