ここのところ、出すゲームやコンテンツが鳴かず飛ばずで

非常に厳しい状況に陥っているように見えるスパイク・チュンソフト



少し前までは、幾つか話題になるソフトもあったものの

ここのところ、そういったタイトルを手がけたスタッフが大量離脱したり、スタッフが抜けて

有能な開発者もそんなにいないのか手がけるゲームは、どうにも評判が良くないタイトルも多い。

最近では国内外で酷評された、ジャンプフォースも開発している。


一番最近のもっとも大きなニュースは、不思議のダンジョンの最新作をリリースという

かなりの人間を期待させる告知を行ったものの、蓋を開けてみればDSで発売された

風来のシレンのスマホアプリ配信という、最悪な発表も行った。なお配信は12日から始まっている。


【超絶悲報】『不思議のダンジョン 風来のシレン』のAndroid/iOS版が1800円の買い切りで発売


今の日本市場でのスイッチの勢いを見てもなお、あまり積極的にゲームを出さない雰囲気が漂いまくっている

今のスパチュンであるが、昨年の11月に現在はスパチュンの取締役会長という地位で

かつて、天才と呼ばれたプログラマーであった中村光一

メインで手がけた、あのスマホゲーが、配信から僅か半年で終了になるという悲しい発表が行われたようだ…。


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中村光一が手がけたことで注目度が高かった、ドワンゴの位置情報ゲー『テクテクテクテク』が配信から僅か半年でサービス終了に…

スパイク・チュンソフトの取締役会長で、かつてはドアドアやドラゴンクエストの開発に携わり

天才プログラマーとして名を馳せた中村光一。その中村光一がプロデューサーとなって

ドワンゴより昨年11月にスマホで配信された位置情報ゲー、それがテクテクテクテクである。

テクテクテクテクは、もちろん歩く音の擬音であろう。一生歩けるRPGを謳った位置情報ゲーで

配信前からあの中村光一が携わっているとのこともあって、かなりの猛プッシュが行われていた。

人気漫画のポプテピピックや小林幸子をプロモーションに用い、かなりお金がかかっていることが窺えたタイトルである。



位置情報ゲーということで、いわゆるIngressやポケモンGOと同じタイプのゲームであったが

あまりにも、不評だったのか、配信から僅か半年となる6月17日を以ってサービス終了になるとの告知が行われた。



配信日は去年の11月29日…半年と半月程度での配信終了となってしまった。

一生歩けるRPG…という謳い文句はなんだったのだろうか。あまりにも短い生涯である。


このアプリについては、ドワンゴの母体…すなわちカドカワもかなりの売上を見込んでいたらしかったが

蓋を開けてみれば大爆死となった。以下、カドカワが思い描いていた収益予想の悲惨なデータを貼る。


出典:https://ssl4.eir-parts.net/doc/9468/ir_material_for_fiscal_ym1/61063/00.pdf


この表の数字は、百万円単位となる。つまり、テクテクテクテクの収益は900万円

そして、開発費は一括償却なのでおよそ8億600万円

開発費の僅か1%強の収益という大赤字。惨憺たる有様である。

また、当初見積もっていた収益は50億ということで、その数字には

もはや0.2%程度の達成率でしかないという、大爆死という結果となってしまった。

実際にテクテクテクテクのユーザーが、テクテクテクテクの欠点についてまとめたエントリーがあったが

なるほど。これを読む限りでは、この大爆死もむべなるかな…と言った内容になっている。

今回の結果を受けて、プロデューサーの中村光一は公式サイトにて自分の力不足を認める以下のような文章を掲載している。

 みなさま、こんにちは。「テクテクテクテク」プロデューサーの中村光一です。
 一人でも多くの方に、「歩いて」「塗って」楽しい時間をお過ごしいただこうと、テクテクを作って参りましたが、現在の課金規模では事業として成立せず、今回の決定となりました。みなさまには、たいへんに申し訳ないとともに、とても残念に思っております。
 現在のバージョンは、まだまだ序盤の状態であり、これからが、みなさまが塗って拡大していった陣地と、闘って集めた仲間モンスターたちで、今まで以上に、かつてない楽しい時間を体験いただく予定でした。
 せめて、クローズ前に、みなさまにお約束した、レイドバトルをお楽しみいただきたく思います。これまで集めた仲間モンスターたちを思いっきり暴れさせ、ゴジラに挑んでください。日本中からの挑戦を、お待ちしております。
 最後になりますが、これまで、テクテクを支えてくださったみなさま、本当にありがとうございました。
 私としては、今回の反省点を改善して、もっと楽しく快適にプレイできるように一新し、また、いつの日かテクテクを復活できるよう頑張ろうと思っております。
 重ねがさね、みなさま、本当に、誠にありがとうございました。

「テクテクテクテク」プロデューサー 中村光一

位置情報ゲーといえば、既にポケモンGOという偉大な先駆者がおり

既にそちらのほうでユーザーの大半が取られている。位置情報ゲーなどは

おそらく複数やるようなジャンルのものではないだろうから、古くからやっていて

ポケモンGOの下地になっている、Ingressはともかく、ポケモンGOの牙城を崩せなければ

そのジャンルのゲームの新たな地位を確立するのは非常に難しいだろう。ましてや

ポケモンGOの魅力的なキャラと比べて、以下のようなキモさも感じるマスコットキャラでは

もはや、獅子に立ち向かう蟻のような状態であったのは間違いない。



残念ながら、選んだジャンルが間違いだったということだろう。

ポケモンGOは流石に異次元としても、それに立ち向かうだけの強力なコンテンツ(例えば有名IPとのコラボなど)を

以ってサービスを開始しなければ、ポケモンGOの牙城を崩すことは不可能だろう。

あまりにも悲しい今回の結果。今後もスパチュンは迷走を続けるのだろうか。


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