ゲーマー的な固定観念として、任天堂は一般・あるいは子供向け

PSやXboxはコアゲーマー向けと言った認識が、国内外問わずにあるようである。

確かに任天堂ハードにおいては、ファーストである任天堂が基本的に全年齢向けのゲームを出しており

PSやXboxとは明らかに傾向が違うゲーム機となっている。PSやXboxが性能を活かした

リアル系ゲームに傾倒しているため、逆に任天堂機のライト層にも訴求できるようなタイトルというのは

他機種では、あまり縁が無いものと言ったイメージがある。


そのため、任天堂ハードは子供向け。悪い言葉で言うとガキ向けなどと言った

煽りや認識というのは、案外多くの人が持っていると思われる。

ただ実際は、実は国内で言えば任天堂ハードの方が基本的に規制がゆるく

CEROに通れば、基本は何をしてもいいと言った方針であると任天堂は言われている。

逆にPS関連のほうが規制が厳しいという事実があり、ゴア表現などが

マルチで発売された場合は、任天堂ハードの方がよりきつい描写があったりする例は実は調べていくとかなりある。


ただやはり、任天堂のソフトが全年齢に訴求できる明るい世界観のゲームが多いため

自然と任天堂ハードには、子供向けや女児層でも楽しめるゲームが集まってくるというのは

もはや常識ではある。これらのゲームは他のハードに出しても売上が当然見込めないからでもある。


ゲームをやる人々が常に子供であるわけではなく、当然全ての人は平等に歳を重ねていくわけだが

その際に、子供層への訴求が出来るゲームが無いというのは結構致命的なことだと個人的には捉えている。

今現在、子供である人もいずれ大人になり、ゲームを続ける人ももちろん多数いるが

大人になったことで、ゲーム自体に触れなくなると言った人ももちろんそれなりにいる。

そういった時に、大人向けの、ゲーマー向けのゲームだけをリリースしていくことは

いずれ先細りを起こし、どんどんユーザーが減っていくことは誰もが予想できることである。

任天堂はその点は安心だが、PSなどは若年層のユーザーはかなり少ないのは間違いない。

その結果が、PSではとってつけたかのように企画が出てきたキッズの星とか

ゴンじろーと言ったものになるわけだが、いかにも付け焼き刃で正直人気が出るとは思えない

浅はかな試みであると、個人的には感じている。やはりPSも子供層のユーザーはある程度獲得したいと言う意図はあるのだろう。


PSがとってつけたかのようにマイクラやゴンじろーを推して子供層の獲得に

躍起になっているようにも見えるが、やはり小学生と言った低年齢層においては

その試みは見るも無残な任天堂無双になっていることが、国内の調査で明らかになったようだ!


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小学生のゲームハード所持率ベスト5が全て任天堂機!Wiiにも負けるPS4…。

MMD研究所が、音楽配信サービスを様々なメディアで行っているレコチョク

共同でアンケートを取った結果が、今回の記事のソースとなる。まずはその記事の一部とグラフを引用。

MMD研究所が、株式会社レコチョクと共同での「音楽とゲーム機に関する調査」(外部リンク)の結果を公開した。

調査は2018年8月24日から26日の期間で、15歳から59歳の男女2,000人と小・中学生214人(小学生の子を持つ親107人、中学生の子を持つ親107人に対して、自身の状況と別に子どもの状況に関して聴取)を対象に実施。

小・中学生では携帯電話よりもゲーム機の所有率が上回り、とくに小学生では音楽視聴時に利用するデバイスとして「ゲーム機」がもっとも多かった。

【調査概要】調査対象:15歳~59歳の男女 2,000人/調査期間:2018年8月24日~8月26日/調査方法:インターネット調査/調査実施機関:MMD研究所、株式会社レコチョク

中略

小学生が所有するゲーム機は1位が「ニンテンドー3DS」(66.2%)、2位が「Nintendo Switch」(36.9%)、3位が「Wii」、「Wii U」(ともに20.0%)、4位が「ニンテンドーDS」(16.9%)と、任天堂製品が上位を独占している。

これは各世代においても全体的にいえることで、30代以降に「Play Station3」や「Play Station4」など上位間の差は小さくなるものの、各世代の1位は小学生~30代で「ニンテンドー3DS」、40代が「ニンテンドーDS」、50代が「Wii」。

ここでは、スマホゲームを含めた「ゲームに利用するデバイスの割合」はわからないが、少なくとも据え置き機の中では任天堂ハードの人気が表れた結果となった。

小・中学生の母数は少ないが、ただこれを拡大としたとして比率は大差ない結果が出ると思われる。

若年層への任天堂ハードの所有率が圧倒的である。全くハードを持っていない人も少数居るだろうが

任天堂の直近のハード5機種のどれかはまずひとつは持っている状況にあるのは間違いないだろう。

それにしても、若年層であれば、PS4の所持率は10%にも満たないというのはそれはそれで驚いた結果である。

もちろん親がやるために買ったものを所持としている場合もあるだろうが、逆を言えば全年齢層に

安心して訴求できるゲーム機でもあるということになる。以前から任天堂ハードの若年層への

訴求力は半端ではないことを知ってはいたが、ここまで露骨に数字に出てくると残酷な結果とも言える。


大人のコアゲーマーの一部は、任天堂ハードをキッズ向けハードなどと馬鹿にするような言い方をする人もいるが

今のゲーム開発者が子供の頃に任天堂のゲームをやって、自分もゲームを作りたかったというような

発言をしている人が多いことも考えると、若年層の取り込みは必要不可欠なことと考える。

ゲームハード事業を、既に35年以上も継続している任天堂なりの戦略があるのは間違いないだろう。

また、自分が子供の頃遊んだゲームハードのメーカーのゲームを、今度は自分が大人になった時に

安心して子供に買い与えることが出来るという信頼感につながることにもなる。

子供の財布は親が握っているわけで、当然ながら親が子供に遊ばせても良いハードと考えるハードは

次世代にもつながっていき、息が長くなる。任天堂がどこまで考えているかはわからないが

一過性のブームではなく、娯楽産業をずっと続けていくことの覚悟を垣間見たような気がする。

それにしても、もはや15年近く前のハードであるDSがPS4をまくってしまうとは…。

つくづく、DSブームはすごかったのだなと改めて思う次第である。


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