管理人自体は、殆どプレイしないが、今の日本のゲーム業界で

最も隆盛であるのは、CSゲームよりスマートフォンでプレイできる

スマホゲームが主流であるのは、誰もが頷くところだろう。


CS業界の売上が、年々右肩下がりとなる一方で

逆にスマホゲーム業界は、右肩上がりの成長をしており

その売上額は、年間1兆円に届きそうな勢いである。


理由としては、当然CSゲームハードが生活必需品ではなく

娯楽品であるのに対して、携帯電話という、現代社会では

ほぼ必需品と化しているモノでプレイできるゲームだからというのが挙げられる。


CSハードと違って、基本的に物理キーを持たないスマートフォンのゲームは

裏を返せば、一般人にも受け入れやすい(高度な操作を必要としない)操作体系にもなり

スマートフォンの中に、とりあえずゲームをインストールしておけば気軽に

楽しめるという利点がある。高齢者でも、スマホゲームにハマっている事例は多数ある。


しかし、ゲーマーからすれば物理キーが無いことは、大きな不満要素となり

アクションゲームなどは、CSハードでやるのが面白いというのは間違いない事実である。

CSハードも需要が無くなるということは無いだろう。


しかし、現状の売上を見れば、ゲームメーカー側としては

CSハードのソフトを作るよりも、スマホゲームにリリースしたほうが

儲かると考えるのは自然な流れだろう。その結果、今はCSメインでやっていたような

企業が、スマホゲームに注力しているのは普通の話である。任天堂も幾つかゲームをリリースしている。


スマホゲームはパッケージのソフトとは違って、在庫の管理や流通にかかる

出費などを気にしなくて良いという利点があるが、それでもゲームを制作するのには

それなりのお金がかかる。スマホゲームも、徐々に大作化が進んでおり

ゲームの制作費と宣伝費で、億単位のお金がかかることも珍しくなくなっている。


それでも、ヒット作を出せば、その利用人口の大きさもあって

莫大な利益を得ることも出来るスマホゲーム。

メーカーとしては、夢のある市場とも言えるが、現実はそんなに甘くないようだ。


Sponsored Link

2017年の4月半ばまでで100以上のスマホゲームが終了!大作系の寿命が短い?

スマホゲームのサービス終了をまとめたページというのは無いようである。

しかし、ゲーム関連のニュースを追っていると、サービス終了の告知というのは

確かにここのところ良く目にする。正確な数は把握されていないが、とあるメディアが

目視で数えたところでは、既に今年にはいってからでも100以上のスマホゲームがサービスを終了しているようだ。

ここ最近はスマホアプリゲーム&ソーシャルゲームのサービス配信の終了を告げるニュースを目にする機会が多いように感じる。

 実際、どんなゲームがサービスを終了してしまっているのか。17年1月以降にサービス終了のアナウンスがあったゲームの中から、そこそこ長く展開されていた、あるいは有名なIPを原作としたゲームなどを独断と偏見でまとめてみた。

・『ARIA~AQUA RITMO~』(BBB)
・『学戦都市アスタリスクフェスタ 煌めきのステラ』(バンダイナムコエンターテインメント)
・『デモンズゲート 帝都審神大戦 ~東京黙示録編~』(Donuts)
・『拡散性ミリオンアーサー』(スクウェア・エニックス)
・『しろつく』(ケイブ) 
・『出撃!私立恵比寿中学 武装風紀委員会』(SDR)
・『デッドマンズ・クルス』(スクウェア・エニックス)
・『妖刀 あらしとふぶき -Sword of Twins-(ソードオブツインズ)』(DeNA)
・『鬼武者Soul』(カプコン)
・『ストリートファイター パズルスピリッツ』(カプコン)
・『マキナ×ドールズ』(キャリアイノベーション)
・『脳トレクエスト2』(芸者東京エンターテインメント)
・『ロード・トゥ・ドラゴン』(アクワイア)
・『JKヴァンパイア~運命のフェスタ~』(DeNA)
・『まいにちプロ野球』(NHN PlayArt)
・『モンハン いつでもアイルーライフ』(カプコン)
・『ストリートファイター バトルコンビネーション』(カプコン)
・『ドラゴンクエストモンスターズWANTED!』(スクウェア・エニックス)
・『東京喰種 carnaval∫color』(バンダイナムコエンターテインメント)
・『爆走!不良伝説』(パクレゼルヴ)
・『美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!GAME!』(NHN PlayArt)
・『七つの大罪 ポケットの中の騎士団』(DeNA)
・『プロ野球ドリームナイン SUPERSTARS』(コナミデジタルエンタテインメント)
・『HELLO HERO』(ゲームオン)
・『ONE PIECE アドベンチャーログ』(バンダイナムコエンターテインメント)
・『弱虫ペダル ぷちっとレーサーズ』(フリュー)
・『クレイジータワー』(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)
・『戦国テンカトリガー』(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)
・中国版『パズル&ドラゴンズ』(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)
・『北斗の拳 スマートショック』(DeNA)
・『ジャスティス モンスターズ ファイブ』(スクウェア・エニックス)
 ※『FINAL FANTASY XV』内のミニゲーム、ピンボールを手軽に楽しめるというもの

『しろつく』のように、約7年2カ月もサービスが続いてイたゲームもあれば、一時期はTVCMが流れていたゲームもあり、ゲームファンのみならず、多少なりともアニメやマンガに興味がある人間であれば、聞き覚えがあるというタイトルも多いだろう。

 ゲームメーカーや配信サービスを行う企業が倒産、あるいは事業から撤退といった記事なら経済誌やそのニュースサイトでもまとめられているし、雑誌であれば休刊・廃刊情報がオンライン書店などによってまとめられている。

 だが、スマホアプリゲーム&ソーシャルゲームの配信情報を一括に計上しているような都合のいいメディアを寡聞にして発見できなかった。だが、“サービス終了”というニュースを拾っていった限りでも、17年に入ってからの4カ月半でおよそ100タイトル以上ものゲームが終了しており、開始から半年にも満たずにサービスを終了してしまうゲームも実に多かった。雨後の筍のように新作ゲームが登場し、華やかな業界に見えるが、ヒット作となるのはほんの一部という厳しい状況となっている。

なお、記事制作のため“サービス終了”の記事を拾っていくと、短命で終わってしまったゲームは“豪華声優陣”“本格的”“タッチで簡単”“ドラマチック”といったキャッチがやたらと多かったような印象。

平均して、1日に1つのサービスが終了する…ぐらいの勢いになっていることがわかる。

もちろん、新規に参入してくるゲームもあるので、総数的にはあまり変わらない状況だとは思うが

これはあまりにもまずいのではないだろうか。昔、多数のゲーム会社が粗製濫造を行い

適当に売り散らかしてしまった結果、市場が崩壊したアメリカのアタリショックを彷彿とさせるような話だ。


スマホゲームは、CSゲーム以上の玉石混交状態になっており、一部のゲームが

大きな売上を出すものが僅かにある一方で、このように大した反響も得られず

終わっていくサービスも多い。今の時点では、まだスマホゲーム市場に夢を見て

タイトルをリリースする会社が多いが、そのうちこれも少なくなっていくのではないか。


先にも書いた通り、今のスマホゲームは開発費が億単位になるのも

宣伝をするようなゲームでは当たり前になってきた。

スマホゲーム市場は、一部の重課金者がとんでもない額を課金するが

9割以上は、少額課金または無課金層となっており、運営側としては

いかに重課金者を囲い込むかが最大の焦点になる。

その結果、キレイな絵を揃えてユーザーを引き入れつつも、中身は確率の低い

ガチャ課金が蔓延しており、これは売上云々というよりは、システム的に長続きしない

ものであることは、一般的な見方をすれば考えつく部分である。


重課金者を満足させるために、無課金者が重課金者に勝つことはほぼ不可能なのが

現状のバランスであるが、これは重課金者以外のユーザー離れを引き起こし

結局、最終的にサービスが廃れ終了となる危うさと隣り合わせの状況になる。

どんなに課金して、ゲーム内での最強の地位を築いたとしても、サービスが終了と

運営が一言告知を出せば、投資した額は全て水疱と化すのである。

CSゲームであれば、ほぼ基本は買い切りなので、それ以上の投資をしなくて済む。

ただ、プレイ人口が多いからこそ、このようなビジネスモデルも成り立つが

そのバカバカしさに、多くのユーザーが気づいた時に、スマホゲーム市場でも

とてつもないアタリショックが襲う可能性がある。そうなった時に起こるのは

CSへの回帰か、それともゲーム市場の崩壊か…ゲーマーとしては戦々恐々である。


にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村