今現在、CSハード事業では、任天堂とSIEとマイクロソフトがそれぞれの
ハードを出して、業界のシェアを争っている。
任天堂は既にこの業界で30年以上、ハード事業を続けていて
SIEも既に20年以上CSハード業界にハードを出している。
マイクロソフトですら、そろそろ16年になる現状、これからも
この3社の業界のシェア争いは続いていきそうである。
任天堂・SIE・マイクロソフトは、ファーストと呼ばれる
会社群となり、基本的にファーストは自社のハード以外にゲームを出すことは殆ど無い。
マイクロソフトで、ごくごく僅かな例外があるが、任天堂やSIEは基本的に他ハードでゲームを出したことはない。
ファーストタイトルは、そのハードを買わせる強力なタイトルの一つとなるというわけだ。
SIEは任天堂や、マイクロソフトにゲームを供給することはないが、母体のソニーという会社自体は
ゲーム事業以外にも、テレビやスマートフォン、音楽プレイヤーなどの電化製品の他
保険業だったり、金融業だったり、ソニピクといった映像事業だったり、多角的に
様々な業種に手を出している会社である。それぞれの部門を扱う会社が多数作られている。
その中で、音楽事業などを主に手がけるSME(ソニー・ミュージックエンタテインメント)がある。
もちろん、ソニー傘下の完全子会社となっている会社であるが、そのSMEが独自にインディーズを
扱うパブリッシャーを立ち上げ、スイッチにも第一弾のソフトを供給することが発表されている。
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FC・SFC時代以来の、ソニー関連会社が任天堂機にゲームをリリースへ!
SMEが、独自のノウハウが溜まってきたということから、新たに発足させた
パブリシング事業のレーベルはUNTIES(アンティーズ)というレーベルである。
すぐれたゲームタイトルの情報拡散・販売をマルチプラットフォームで行う
2017年10月17日、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は、ゲームパブリッシング事業を行う新レーベル“UNTIES(アンティーズ)”を発足することを明らかにした。
SMEでは、近年ゲーム開発環境の発展に伴い、小規模な制作体制でも良質なゲームの開発が可能になっていて、デジタルパブリッシュの進化により、流通形態を問わず世界中のユーザーに自作タイトルを配信できるようになったという昨今のトレンドを踏まえたうえで、「反面、小規模な制作体制であるからこそ生まれる独創的なゲーム性、ユニークで個性を持ったタイトルの数々が、注目されず市場に埋もれてしまうのを散見」(リリースより)すると問題提起。“UNTIES”では、「そのような状況の中に潜む名作タイトルを見い出し、より多くのユーザーの目に触れ、遊んでもらえるよう、SMEが持つエンターテインメントビジネスのノウハウと推進体制を活かして、すぐれたゲームタイトルの情報拡散・販売をマルチプラットフォームで行います」(リリースより)としている。
中略
“UNTIES”では、第一弾タイトルとして、11月21日にプレイステーション4、Nintendo Switch、PC用ソフト『TINY METAL(タイニーメタル)』をリリースすることを発表。『Last Standard』、『Merkava Avalanche』などのタイトルもラインアップされている。さらに、Rayarkの『DEEMO』を完全新作として3D化&VR化したプレイステーション4向け『DEEMO -Reborn-(仮題)』も明らかにされた。
引用元: SMEがゲームパブリッシング事業を行う新レーベル“UNTIES(アンティーズ)”を発足 『TINY METAL』や『DEEMO -Reborn-(仮題)』などをラインアップ
今回UNTIESから発売されるタイトルのうち、TINY METALについてはニンテンドースイッチが含まれている。
元々、日本のインディーズが制作したファミコンウォーズを彷彿とさせるタイトルで
ニンテンドースイッチにもリリースは確定したが、SMEが作ったUNTIESからのリリースとなっても
きちんとリリースされるということには驚いた。
SIEは、もちろん任天堂のライバル会社ということになるが、SMEについては
例えばポケモンやFEのサントラなどが、実はSMEから発売されていて、普通にビジネス的なパートナーになっているのだ。
SIEもSMEもソニーが基本的に親会社となるわけだが、ゲームという分野では任天堂はSIEのライバル会社である。
同じソニーが母体でありながらも、SMEは任天堂にも積極的に関わっているということは
SIEとSMEは同じソニー傘下でありながら、それぞれの別の思惑で動いているということになるのだろう。
SIEは、身内の関連会社にすら喧嘩を売るような、悪評も多く、同じ関連会社でも、確執があるという話は
ほぼ間違いない事実であるようだ。もちろん、元々スイッチでのリリースが決まっていたTINY METALを
たまたまSMEがパブリッシャーとなった可能性はあり、今後はスイッチにはゲームをリリースしない…
という可能性も考えられなくはないが、古くはファミコンやスーファミ時代に、ソニーエピックなどがゲームを
パブリッシャーとして販売していた過去もあるので、この展開は不思議なものではないのかもしれない。
今後のUNTIESの動きは、ゲーム業界の今後を占う上で大きな存在になるのかもしれない。
それにしても、ゲーム事業をメインにやっているSIEよりも、SMEのほうがゲーム業界について
よほど真摯に考えているようにみえるのは皮肉なのだろうか…。今後の展開を観なければ分からないが。
まずはおかえりなさい
ただいまです←お前が言うな
いやはや、FCやSFCの時代に戻るときが来るとは思いませんでした。
SMEが今後どのようにUNTIESを展開していくのかが気になりますね。