同人サークルのえーでるわいすがメイン製作者二人で
5年以上をかけた作品で、マーベラスパブリシングによって
サードタイトルとしてスイッチとPS4に発売されたタイトルである
天穂のサクナヒメ。
PS5と同じ週に発売された作品であるが、農業関係者を唸らす
本格的過ぎる米作り(主人公を強化するために必要な作業)が話題となり
発売当日には、まさかのPS5よりもツイッターでの注目度が高く
PS5を上回るトレンド上位にランクインしたことも確認されている。
ソフトも人気となり、パッケージ版においては、マルチで早々に
スイッチ版・PS4版ともに店頭から姿を消していたことがバズっていた。
あまりにも市場にないので、令和の米騒動なるパワーワードが生まれたり
農林水産省のQ&AがWikiになるなど
おおよそ一般の人が聞いたらゲームとは思えないようなバズり方をしていた。
元々がごく一部で名前を知られていただけのインディーであったこともあって
出荷が多くなかったことも間違いないが、今回の注目には間違いなく
コミケでこのタイトルに目をつけたという任天堂の担当者からの働きかけにより
ニンテンドーダイレクトで大きく取り上げられたことが、このゲームの認知度を上げていたのは間違いない。
家庭用ゲームでの実績が殆どないインディータイトルでありながら、既に
スイッチとPS4のマルチ合算で10万本以上売り上げており、ニンテンドーe-Shopでは
一時は桃鉄やピクミン3DXを抑えて総合ランキング1位になったこともあるタイトルで
DL版も入れれば、確実に15万本以上は売っているだろうと類推される状況になっている。
【朗報】『天穂のサクナヒメ』がe-shopのランキングで1位を獲得!
さてこのサクナヒメ。あまりにも本格的な米作りが各所でバズったと書いた。
ゲームを話題として取り上げたのは、一般的なゲームメディアだけではなく
日本農業新聞で記事にされたり、実際の農業関係者が
このゲームの米作りの工程の細かさに感嘆する動画が上がったりしている。
そして今回、この反響に対して日本の農業を取り仕切ると言ってもいい
農林水産省から、えーでるわいすの開発者が直々に呼び出されたことが本人のツイートで明らかになっている。
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サクナヒメ開発者「農林水産省に呼び出されました」
えーでるわいすのメイン二人の開発者の一人、なる氏が
昨日、こんなツイートを行ったのが話題になっている。
呼び出しを受けました。 https://t.co/RaoByteO0I pic.twitter.com/8Ikd6Dcw0d
— なる (@nal_ew) December 25, 2020
まさかゲームを作っていて、主要省庁に呼び出しされるとは…w
おそらく他に前例は殆どないような案件ではないだろうか?
今回の呼び出しは、サクナヒメを実際に作るのにあたって
農林水産省のサイトなどを参考にしたのか?と言った話などがされたようだ。
そのインタビュー内容が、農林水産省公式のフェイスブックにて共有されている。
農林水産省的にも、やはり一般的な消費者に対しての、改めて生産者の視点を
もたらしたこのゲームは好意的に見ているようで、インタビューの中にはえーでるわいすと
マーベラスの担当者に対しての謝辞も述べているところが印象的である。
現在、日本での農業については様々な問題があり、後継者不足であったり
儲からないというイメージから敬遠されたりと、やはり就業人口が増えない状況にあるが
サクナヒメをやって、農業の厳しさ、楽しさ、そして最終的には自分も農業をやってみよう…
という人が増えれば、それは製作者にとっても望外の喜びということになるのだろう。
また他の地方自治体などからも、対談などのオファーが届いていたようで
新たな対談なども今後更新されていく模様。あたかもシンデレラストーリーのような状況である。
つくづく、どんなところからヒットが生まれるかわからないという、娯楽産業の
面白さ・魅力を改めて世に示した一例と言えるのかもしれない。
Switchで出さなきゃこんなにヒットしなかったんだろうなあ
農家の後継者問題については政府が支援して農業を儲かる仕事、反公務員みたいにすればいいだけだけど財務省が許さないのだろう
少なくともニンダイで大々的に取り上げられたのが一つの転機になったのは間違いないでしょう。任天堂の担当の目利き力もすごいなぁと思います。
農業問題は、もはや農家だけの問題でなく国全体で考える必要がある問題だと思いますね。日本の食料自給率は低いですから。日本は縦割り行政なんで、連携は難しそうですね。