(この記事はタレコミから作成しています。情報提供ありがとうございました。)

これからいよいよブラックフライデー、サイバーマンデー、そして

クリスマス商戦を迎える時期がやってきます。

10月~12月の第三四半期については小売が非常に活性化する時期で

11月の第4木曜日の翌日のブラックフライデー(最近は日本でもブラックフライデーにかこつけたセールが多いですね!)

ブラックフライデーの次の月曜日に来るサイバーマンデー、そして

日本でもお馴染みのクリスマス商戦がゲーム業界…少なくとも任天堂においては

一年の全売り上げのうちの相当数をこの第三四半期だけで稼ぐ、まさに書き入れ時のシーズンとなります。

全年齢向けのソフトが多い任天堂のファーストタイトルは、まさに子供たちへの

プレゼントに非常に需要が高く、任天堂ハードはクリスマスプレゼントに好適なのです。

その結果、クリスマス直前・クリスマス週には多くの任天堂ハードが売り上げられることとなり

誇張抜きでロンチと同等、あるいはそれ以上のレベルで売れることが任天堂ハードでは珍しくないこととなります。


当然ながら任天堂もその傾向を熟知していて、毎年年末商戦には相当の本体を出荷します。

スイッチの一年目で言えば、夏頃にはどこも品薄で手に入れられなかった状況を

年末商戦には大量のスイッチを投入することで、なんとか需要を満たすことが出来ました。

4年目の今年は、コロナの影響で一時海外での生産拠点の稼働が壊滅的になるも

今はなんとかその影響もなくなり、出荷が通常通り出来るようになっています。

生産拠点も中国・ベトナムだけではなく、マレーシアにも作ったりしているようで

4年目という最もハードが売れる時期に、とんでもない勢いを見せている

スイッチというハードの生産体制は盤石となりつつあります。


しかし、今年の年末に於いては、任天堂のタイトルこそ現時点では

もう出る予定は無いものの、それ以外のサードソフトや安定した売上を見せ続けている

リングフィットアドベンチャーの存在や、発売8ヶ月で早くも国内パッケージが600万本以上

売れている、年末商戦を初めて迎えるあつまれどうぶつの森というタイトルの存在。

また最近発売されたマリオ35周年タイトルとなる、マリオ3Dコレクションや

日本では売れ行きは限定的にはなると思われるものの、マリオカートを本物の

ラジコンに落とし込み、AR的に遊べるマリオカート ライブ ホームサーキット。

更にはピクミン3デラックスや、桃鉄、ゼルダ無双などのソフトも充実しており

今年の年末商戦も任天堂無双になる(コロナの影響だけは未知数になってしまいますが…)のは

まず確定と言って良い状況となっています。古川社長もこの年末に向けて

十分な数の本体を確保したという話をしており、今年の年末商戦は相当すごいことになりそうです。


さて、任天堂といえばソフトの開発力もそうですが、最近ではそのソフトを売るための

いわゆる販売戦略が、これも他社を圧倒していると個人的には思っております。

岩田社長が存命されていたときに始まった、任天堂ハードの新作ソフトを発表する

専用の配信番組として今も不定期で更新されているニンテンドーダイレクト

業界のどの雑誌やメディアが出す情報よりも大きく注目されるようになり

告知がされると、それだけでツイッターのトレンドになり、更に本配信が行われた後には

何かしらの発表された新作タイトルの話題で持ち切りになることは、もはや恒例となっています。

最近はゲームの開発から宣伝まで何でも自前でやる任天堂に対して、餅は餅屋という

苦言を呈したどこぞのゲーム雑誌編集者もいたようですが、彼らが任天堂のソフトに対しての

発信をないがしろにした結果、任天堂が更にこちらの部分でも圧倒的な情報を配信できるようになったとも捉えられます。


そんな任天堂ですが、基本的にはゲームという娯楽に対していつも任天堂が戦っているのが

ゲームに対する無関心というものになります。一般的には

生きるということについては、必ずしも必要ではない娯楽というジャンル。

ハードまで購入してやらせなければいけない一定のハードルの高さは、やはり

そもそも興味が無い人というのも多いわけで、その危機感に対して常々問題意識を

提言していたのが岩田社長でありました。今は任天堂はゲームだけではなく

自前で持つ強力なIPをグッズ化させたり、コラボカフェを企画したり

あるいはUSJで大規模なテーマパークを作るなど、ディズニーにも匹敵するとも言われる

強力なIPを上手く展開することと、後はスイッチでゲームの開発ラインが一つに絞られたお陰か

出すゲームは評判が大概よく、そしてよく売れるという非常に順調な状況になっております。


前置きが長くなりましたtが任天堂は現在では、スイッチなどのゲーム機をゲームに疎い人にも売るべく

小売のゲーム売り場や、あるいは自社HPにてゲームのカタログというものを製作・公開しております。

基本的に無料で配布されていて、誰でも閲覧ができるようになっているものですが

今年の年末商戦に向けて発行されたニンテンドーマガジンのクオリティが

非常に高いと、カタログの出来に驚く声が挙がっております。


Sponsored Link

任天堂が製作した無料のゲームカタログ『ニンテンドーマガジン』の出来が凄すぎる。

任天堂のゲーム売り場に置いている販促小冊子については、このブログでも

何度か言及・引用したことがある社長が訊くのこちらの記事が個人的に非常に印象的です。


「Wii・DSソフト おさがしガイド(仮称)」 (2010年1月22日公開)


ゲーム人口の拡大を訴える岩田社長ですら、その問題に気づけなかったことを

小売店での実際の声を聞いて、小冊子を作ったという話。ゲーム屋としては

当然ながら自社が出しているタイトルや、サードソフトの魅力的なタイトルを

訴求していきたいと思うのが常ですが、小売でゲームを買い求めるお客さんには

ゲーム好きではなく、話題になっているからとたまたま手にとるような人も多いということ。

そういった人たちに対して、回り道のようには見えるものの、そもそもゲームハードが

どんな特徴を持ち、どのように遊ぶかという解説したもので、いかにも任天堂らしい心配りの

小冊子ということになりますが、この時から色々と冊子を作る技術を磨いてきたように見える任天堂が

この冬に同じく店頭で無料配布という形(あるいはWEBでのPDF)で置いている

ニンテンドーマガジンのクオリティがちょっとした雑誌レベルになっています。

全国のTVゲーム取扱店で、「Nintendo Magazine(ニンテンドーマガジン)
2020 winter」を無料配布中です。

全100ページのボリュームで、Nintendo Switchの最新タイトルから定番タイトルまで、さまざまなソフトを紹介しています。

ご自分でプレイするソフトを探すのにはもちろん、クリスマスプレゼント選びの参考にもぜひご活用ください。「スーパーマリオブラザーズ35周年」や冬ならではの企画など、特集ページも充実しています。

表紙の「マリオ」が目印です。裏表紙はオリジナルカレンダーになっていますので、お近くのお店で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

便利なデジタル版も公開!
本日、「ニンテンドーマガジン 2020 winter」のデジタル版を公開しました。お店に行けないという方も、スマートフォンやパソコンからすぐにご覧いただけます。

「Nintendo Magazine 2020 winter」デジタル版

デジタル版には、各タイトルの紹介ページから、公式サイトや紹介映像、ダウンロード購入ページへのリンクも用意されています※。気になるソフトがあれば、よりくわしい情報をすぐに確認できます。

無料配布の冊子なのに、全100ページという

ちょっとした雑誌並みのボリュームになっています。中身もゲームの紹介のほか

35周年マリオのテーマソングなどを歌った星野源へのインタビューだったり

実在のファッション雑誌のような紹介になっているスプラトゥーン2など

もはや、娯楽会社の任天堂がメインで手掛けているとはにわかには信じがたいほどの

センスと情熱を感じる冊子となっています。ちなみに今年の夏にも

同じような冊子が出ておりましたが、こちらでも80ページで、私も冊子を持っていますが

やはり凄まじい作り込みとなっていて、任天堂の努力と情熱に改めて頭が下がる思いです。

とにかく、ゲームを知らない人にも訴求してゲームを買ってもらえるように

努力を続ける任天堂の集大成的なものともなっていて、任天堂というメーカーの

凄まじさを改めて感じた次第であります。この冬、この冊子も販促に大きく貢献してくれることでしょう。


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