(この記事はタレコミから作成しています。情報提供ありがとうございました。)

10月25日に、大作のオープンワールドである

レッド・デッド・リデンプション2(以下RDR2)を最新作として

リリースした、アメリカの大手ディベロッパーであるロックスターゲームス



RDR2については、制作費が間違いなく数百億円かかっているであろう

凄まじい規模での開発になっているゲームであったことを、以前記事にした。


【元を取るのが大変だ…】レッド・デッド・リデンプション2のとんでもない規模の開発環境が明らかに!


詳細はリンク先で確認いただきたいが、確実に元を取るために世界規模で相当な数を売らなければいけないであろう

規模の開発状況となっており、知名度はあるロックスターゲームスなので、おそらくペイラインまでの売上に

到達自体は出来るだろうが、それにしてもずいぶんと博打的なゲームであると言った印象はやはり否めなかった。

主力IPの一つであるグランド・セフト・オート(以下GTA)の5が、現時点で全てのマルチ合算で

世界累計販売本数が1億本に迫りつつあるほどの規模を持つ、世界でも屈指のディベロッパーと

断言して間違いないロックスターゲームスであるが、やはりというか、その内部事情はかなり苛烈なようである。

元社員が、そのブラックな労働環境を赤裸々に海外メディアに暴露している。


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AAA制作現場の過酷な労働環境が、社員からの証言で明らかに!

前述の通り、今回発売されているRDR2も伝え聞こえる開発環境を聞く限りでも

膨大なマンパワーが使われているゲームであったのはまず間違いがない。

ゲーム開発の現場というのは、日本でも海外でもブラックな労働環境が一種当たり前となっていて

その手の言葉で検索すれば、様々な事例を(真偽の程は不明として。ただ幾つか訴訟案件になっているものもある)

簡単に見つけることが出来る。ゲームが出来る前に一種の軟禁状態に陥ることもしばしばあり

今で言うデスマーチ的な労働も、ゲーム開発会社では珍しくはない。

それゆえ、逆にモノリスのような完全定時退社の会社が、珍しい会社として話題になったりするわけである。


海外でのゲームディベロッパーでこの手の話で有名なのは、ソニーの子会社である

ノーティードッグが特に日本でも知られているぐらいに有名ではないだろうか

AAA開発現場というのは、莫大なお金を投入してゲームを作っていることもあって

おそらく、コストカットなども余念が無いと思われるが、今回ロックスターゲームスの

内部の社員から出てきた告発は、相当にブラックな環境であることを推察するにはあまりあるほどの

多数の証言が内部から飛び出しているようだ。そのメディアの記事を貼る。

Another from a different Rockstar studio talked about working crunch shifts from 10:30 a.m. to 2 or 3 a.m., saying, “It was incredibly insulting for Dan to claim nobody else has to do those types of hours when most of us did, and for a lot longer than three weeks.”

An ex-employee at Rockstar Toronto said the studio had teams working minimum 60-hour work weeks, something that employee wasn’t informed about until their first day on the job. One former developer at Rockstar New England recalled meetings where management said employees were expected to work a certain amount of overtime hours each week, including Saturdays. One ex-Rockstar developer from the Lincoln QA studio described working for two or three months of 12 hour days, six days a week. There were also lighter crunch periods where they would work “only” 10 hours days with occasional weekend shifts.

全体の文章は非常に長いため、一部分の引用で留めるが、午前10時から次の日の午前2~3時まで働かされたり

週の休日が全く無かったり、あるいは残業がもはや義務化されていたりと、やりたい放題の内部事情があったことを語っている。

社員の告発であるため、完全に真実と断言は部外者には出来ないが、少なくとも記事では複数の社員からの裏を取っているようだ。

また、その労働基準については、会社内でもっともはたらく人が基準になっているとも。

つまり、他の人ができるから皆それをやれという状態である。まさにブラック。

そして、この過酷な環境下に置かれてしまった社員は、二度とこの業界には関わりたくないという意見も…。

AAAタイトルの完成した製品しか、我々ユーザーは見れないが、その裏では当然ながらこういった人たちが居るということ。

一体どれだけのマンパワーが割かれ、どれだけの費用が使われたかは知る由もないが、こき使われてしまった社員は

給料もそんなに出ていないのではないかとも勘ぐってしまう。なにせ、携わった人員と開発期間が

尋常では無いので、人が多ければ多いほど人件費という回避できない出費は、ゲーム開発において多大なる負担になるからである。

大規模ゲーム開発が抱える闇…任天堂もブレスオブザワイルドの制作は、最終的に300人以上の人間が関わったことを

青沼氏が語っているが、ゼルダの場合は、バグチェックなどで共有ツールを使うなど、開発環境の良好さに

力を割いていたようにも少なくとも見えた。しかし、今回のRDR2の制作現場についてはスタッフは

悪く言えば、使い捨てのような環境に置かれていたようにも見える。このような開発体制を続けていくのであれば

いずれは手痛いしっぺ返しを喰らうのではないかと、個人的には思ってしまうが、海外の大作至上主義の

波に飲まれてしまった大手サードは、もはや引くことも出来ない地獄のような状況にあるのではないかとも想像してしまう。


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