(この記事はタレコミから作成しています。情報提供ありがとうございました。)

10月8日に、2Dアクションゲームの新作として実に18年越しの

構想が現実となったメトロイド ドレッド



1986年にディスクシステムで第一作が登場して、現在も特に海外で

大きな影響を持つメトロイドシリーズの、久々の2Dアクションシリーズの

完全新作ということで、発売も既に一ヶ月を切り、任天堂からは

紹介映像も更新され、いよいよ発売を待つだけとなっている。


しかし、この2Dメトロイドの新作とは別に、スイッチが発売された一年目に

E3で開発していることが発表され、今もなお、開発が続き発売日が決定していない

3Dのメトロイド…すなわちプライムシリーズの4がまだ情報がない状況である。

最初、開発をしていたディベロッパーの開発状況が芳しくなかったようで

任天堂的にクオリティを出すことが出来ないという判断が行われ

ある程度は進んでいたであろう開発状況を全てご破算にしたと思われる

異例のディベロッパー変更ということが、任天堂より謝罪とともに公式で発表された。


【速報】『メトロイドプライム4』クオリティアップのため発売時期が完全未定に!


2019年初頭に任天堂からまさかの発表となった、メトロイドプライム4の完全作り直し。

次の開発会社として白羽の矢が立ったのは、このプライムシリーズの一作目から関わり

今は任天堂の完全子会社となっているレトロスタジオであった。

プライムシリーズの勝手知ったるレトロスタジオが開発することにより、クオリティを

上げることをユーザーに約束した任天堂であるが、この衝撃の発表から既に

2年半以上が経過しているが、今のところは特に音沙汰は聞こえていない状況となっている。

その代わりに出してきたのが今回のドレッドということで、プライム4はもう少し時間がかかりそうではあるが

スイッチにはソフトが多いので、他のソフトで遊びつつプライム4を待つという人がほとんどであろう。


さて、現状のメトロイドプライム4の進捗についてかんたんにおさらいしたが今回の記事については

別にメトロイドプライム4の話ではなく、このレトロスタジオが任天堂の子会社になったことによって

その労働環境が劇的に改善されたことを、子会社になる前からレトロスタジオに

在籍していた元スタッフがメディアに語っていることが確認されている。


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任天堂、Retro Studioの労働環境を改善していたことが明らかに!

先にも書いたとおり、レトロスタジオは現在は任天堂の完全子会社である。

基本繋がりのある実質セカンドのような会社は幾つかあるものの

完全子会社となると、現在はモノリスソフト、1-UP Studio、ND Cubeそしてレトロスタジオ。

ルイマン3を作った、カナダのディベロッパーNext Level Games今年の頭に子会社化している。


【珍しい】任天堂がカナダのディベロッパー『Next Level Games』を子会社化へ!


レトロスタジオについては、会社の設立に任天堂が出資はしているものの

最初から完全子会社ではなく、1998年に設立された会社を任天堂が子会社化したのは2002年のことであった。

その子会社化される前から、メトロイドプライムの開発をレトロスタジオは行っていたのだが

子会社化する前と、された後では労働環境が劇的に改善されたことを

当時レトロスタジオに在籍していた元スタッフが語っている。

Nintendo Switch向けに『メトロイドプライム4』を開発中のRetro Studios。アメリカ・テキサス州に拠点を置く同スタジオは、シリーズ1作目である『メトロイドプライム』を手がけたことがきっかけで任天堂の子会社となった。ただ、その開発は過酷であったことが一部では知られており、当時を知る元開発者が今あらためて振り返っている。海外メディアIGNなどが報じている。

Retro Studiosの元シニアゲームデザイナーMichael Wikan氏は9月7日、YouTubeチャンネルKIWI TALKZに出演し、同スタジオに所属していた当時のことなどを語った。同氏は、現在はゲーム業界から離れているが、『メトロイドプライム』シリーズ3作品や、Wii向けの『メトロイドプライム トリロジー』『ドンキーコング リターンズ』の開発の中心にいたひとりだ。

任天堂も関わるかたちで設立されたRetro Studiosでは、当初オリジナルのFPSを手がけており、任天堂がそれを気に入って『メトロイド』シリーズ作品とすることを提案。これがニンテンドーゲームキューブ向けの『メトロイドプライム』へと繋がることとなる。Wikan氏は、元々のアイデアから上手く転換しフィットさせられると考えた一方で、設立間もないスタジオが『メトロイド』シリーズの新作を手がけることへの、周囲からのプレッシャーも感じながらの開発だったと振り返っている。

Michael Wikan氏によると、『メトロイドプライム』の開発はかなり過酷だったそうだ。同氏自身、48時間ぶっとおしで働いて睡眠時間は1時間だけという日が2回あり、36時間働き続ける日も何度かあったという。そして開発終盤には、休みなしで毎日働く日々が9か月間も続いたそうだ。そして本作の完成後には、Retro Studiosのスタッフの士気は下がりきっており、スタジオを去ることを考えていた者もいたとのこと。Wikan氏もまた、複数のオファーを受けて転職を検討していたと語る。

任天堂は、そうした状況を目の当たりにしたあと、Retro Studiosを買収し子会社にしたという。そして米国任天堂からMichael Kelbaugh氏を送り込み、スタジオ再建に着手。スタッフに数週間の猶予を求め、結果的に経営陣への信頼を取り戻すことに成功したそうだ。ちなみに、Kelbaugh氏は現在もRetro Studiosの社長兼CEOを務めている。

Wikan氏は、スタジオの所有者と経営陣を刷新したことは正解だったとし、それ以降は健全な労働環境の構築に取り組むようになったと振り返る。『メトロイドプライム』以降も長時間勤務をおこなうことが稀にあり完全ではなかったが、9か月間ものデスマーチを繰り返すことはなかったとしている。

ゲーム好きな人であればほぼ周知の事実だが、基本ゲーム開発というのはブラックなところが多い。

具体的な名前を出すことはしないが、某社のセカンドであった大手の開発会社では

社内でパワハラなどが横行し、多くの人材が逃げ出したというようなことも報じられていたことがある。

日本でも普段から忙しく、更には大作が発売する直前になると、いわゆるデスマーチを

強いられるというような業界裏話は、普通に一般にも聞こえてくるような話であった。


その中で任天堂…特に現在の完全子会社化されているモノリスソフトが有名だが

基本的には定時(流石に大作発売前などは残業もあるようだ)で仕事が終わる会社ということで

ゲーム業界の中ではホワイト扱いされている会社だったりする。

実際に働く社員の労働環境を、改善したという話が既に20年ほど前になる

レトロスタジオ買収の頃から行われていたという事実が、今回の話で改めて明らかにされたということである。

これはもう、任天堂の経営理念になっているのだろうなという話で、開発環境を整えることで

いいゲームが出来上がってくると言った、経験則を任天堂自身が持っている可能性があるのだろう。

当然ながら人材も集まってくるわけで、任天堂の評判はユーザーのみならず

業界人の間でも高まっていくということなのだろう。好い労働環境はやはり好い作品を生む土壌になると思う。


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