(この記事はタレコミから作成しています。情報提供ありがとうございました。)

ゲームハードホルダーにして、世界最強のソフト開発会社として

非常に多数のソフトを発売している任天堂


スイッチに入って今まで据え置きハードと携帯ハードで分かれていた

開発が統一され、スイッチになってからの任天堂ソフトは非常に高品質のゲームが多くリリースされている。

ロングセラーになっているタイトルも多数あり、スイッチでもやはり

ファーストの任天堂ソフトの強さは健在といった状況になっている。


任天堂のソフトについては、そのリリース数が多く当然ながら

任天堂だけが作っているわけではなく、任天堂も当然ながら

外部のディベロッパーに協力を仰いで、ゲームを作ることがほとんどである。

もちろん、一部協力だけではなくほぼ外注化して作るタイトルも多数ある。


【不定期更新】よく分かるよく分からないゲーム用語講座3「ディベロッパー・パブリッシャー」


具体的な例を挙げれば、インテリジェントシステムズがメインで開発する

ファイアーエムブレムシリーズや、HAL研がメインで制作するカービィシリーズなどがある。

また直近では、ゼノブレイドシリーズのリリースや、任天堂の有力タイトルの

開発タイトルの手伝いなどで八面六臂の活躍を見せるモノリスソフト

任天堂が正式にバンナムより買収して完全子会社化している会社でもある。

またバンナムやコエテクと共同で作ったゲームなどもあり、任天堂のみで

作ったゲームというのはほぼないという状況になる。

今のゲーム制作はとにかくマンパワーが必要であるために、こういった制作手法は当たり前になっている。


任天堂は日本の会社なので、任天堂タイトルの殆どは国内の様々な

ディベロッパーと提携して作られている。しかし、海外にも支社を複数持つ任天堂は

少ないながらも、海外にもお抱えのディベロッパーを持っている。

それが設立に関しての資金を任天堂が出資して作られた

現在はメトプラ4を鋭意制作しているレトロスタジオ

今はMS傘下にあるが、かつて任天堂でスパドンやバンカズやゴールデンアイなどの

様々な名作を生み出し実質セカンドであったレア社などが存在する。


ただ、基本任天堂は日本の会社であり、海外でのディベロッパーを持つのは

その企業文化などの違いから積極的ではないことが知られている。

かつて岩田社長時代に、レア社について人材流出が激しくなり、ゲームのリリースが

少なくなってしまったことがあり、レア社は2002年にMSに売却されたという経緯がある。


任天堂がレア社の株式をマイクロソフトに売却


海外ではせっかく確保した人員が、流動的に動きやすいということについて

身を持って経験した任天堂は、以降海外のディベロッパーについては

そこまで積極的な利用はしないようにしていると思われる状況が続いている。

かといって、先のレトロスタジオの例もあるように一切海外のディベロッパーを使わないということはなく

近年はスニッパーズやストレッチャーズ、Good Jobなどのインディー的な

海外の開発会社のタイトルを任天堂パブリシングで出すような取り組みも行っている。

任天堂からの手綱が取りにくい状況ではあるとはいえ、やはり海外での開発会社も

使っていかなければいずれソフトの開発も立ち行かなくなるような状況も

考えられる中、久々に任天堂が海外の任天堂タイトル制作に実績のある

ディベロッパーを完全子会社化することを報告している。


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任天堂がカナダのディベロッパー『Next Level Games』を子会社化へ!

レトロスタジオ以外に、目立った海外のディベロッパーを保有していない任天堂。

しかし、競業他社のMSが今は様々な海外の有力スタジオを買収しているのを見て

…なのかは不明だが、任天堂の主力タイトルを幾つか開発したことがあり

実績のあるカナダのディベロッパーNext Level Games

株式を取得し、子会社化することを公式ページにて報告している。


出典:https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2021/210105.pdf


Next Level Gamesは、海外では別会社のタイトルも少し制作しているが

今までマリオストライカーであったり、最近では国内外でヒットを飛ばした

ルイージマンションの2と3を開発したディベロッパーである。

開発したタイトルを見ると、ほぼ実質任天堂のセカンドにあるような位置づけの

ディベロッパーで、感覚的には日本のゲームフリークやHAL研辺りのイメージになるだろうか。

またメトロイドの続編として見られてしまったがために、不遇の評価を

得るに至ってしまった通称:ファッキンサッカーなどとも言われる

メトロイドプライム フェデレーションフォースもここが制作している。


今回は任天堂のリリースにもある通り、このNext Level Gamesのオーナー役員が

株式を手放したいという要望に対して、それなら任天堂がその売却希望分の

株式を取得しますよということで、今回の子会社化に至ったとのこと。

まだ株式取得の手続き自体は完了していないので、3月1日に取得手続きが完了となって

晴れて任天堂の子会社化されるということ。任天堂はMSなどと違って

内部留保は相当あるものの、あくまで研究開発費など多くに回されるため

買収は基本的にめったに行わないのだが、今回は渡りに船と言った感じの買収劇ということであろう。

開発実績を見る限り、むしろ今まで子会社じゃなかったの?というレベルの

ディベロッパーであったが、子会社化することで、当然ながら任天堂の開発に厚みが出来るのは間違いない。

Next Level Gamesはたくさんのゲームを精力的にリリースするという感じではなさそうだが

ルイマン2と3のゲームの出来などを見る限りは、なかなか技術力のある

ディベロッパーであることは間違いなさそうなので、今後このNext Level Gamesが

任天堂タイトルの開発にどのように関わってくるのかが面白くなりそうだ。


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