2011年の12月に、任天堂がその年の2月に先行して発売していた携帯ハードであった

ニンテンドー3DSに対抗する形で、PSPの後継機として当時のSCEから発売された

携帯機であるPlayStation Vita



最初のコードネームはNext Generation Portable…通称NGPとして

発表され、ニンテンドー3DSに対抗すべく、ゲーム機単体でドコモと提携した3G契約をすることで

外でもオンライン対戦が出来ると言った機能や、背面タッチパネル、映像が綺麗に映る

有機EL液晶など、如何にもソニーらしいというか、スペック的なところでは3DSを一部上回る携帯機であった。


しかし、発売後は全く振るわず、初期の不具合が多かったり、時代は4G通信に移りつつあったにも関わらず

一世代前の3G通信を行うと言ったところで、大した注目も浴びず、結局初期型がいつまでも

在庫が捌けないと言った醜態を晒す羽目となった。その後も、ニンテンドー3DSに水をあけられ続け

PSP時代の好調を生み出す要因となった、モンスターハンターと言った目玉タイトルなども

全てVitaの元から去ってしまった。その結果、海外では早々にドリトスに売り場を占拠される羽目になり

1番売れている日本市場ですら、SCEのファーストタイトルは2014年に発売された

俺の屍を越えてゆけ2(しかも酷評)を最後に一切、ファーストタイトルが出なくなった。

(ちなみに、SCEパブリッシング含めるならマイクラが実はパッケージの1番最後のソフトで、このソフトが全Vitaソフトの中で1番売れているという皮肉。)

任天堂がポケモンなどの有力タイトルを、毎年コンスタントに出すのとは違って

真っ先にファーストが逃げ出してしまったVita市場は、暫くは携帯機ではVita独占であった

マイクラ(後にスイッチ版・3DS版も出たのでこのアドバンテージは既に消滅済み)と

そして、PSPの頃もそうだったが、PS4とのマルチタイトルと、その他多数のギャルゲーや

乙女ゲーなどで、市場を支えていたような状況であった。

しかし、ここ暫くは踏みとどまっていたVitaも、昨日更新した週販では

2229台という、いよいよ終焉を感じさせるような台数となっていた。


先日、オトメイトが移植ではなく移籍と称して

12本もの乙女ゲーをスイッチに出すことを宣言したが、Vita市場を捨てての

大量移籍に、もう今後Vitaはソフトを出す対象ではないのだろうと

匂わせる宣言であったが、そのオトメイトの行動を裏付けるような噂が海外の

有名ゲームメディアから報じられている。


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KotakuがVitaのゲームカードの生産が今年度中には終了するといった内容を報じる!

今回のニュースソースは、海外のゲームメディアで有名なメディアの一つ

Kotakuが報じている。そのニュースを引用する。

Sony is ending physical production of Vita games, Kotaku has learned. Although the hardware manufacturer says digital distribution will continue, this move will mark the end of physical cards for the maligned portable game system.

Sony’s American and European branches “plan to end all Vita GameCard production by close of fiscal year 2018,” the company told developers today in a message obtained by Kotaku. The message asks that all Vita product code requests be submitted by June 28, 2018, and that final purchase orders be entered by February 15, 2019. Sony’s 2018 fiscal year will end on March 31, 2019.

In an e-mail to Kotaku, a Sony spokesperson confirmed that Vita card production is coming to an end.

It’s been a long, strange life for the PlayStation Vita, a system that launched here in 2012 with the slogan “console gaming on the go” but quickly lost ground to mobile and tablet gaming, along with the surge of Nintendo’s 3DS. Sony’s baffling decision to only support its expensive proprietary memory cards made the system pricier than it needed to be, and big studios quickly dropped support. Although the system remained consistently popular in Japan, Sony’s North American and European branches all but ignored it after its first two years on the market, and it has been floundering ever since.

The Vita has become a treasure trove for JRPGs, niche Japanese titles, and indie games, although that mantle has since been seized by Nintendo’s mega-popular Switch. Now, we’re a step closer to saying goodbye.

全文引用になってしまって申し訳ないが、今年度を以って

Vitaのゲームカードの生産を終了する…とアメリカやヨーロッパのソニーが言っているとの内容である。

この記事の真偽は今の時点ではわからないが、Kotakuは日本版をも持つ大手のゲームメディアで

信憑性はそれなりに高いと考える。また、実際に日本でオトメイトの大量移籍などが

現実に起こっている以上、ゲームカードの生産終了が事実であり、その終了時点で

Vitaの終焉となる可能性は高いと個人的にも考える。


海外では小売での取扱もやめている国も多く、SIEとしても存在自体がほぼお荷物のような

Vita事業は、本当は早く辞めたくて仕方がなかったのではないだろうか…?

ソニー自身がゲームを出さなくなってからというもの、ずっと衰退しかしてこなかった

Vitaがついに安らかに眠れるときが来たのかもしれない。


(5月18日追記)

日本の複数メディアで、日本ではまだ生産を続けることがニュースになっている。


SIE、欧米で終了予定の”PS Vitaカード生産”を「日本では継続」―広報担当者が回答


日本での終了は少し先に伸びそうだが、リンク先記事内の広報担当の回答は

歯切れが悪いものを感じる。PS4とのマルチでも売り上げはPS4版より落ちるようになり

オトメイトなども大量移籍をしていることを考えればVitaの先行きは、やはりそんなに長くないのかもしれない。


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